畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

刈取準備

2011-08-21 19:14:07 | 農作業

8月21日(日)   いちじ 

今日も秋の空気。長時間ではないが、雨も降り、畑の種たちには良かっただろう。

一日、作業場での作業。片付け、掃除、そして、イネの収穫の準備。籾の貯蔵用のタンクを組み立てる。鉄材と、コンパネで手作りしたタンクで、貯蔵した籾が、下から出せるようになっているものだ。バネコンベアーで受けると、自動的に落下して、運ぶことができる。籾すり作業を一人でできるように作ったものだ。三台ある。上部に、コンパネで枠を組み立てて、籾を貯蔵しておく。一坪の広さで、2m弱ほどの高さで、場所は取る。乾燥機から排出した籾をバネコンベアーでタンクに入れれるように、セットもしておく。一部は、乾燥機から、直接籾すり機に流して、玄米にするから、その準備もしておく。

そんな作業をしていると、一日は、あっという間に過ぎてしまう。毎年は、作業場の中で、汗だくになっての作業だが、今年は、そんなことなく、終える。身体は楽だが、果たしてこの天気でよいのだろうか。


秋野菜

2011-08-20 19:22:28 | 農作業

8月20日(土)  

昨晩も少し降った雨は、上がって、曇りの一日。雨量は、それほど多くなく、程よい雨だった。畑はたっぷりと潤う。昨日蒔いたニンジンには、最適の状態だ。覆土が流されるようなこともなく、種は十分水分を吸い、発芽の準備を始めていることだろう。

田んぼは、水がたまると云うほどではなく、充分な水分を保ち、あと一週間か10日の、完熟まで、イネの活動を援護することだろう。今までの、猛暑の後の雨ゆえに、ある程度倒伏するのはいたしかたない。見回ってみると、全体の半分近くが、倒伏状態だった。しかし、完全に地面にべったりと倒伏している田んぼは少ない。暑さにあえいでいた稲が、天然のシャワーを浴びて、ホッと一息つくように、なびく程度に斜めになってしまった、と、そんな状態がほとんどだ。私の稲も、そんな状態だった。(全部を見て回ってはいないが) 数日は、雨がちの予報なので、稲刈は、少し遅くなるだろうが、それほどの影響はなさそうで、安心している。

今年は、夏野菜の具合が悪い。例年なら、11月くらいまで、後を引いてくれるピーマンも、ほとんど全滅という。ナスも弱っている。そんな訳で、連れ合いは、秋冬野菜の育苗を速めている。それで、今日、私も菜っ葉類を播種することにした。例年より20日以上速いが、程よく、秋雨が続くので、駄目元で、やってみる。太陽熱処理の短い畝に、チョウホウナとミズナを蒔き、不織布をべた掛け。飛来害虫を防いで、どの程度育てられるか、見てみよう。

午後は、トラックに、アルミブリッジを吊り下げれるように、金具を取り付ける。去年からのコンバインは、アルミブリッジを積み込むスペースがなくなり、余分の運搬を余儀なくされた。アルミブリッジだけを運ぶために、車を一往復させなければならなかった。トラックに、ブリッジを運べるような金具を取り付ける。少しは能率は良くなるだろう。


暑>涼

2011-08-19 18:08:31 | 農作業

8月19日(金)  のち   

午前中は、曇り空ながら、蒸し暑く、昼上がりには、シャワーを浴びて、着替えをする。夏の昼寝もいつも通り。外で、パラパラと音がして来て、目を開けたのは1時をかなり回ったころか。外は、暗く雲がかかり、大粒の雨が、土埃を上げるほどに降り始めていた。しばらくすると、本降りになり、カラカラの庭土も潤い、一時間ほどで、小さな水溜りもできるほどになる。この雨は、前線の南下による雨ということで、教科書通りに、気温も急降下。昼に31℃ほどあった気温が、2時過ぎには、22℃位になっている。いい雨だ。そして、よいタイミングの、秋の空気の入れ替わりだ。

今日は、よい仕事をした。天気予報を確認した上で、選択した仕事なのだが。花畑に、ニンジンを蒔く。予報は、午後からは雨になり、気温も下がる。しかも、明日からの2~3日は、曇りや雨の天気が続く。ニンジンを蒔くために与えてもらったような、そんな天気だ。

草を取り、片づけておいた、畝の、透明マルチフィルムを撤去する。脇を押さえている土を落としながら、フィルムを剥がす。その土が畝の上にかからないように、丁寧にはがしてゆく。マルチの下で、熱処理された、畑土に、無処理の土がかかっては、草の種を蒔いてやるようなもの。ここは、充分、注意すべき所だ。フィルムには、畑土の水分が結露して付いていて、べっとりしている。畝の中は、ある程度の水分を保ってもいるはずだ。そこに小雨でも降ってくれたら、発芽に足りる水分となってくれるだろう。種蒔は、シーダーテープを専用の機械で、土中に延ばして埋め込んで行くだけだ。手直しは、テープが露出している所に、覆土すればよい。二畝分、テープの長さで、約400m。それほどの労働ではないが、汗びっしょりで、畑を後にした。

