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映画「ゴーン・ベイビー・ゴーンGone baby gone’07」劇場未公開

2012-08-05 10:59:08 | 映画

                 
 この映画が劇場未公開なら、ほとんどの映画は劇場では公開できない。凡百の映画のなか、こういう社会性のある考えさせられる作品は貴重だ。確かに軽いコメディや卑猥なセリフが溢れるラブストーリー、それに銃の金属的な装填音のアクションなどは一般受けするが、その国の文化度としては硬軟とりまぜてあるのが正常な気がする。

 さて、この映画はボストンのチェルシー地区に住むアマンダという4歳の女の子が誘拐される。誘拐から三日経っても犯人は捕まらない。「姪が誘拐されて3日経つ。ついては探して欲しい」とビー・マックリーディ(エイミー・マディガン)と夫のライオネル(タイタス・ウェリヴァー)が私立探偵業のパトリック・ケンジー(ケイシー・アフレック)と恋人のアンジー・ジェナーロ(ミシェル・モナハン)を訪れる。

 アマンダの母親へリーン(エイミー・ライアン)は、ライオネルの妹で親から引き継いだ家を二家族用に改装して住んでいる。そのヘリーンの部屋はまるでゴミ溜め。しょっちゅう飲み歩きコカインにも手を出している。いわゆるどうしょうもない女だった。そこへジャック・ドイル刑事(モーガン・フリーマン)がやってきて迷惑顔でフェイントをかけてきた。
 パトリックは言った。「被害者の家族に雇われ、彼らの代理として警察の協力を求める権利がある」ジャックはしぶしぶ「刑事2人と連絡できるようにする」と言う。

 その2人の刑事というのは、レミー・ブレサント(エド・ハリス)とニック・プール(ジョン・アシュトン)だった。刑事と私立探偵の共同捜査。が、事件は意外な方角へ展開していく。あまり詳しく書くとネタバレの恐れがあるので割愛する。

 ただ、この映画から見えてくるのは子育ての問題だ。仮にアマンダが生きていたとすれば母親のヘリーンに託していいのか。あるいは真っ当な人間に託すのがいいのか。と言う問題だ。親権と子供の権利をどう裁量していくのかという、法を超えたところの問題でもある。いい映画だった。
            
            
            
            
            
            
            

監督
ベン・アフレック1972年8月カリフォルニア州バークレー生まれ。俳優でもあるベンの初監督作品。ひょっとしてベン・アフレックは、将来アカデミー賞受賞監督の仲間入りをするかもしれない。

キャスト
ケイシー・アフレック1975年8月マサチューセッツ州生まれ。監督のベンの弟。
ミシェル・モナハン1976年3月アイオワ州ウィンスロップ生まれ。
モーガン・フリーマン1937年6月テネシー州メンフィス生まれ。’04「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞助演男優賞受賞。
エド・ハリス1950年11月ニュージャージー州生まれ。
ジョン・アシュトン1948年2月マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれ。
エイミー・ライアン1969年11月ニューヨーク市クイーンズ生まれ。
エイミー・マディガン1950年9月イリノイ州シカゴ生まれ。
タイタス・ウェリヴァー1961年3月コネチカット州ニューへイヴン生まれ。
コメント
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