小学校の時に仲の良かった同級生がお店に来ました。
うちの商品を買いに来てくれたのですが、顔を見るのは高校卒業以来です。
名古屋で暮らしているヤツなので、わざわざほんとありがとうございました、という感じなのですが・・・。
顔を見たとたん何十年の隔たりを一気に超えてしまい、懐かしいより親しい思いを抱きました。
もっとも、そいつはプロのミュージシャンで、写真などが出回っているせいで違和感を持たなかったこともあるのかもしれません。
彼が、彼の奥さんに私を紹介するとき、「小、中、高、と一緒で、初心を貫いていれば、役者になっていたヤツだ」、と言いました。
役者・・・?
役者に憧れたことはなかったので、そんなことを言われて違和感を持ってしまったのですが、思い返すと、”お楽しみ会”等で、二人でよくコントなどをやっていましたので、芸能方面に興味を持っていると思われていたのかもしれません。
私は彼が何になりたいか知らなかったのですが、立場を逆に考えてみて、彼は子供の頃から、芸能界に憧れていたのかもしれない、と思いついたのです。
そうだったのかと・・・。
そして、初心を貫いたわけです。
中学ではブラスバンド、高校では軽音楽部(?)、そして音大で学び、ジャニーズのバックバンドを経て独立し、プロのミュージシャンとして活躍しています。
好きな道を着実に進んできたわけです。
たいしたヤツです。
でかい車でやってきました。
聞けば、音楽機材を全部積んでいるため、こんな車に乗っているんだ、と言っていましたが、自分でプロデュースまですれば苦労も多いでしょう。
それら煩わしいこと全て抱えてプロのミュージシャンとして頑張っているわけです。
一本の道をまっすぐ進むということは、なかなかできないことなんでしょうね。
楽したいばっかりですから。
好きなことでもなかなか一生懸命にはなれないものです。
何十年ぶりに声を掛けてくれて、嬉しかったのです。