そして、期待していた、この雨。予想以上に降ってくれた。雨足が、若干強いかな、との心配もあるが、雨量は十分だろう。覆土が流されるほどの強さかどうかは、明日にでも、確認に行けばよい。

午後は、雨を眺めながら、秋の空気をゆっくりと楽しむ。

 


草取り

2011-08-18 18:52:53 | 農作業

8月18日(木)  いちじ 

朝方は、太陽がカーッと照ることなく、曇り傾向。こんなときは、日中、ウンと暑くなる予兆だ。

案の定、畑に出かけるころから、太陽は顔を出し、作業を始めると、気温はどんどん高くなる。幸いに、今日も風はある。昨日より少し強めに吹く感じだ。そのおかげか、ときどき、暑中涼を感ずる、というほどではないが、ホッとする気分になる時もある。人工的な熱が少ない、農村ならではの、真夏の日中の、オアシスなのかもしれない。

けれども、水をゴクゴク飲みながらの、炎天下の草取りの半日は、作業着一式、着替える、昼上がりであることに違いはない。

花畑は、ニンジン用だけでなく、早蒔きようのダイコン、菜の花、タマネギ苗床、など、太陽熱処理マルチをやってある。当然のことながら、その畝間の草の生育は、どれも平等だ。この10日ほどの間に、伸びに伸びた夏草は、マルチの上にも日陰を作り、葉や茎で覆い始めているものもある。今のうちに引っこ抜いておかないと、後々大変になる。稲刈を始めると、また、畑はご無沙汰となる。稲刈が終わって、来てみたら、想像するだに恐ろしい。とにかく、少しでも、草を片付けておこうと、一日、花畑での作業だった。


夏草

2011-08-18 06:07:24 | 農作業

8月17日(水)  

すごい暑さだ。昼のニュースで、関東地方の気温の高さのトップに、我が街の名前が挙がる。海洋性の気候ゆえ、暖かいが、極度に、高温を記録しないのが、特性のはずだが。

それにしても、暑い。夏の最後のあがきなのか。炎天下の作業は、流し込む冷水と、汗との追っかけっこだ。午前中は、刈払機とともに田んぼの作業。収穫前の草刈作業のめどを付ける。無農薬でやっている田んぼを除き、一通り完了。早稲の餅米は20日過ぎに、コシヒカリは、25日過ぎからの刈り取りとなる。暑さが、一段落してくれるのは良いが、天気はどうなのだろう。前線が停滞して、ぐずつく様な事がなければ、と思う。

午後は、畑に行く。天気の変わり目で、この週末は、前線が南下し、雨の予報だし、これをきっかけに、今までの猛暑は、収まると云う。待っていた、ニンジンの種蒔ができそうだ。早くから、太陽熱処理をやっているニンジン用の畝、畝間の草取りが、途中だった。しかし、畑に到着して、びっくり。前回は、10日に来ている。その時は、草丈は30㎝ほどで、半日もやれば終わるな、と気楽に考え、後にした。その時ならば、半日だった。一週間も育ててしまった、畝間の草は、倍以上に成長。1mにならんとしている、旺盛な草もある。地上が育つことは、地下の根も育っていること。全身の力で引いても抜けないほどに、しっかりと根を張っているヒユナ。6時過ぎまで、苦闘するが、半分ほど、終わったかで、明日の作業となってしまう。

田んぼもだいぶ色着いた

ポツポツと刈り取られた田んぼも


陽が入る

2011-08-16 21:49:14 | 農作業

8月16日(火) 

モアを積んで、田んぼに向かう。道路を走ると、少し離れている所から、その田んぼは見えてくる。目に入るほど近づくと、、「アレッ」。何かいつもと様子が違う。近づくにつれ、様子が判ってくる。

イネが倒れかかっているのだ。しかも、全体的に、萎れかかるように、精気を無くしている。田んぼの土の水分が無くなり、弱っている状態だ。前回、水を補給してから、安心しきって、通ってこなかったから、水の補給をしないまま、放置してしまったのだ。稲刈まで、まだ10日ほどはある。このままだと、イネそのものに、水分がなくなり、干上がってしまう。バルブをひねり、水を入れる。畔の草を刈りながら、田の土全体に、水を補給する。遅すぎた感はあるが、株一つ一つが、根から水を吸い上げ、精気を取り戻してほしい、そんな一心で、バルブを全開する。少しでも早く、水分を補ってほしい。週末には、雨の降る予報だ。こんな状態で、雨に降られたら、葉や茎に着く雨滴で、稲株はその重みに耐えきれず、べったりと倒れてしまう。コンバインでの、収穫作業が、とても大変になってしまう。雨の降る前に、少しでも、自力再生を、してほしいのだが、果たして、間に合うだろうか。

日照りの為、イネが、こんな状態になることを、当地では、(陽が入る)と云っている。

午後は、草刈機を持ってきて、水を入れながらの、草刈を続ける。


準備

2011-08-15 18:25:03 | 農作業

8月15日(月)  いちじ 

まだ、この暑さは続くようだ。作業は、草刈のみ。稲刈前に、なんとかきれいにしておきたい、ただ、そんな気持ちだけで、草を刈る。午後は、母を迎えながら、収穫期の準備。作業場も、整理しなくてはならないし、機械類も、一年振りでの使用となる。点検して、作業が始まってからの、トラブルがないようにしておきたい。そんな、先がよくなるようにと思う準備作業。本当に、年に、何日と数えるだけしか使用しない、そんな機械類が多い、農業の、現実が、なんとも恨めしい。

天気予報。信じる訳ではないが、今週下旬くらいから、変わり始めるような雰囲気。傘マークも出てきた。このうだるような暑さも、そろそろ抜け出しそうだとの、お話。畑の準備も、始めるころかと、気持ちを引き締める。


行く夏

2011-08-15 06:09:54 | 暮らし

8月14日(日) 

ジュンペイ達、ゆっくり休んで、午前中に、帰京してゆく。私は、草刈に出かけてしまうが、夏も、そろそろ終わりという気分だ。集落でも、午後、「虫干」という、共同作業。秋祭りに向けての行事の一つで、祭典に使う幟や、山車を飾り付ける、提灯や幕を、一年ぶりで、日に干して、点検する。集会場や、山車の格納庫周りの草刈作業もある。作業は、一時間ほどで終わる。

草刈の終わった、集会場の前庭は、宴会場に変わる。茣蓙や長机が並べられ、中央は、バーベキューコンロが据え付けられる。

役員から、祭に向けてのスケジュールが報告される。会計報告で、29名の会費報告に、驚かされる。最盛期には40名だった会員が、仲間の死や、、子供たちの都市での生活などで、集落の空洞化が、ここまで進んだ。私等が役員だった頃から、十数年。その、あまりの速さに驚かされる。昨年は、31名だった。30代の数が20代になる。たったそれだけのことに過ぎないのだろうが、その差の激しさを感じる。

まだ暑さを感じながらの宴会は、それゆえに、皆が流し込む生ビールが足りなくなるほどに続き、日が傾く頃に、解散となる。続く非日常の連続ゆえ、帰宅後は、居間に大の字になり、床に着くほどの時間まで、休養に充てる。


検出せず

2011-08-14 06:07:04 | 食、農への思い

8月13日(土)   ときどき 

一日何もせずに過ごしてしまった。出荷の日なので、皆さんに読んでもらう資料作りを始める。

県農林水産部が、米の放射性物質調査の結果を発表した。ニュースでも報じられたし、新聞も一斉に報道した。(千葉の早場米「不検出」)と。当市も、7地区のの水田から、玄米を再採取して分析が行われていた。

早春の田んぼの準備、苗作り、田植、草刈や水の管理など、半年も気をもみ、育ててきた米が、どうなるのかと、不安な気持ちで、結果を待った農家は、ひとまずは、胸をなでおろした。そして、一昨日、昨日と、黄金色の水田では、早生の収穫が始まっている。早稲の栽培は、それほど多くはないが、各地区で、数台のコンバインが、猛暑の陽の下、エンジン音を響かせていた。稲刈の始まりである。

3月11日の原発の事故は、大量の放射性物質をまきちらし、風に乗り、広く、東北、関東の地を汚染した。濃度の違いはあるが、東日本の全域を汚してしまった。何年も人が住むことのできない地域を作り、農作物を栽培できない地域を作り、農作物を汚染させた。稲藁を汚染し、それを食べた牛は、被爆した。東日本の水田は、果たしてどの位の汚染なのか、我が地区の、田んぼはどうなんだろう。生産者は皆不安を持って、イネの生育を見守るしかなかった。

九州に次ぐ、早場米地域の房総南部で、とりあえずは、放射性セシウムは、検出されなかった。(20ベクレル/㎏以上検出されることはなかった、ということだろうが)

しかし、ちょっとした風向きの偶然により、ひどく汚染された地域があります。そんな地域では、栽培すらできず、汚染された作物を廃棄せざるを得ません。それを思うと、複雑な気持ちです。

  


日記

2011-08-13 06:59:47 | 農作業

8月12日(金)   ときどき 

他簿の草刈。昼過ぎ来客。

この一年ほど、我が家の野菜を食べてもらっている。たどると、私の学生時代にいたる。連れ合いもそこの職員だった。だから、二人ともに、知ってはいる、名前だった。彼が、癌を患い、食事療法をしていると云うことで、紹介をもらい、野菜を送るようになった。そして、初めて、我が家を訪ねてくれることになった。

夜遅くまで、話した。

さすがに、二日連続の、夜更かしは、身体にこたえる。