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180センチの長身は、女優としては高すぎるのが難点ながら、こんな美女な滅多に見られない。しかも、演技力も高レベルという存在。
その彼女が蓮っ葉なあばずれ女を演じている。本人は、演技の幅を広げたいからだという。確かにいつも同じ役柄では、進歩も発展もない。ニコール・キッドマンは上品な顔立ちだから、あばずれ女となるとかなりどぎついメイキャップが必要だろう。そのとおりの濃いアイシャドウと小雨なら防げるような長い睫毛と濃い化粧は別人だった。
この女シャーロット(ニコール・キッドマン)は、死刑囚ヒラリー(ジョン・キューザック)と婚約していて、彼の無罪を信じているようだ。
1969年フロリダ州モート郡の夏。嫌われ者の老保安官が殺される。その犯人とされ死刑を宣告された死刑囚がヒラリーだった。
若いジャック(ザック・エフロン)は、親父ww(スコット・グレン)の地元新聞社を手伝っているが、シャーロットからの手紙を受けてニューヨークの新聞社勤めの兄のウォード(マシュー・マコノヒー)と同僚のヤードリー(デヴィッド・オイエロウォ)が帰郷する。目的は、ヒラリーのえん罪を晴らすためだった。
映倫のR-15+の指定もあることから、セリフやシーンにきわどいものがある。そして人間の奥深くに潜む業をあぶり出そうとしている。
キッドマンがここまでやるか。というシーンは特筆モノだ。刑務所でヒラリーとの面会シーン。ヒラリーの卑猥な言葉に反応して、非接触のオーガズムに達する表情の気恥ずかしさ。ジョン・キューザックの射精の瞬間の演技。
面会室にはジャック、ウォード、ヤードリーが同席していて三人三様の表情が面白い。わざと目をそらしたり、意味もなく鼻を掻いたり、驚きの表情でキッドマンを凝視したりと様々。ジャックはシャーロットに惚れてしまうがどうなることやら……。この映画はかなり評価が分かれているようだが、私には印象に残った映画の一つになった。劇場公開2013年7月
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監督
リー・ダニエルズ1959年12月ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。
キャスト
ザック・エフロン1987年10月カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポ生まれ。
ニコール・キッドマン1967年6月ハワイ、ホノルル生まれ。’02「めぐりあう時間たち」でアカデミー主演女優賞受賞。
マシュー・マコノヒー1969年11月テキサス州ウバルデ生まれ。
ジョン・キューザック1966年6月イリノイ州エヴァンストン生まれ。
デヴィッド・オイエロウォ1976年4月イギリス、オックスフォード生まれ。
スコット・グレン1941年1月ペンシルヴェニア州ピッツバーグ生まれ。