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こういう高齢者にないたいと思うが…ロバート・デ・ニーロの「マイ・インターン’15」

2016-02-12 21:32:47 | 映画

             
 妻に先立たれた男が寂しがり屋になるのは、洋の東西を問わず共通している。それに引き換え女の場合は、夫が居なくなっても寂しがったりしていない気がする。私の妻の姉妹を見ているとそんな感じだ。

 このベン(ロバート・デ・ニーロ)も寂しがり屋。自宅にはワイシャツ、ネクタイ、スーツ、靴それに妻の遺品。ベンの40年間かけた汗の結晶が詰まっている。もう用のないシャツやネクタイ。部屋で読書や音楽を楽しんでも一向に気持ちが晴れない。

 これを振り切るために動くこと。朝7時15分にスタバへ、社会の一部になった気がする。そして街角で目にしたアバウト・ザ・フィットという会社の「シニア・インターン募集」のチラシ。応募資格は65歳以上とある。70歳のベンは適格者だ。

 募集広告には「履歴書はもう古い。自己紹介のビデオをユーチューブにアップロードして下さい。ファイルはmovかmpgで。お待ちしています」

 “USB接続”も9歳の孫に教えてもらったというベンも応募。採用される。アバウト・ザ・フィットは、ジュールズ(アン・ハサウェイ)が立ち上げ主に衣類のネット販売会社だ。従業員は新しく募集したシニアを含めて220名。

 社会貢献の一環として取り入れたシニア募集だが、代表のジュールズの発案でもなかった。シニアは敬遠気味のジュールズ直属に配属されたベンも手持ち無沙汰。
 しかし、ベンの人間性が受け入れられ従業員の人気者に。ジュールズも何かと相談するようになるというお話。

 古い価値観と新しい価値観の融合というテーマに思える。思うに経験というものは、それを体験することが必要だから30代のジュールズがいくら頑張ってもベンの年代は体験できない。ジュールズが70歳になるまでは……。

 体験できなければ体験者に聞くしかない。逆に現在の風潮については若者に聞くしかない。そこはベンの謙虚な人柄が若者の多い職場にも受け入れられた。

 ベンが仕事をしている前にジュールズが立った。ベンは即座に立ち上がった。ジュールズが「座ったままでいいわよ」と言っても、「これが習い性ですから」とベン。しかもカジュアルな服装でもいいと言われても、ネクタイとスーツが性に合っているという。私もベンに賛成。

 ベンがジュールズを自宅の送り届けたとき、挨拶がどういうわけか「サヨナラ」と日本語だった。そしてベンにとって会社専属のマッサージ師フィオナ(レネ・ルッソ)にめぐり合えた幸運も人柄のよさだった。

 いずれにしてもアン・ハサウェイのような美人で気配りの利く社長なら生涯勤めてもいいなあ、いや勤めたい。そのためにはベンのような謙虚さが欠かせない。

 監督のナンシー・マイヤーズも66歳。感じるところがあってこういうテーマを提供したのだろう。ロバート・デ・ニーロの控えめな演技は好感が持てる。アン・ハサウェイは見ているだけで十分。劇場公開2015年10月
         
         
         
         
         
  
         
         

監督
ナンシー・マイヤーズ1949年12月ペンシルベニア州生まれ。’03「恋愛適齢期」が印象に残る。ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、キヤヌ・リーヴス、フランシス・マクドーマンドというキャスト。

キャスト
ロバート・デ・ニーロ1943年8月ニューヨーク州シューヨーク市生まれ。
アン・ハサウェイ1982年11月ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
レネ・ルッソ1954年2月カリフォルニア州バーバンク生まれ。

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