Wind Socks

気軽に発信します。

映画「戦火の馬War horse ’11」劇場公開2012年3月

2012-08-08 15:35:38 | 映画

                
 馬と青年の数奇な運命に子供の頃に帰ったような無邪気な気分にさせられる。子馬が成長し競売にかけられた。農夫のテッド(ピーター・ミュラン)は、農耕馬を買いに来たのに酒の勢いもあって惚れ惚れするこの子馬が欲しくなり落札した。

 帰宅すると妻のローズ(エミリー・ナラコット)の叱責が待っていた。返してこいと言うが、調教しないと返せない。息子のアルバート(ジェレミー・アーヴァイン)が、その調教を買って出る。名前をジョーイとつけた。アルバートとジョーイの信頼関係は揺るぎのないものとなった。

 しかし、イギリスはドイツに宣戦布告して第一次世界大戦が始まる。そしてジョーイも軍馬として徴用された。ジョーイもイギリス騎兵大隊に属し士官を乗せてドイツ野営陣地に奇襲をかけた。しかし、ドイツ軍の機関銃座の前にイギリス軍は敗北した。ジョーイはドイツ軍の使役に使われることになる。

 運命は、ジョーイをフランスの片田舎へと導く。そこのエミリー(セリーヌ・バッケンズ)の世話を受けていたが進軍するドイツ軍にまたもや捕まる。アルバートも入隊資格の年齢に達し、今や前線部隊の一員になっていた。

 傷つき疲労した仲のいい黒馬の最期に悲しみの目を向けたジョーイは脱走する。弾幕渦巻く最前線を一気に駆け抜ける。と思いきや、鉄条網に絡めとられる。もがき苦しむジョーイ。
 対峙するイギリスとドイツ両軍の塹壕からも確認できる。すると静かな小康状態の中に白旗を掲げたイギリス軍兵士が現れた。馬を助けようとしていた。ドイツ軍からもワイヤーカッターを持った兵士が現れた。ジョーイは助かった。

 コイントスで勝ったイギリス軍兵士がジョーイの傷の手当てのために軍医を訪れるが破傷風だから処置はできないと言う。殺処分の運命か? しかし、運命の星の光は、まだ消えていなかった。ドイツ軍の塹壕に突撃した際、毒ガスの反撃にあい一時的な失明状態でベッドに横たわっていたアルバートに馬のことが伝わってきた。
 アルバートはもしやの思いで最初に教えたインディアンから伝わると言う呼び笛を鳴らした。ジョーイの耳がぴんと張り詰め音のするほうに顔を向けた。こうして再びアルバートとジョーイは邂逅を得た。
 燃えるような日没を背景にアルバートとジョーイのシルエットが、父テッドと母エミリーの抱擁が迎えた。あらすじが長くなったが鑑賞に支障はないと思う。
            
            
            
            
            
            
            
            

 それにしても馬の疾走する姿の美しさには見とれてしまうほどだし、この馬たちの演技力にも驚かされる。多分、観る人の涙腺は流れっぱなしになるだろう。このものを言わない動物たち、犬や猫も含めて人間がどれほど癒されるか計り知れない。
 素直に感動の涙を流しましょう。この映画は、イングランド南西部のデヴォン州ダートムーアで撮影された。デヴォン州は、イングランドで唯一二つの海岸線を有し、州内にはダートムーア国立公園がある。この映画の音楽は、ジョン・ウィリアムズが担当、そのテーマ曲を少し長いがどうぞ!
War Horse Soundtrack Suite (John Williams)

監督
スティーヴン・スピルバーグ1947年12月オハイオ州シンシナティ生まれ。

キャスト
ジェレミー・アーヴァイン1990年イギリス生まれ。
エミリー・ワトソン1967年1月ロンドン生まれ。
ピーター・ミュランイギリス、スコットランド生まれ。
セリーヌ・バッケンズ ベルギー生まれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする