ポテト姫の気まぐれ雑記 part2

つれづれなるままに、気ままに綴るエッセイ集

「ロンドンデリーの歌」と「ダニーボーイ」の話

2023-09-18 | 音楽話

(見出しの写真は、記事の内容に関係なく、今朝見つけた「彼岸花」のツボミ。^^;)  

  先日、NHKでやっている「おげんさんと一緒」という「星野源さん」が司会の番組を観ていると、「ロンドンデリーの歌」と「ダニーボーイ」の曲が好き…みたいな話が出てきました。(^.^)


 
 その話を聞いて、「ロンドンデリーの歌」か、次の「うたごえ広場」での「お聞かせ曲」によいかも…と思い、早速、色々と調べてみました。(^-^)

 「ロンドンデリーの歌」の楽譜は、愛用の「愛唱歌集」の中にあり、そこに書いてある「歌詞」のモノが、私にも馴染みのあるモノでした。「津川主一」氏による「訳詩」の歌詞です。

 ♪ 我が子よ〜愛しの汝(なれ)を〜 父君の形見とし〜…♪

 そこで、ふと、末息子が中学校で使っていた「愛唱歌集」の中にもあったような気がして、探してみると、確かにありましたが、歌詞が違ってました。(・・;)
 曲名も「ロンドンデリー エア」となってます。訳詩者の名前は「野上彰」氏。

 ♪ さえずる〜ひばりの声に〜 ふたたび〜春はめぐる〜…♪

 ところで、「おげんさん」も言っていた「ダニーボーイ」って? 
 そこで、色々調べてみると、元々、この曲のメロディは、「アイルランド民謡」の1つで、今や、この地域では「国歌」的な扱いになっている…らしいですね。(・・;)


 「ダニーボーイ」について、私は、実のところ「馴染みがない」もので、調べてみると、イギリスの法律家で作詞家の「フレデリック・エドワード・ウェザリ(1848〜1929)」という方が、1910年に詞を書いて、それにふさわしい「メロディ」が見つからないまま、置いておいたところ、2年後の1912年に、親戚の方が、「ぴったり合うメロディに出会った」と、送ってきた楽譜が「ロンドンデリー エア」だったそうな。(・・;)
 「エア」とは、「歌」の意味だそうなので、「ロンドンデリーの歌」と、同じ曲と考えてよさそうですね。
 そこで、その「F・E・ウェザリ」氏は、書いた詞とメロディが、ピッタリ合うことに気が付き、元の詞を、一部手直しして、このメロディに当てはめたそうな。
 そうして出来た「ダニーボーイ」は、1913年にニューヨークで発行され、まもなく世界に広まったそうです。
 奇しくも、その翌年に「第一次世界大戦」が勃発したそうで、世界中が「戦争の予感に怯えていた」時期でもあったそうです。(「二木紘三」氏の解説より。)

 「ダニーボーイ」の歌詞を、「なかにし礼」氏が訳しているので、一部書き出すと、次の通りです。

 「おお ダニーボーイ 愛しき我が子よ
  いずこに 今日は眠る
  戦に 疲れた体を 休める術はあるか
  おまえに 心を痛めて
  眠れぬ夜を過ごす 老いたる母の胸に
  おお ダニーボーイ 
  おお ダニーボーイ 帰れよ …」


(松の木の切り株に、咲いている「ツユクサ」。(^.^) まるで「花瓶」みたい?)

 「ダニーボーイ」の歌詞も、先に書いた歌詞の内容と、似ている感じなので、私としては、「多くの歌詞で歌われた」と言っても、内容は同じ感じ? と思っていたところ、先日、大学のOBたちで作っている合唱団の練習にて、偶然にも、この「ロンドンデリーの歌」を歌いました。(^^;
 ところが、歌詞の意味が、「全く違う」のです。(・・;)
 「戦に行った息子の帰りを待つ、老いた母の心境」といった表現は全く無く、むしろ、「情熱的なラブソング」といった感じでした。

 訳詩者は、「大木淳夫」「伊藤武雄」両氏による。

 ♪ 我がために 咲きて香りし
  白き りんごの花よ… ♪

 その後、更に調べていくと、この曲に付いていた歌詞は、元々は「ラブソング」だそうで、「近藤玲ニ」氏による、日本語訳詩がある…とのとで、それを見つけました。(^-^)
 その「歌い出し」の詞が、次の通り。

 ♪ 北国の港の町は リンゴの花咲く町
  したわしの 君の面影
  胸に抱き さまよいぬ…♪

 「リンゴの花」という言葉が、何度も出てきたり、「情熱的な内容」もあるので、「合唱曲」用に、「大木&伊藤」氏が書いたのは、この「近藤玲ニ」氏の訳詩が、元になっているように思えますネ。(^_^)


(最近、ウチの庭のあちこちで見かける「ゲンノショウコ」の花。)

 なるほど…と、「ロンドンデリーの歌」について、少しは「わかってきた」感じを覚えていると、昨日、録画しておいた「題名の無い音楽会」を観たところ、ある「アマチュアのサックス🎷奏者」が、オーケストラの伴奏?で、この「ロンドンデリーの歌」を演奏してました。(^。^)
 「メロディだけ」の演奏も、なかなか良いものですね。
 「サックス🎷の音」にも、ピッタリ合う感じがしました。

 さて、次の「うたごえ広場」の「お聞かせコーナー」では、「ロンドンデリーの歌」を、どの歌詞で歌おうかな? ^_−☆


(なぜだか、ウチの庭に「勝手に?」出てきた「タマスダレ」の花。^^; )





コメント (5)
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