大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

an (お初天神裏)

2004年12月16日 13時06分29秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 なぜ酒を飲むのかと問われたときに、その答えは色々とあると思う。単に美味しい(好きだから)から、一緒に飲む友人との会話が楽しいから(要は会話の潤滑剤)、バーテンダーやウェイトレスが気に入っているから....など。

 メンソールは一人になりたくなることがよくあって、そんな時にはバーに座って飲むことにしている。一人になって、自分自身のことや、自分を取り巻く環境についてゆっくりと考えてみたいからだ。だからそんな時に行く店は、バーテンダーと仲が良かったり、知り合いと会うかもしれない様なところではなく、自宅から少し離れていて、それほど通い詰めていない店になる。

 メンソールが真っ先に思いついたのが堂島にある『デュワーズ』と裁判所近くにある『Fate』だった。『Suntory Old Bar』というのも、人の出入りが激しい分、その雑踏の中で孤独を感じられたりするので結構好きだ。メンソールが最終的に選んだ店は、新地にある『BUZZ』。ここは昔、OKタクシーの大阪進出の拠点だったところだ。初めてこの店に来たとき、開店時間直後に行ったので、客席でバーテンダー氏が着替えの途中で、パンツ一丁だった。女性バーテンダーでなかったのが残念に思えたが、女性なら店内で着替えることはないだろう。

 ここへ来るのは二度目。久しぶりに訪れた店内は、以前と比べると少し広くなっているような気がした。もちろん気がしただけで、広くなっているはずがない。カウンターに座ってジンのロックをオーダーした。ジンはブードルズ。メンソールの横に座っている女性は、スコッチウィスキーをオーダーしていた。二杯目はドライマティーニ。タンカレーとチンザノの組み合わせだった。メンソールは最後までジンで通すつもりだったんだけど、三杯目はラフロイグを飲んじゃった。四杯目はデュカスタンのファーザーズ・ボトルを見つけたので、久しぶりにブランデーを飲もうかとも思ったけれど、かなり短時間で三杯飲んで、ちょっと酔いが回ってきたこともあって、店を出た。


 さて、帰ろうかな....、と思っているところでこの店を見つけてしまった。スタンディング・スタイルの店が流行っているが、バーカウンターはスタンディングが好きだ。ストゥールに座るよりも立って飲んだ方が楽だったりもする。この店はスタンディング・スタイルの店。非常に小さい店なので、スタンディング・スタイルにしたのは正解だと思う。詰め込んだら9人くらいは入れるかもしれないが、それでも定員数ぎりぎりの乗客を詰め込んだ電車のようにはなるだろう。メンソールはいきなり日本酒、続いてバーボン(Woodford Reserve)、ジン(ボンベイ・サファイア)を飲んだ。バーテンダーは小柄な中年のおばちゃんなんだけど、話好きなので、結構面白い。

 この日のメンソールは、結構ハイペースで飲んだにもかかわらず、あまり酔わなかったし、翌日も二日酔いにはならなかった。ちなみに二軒目の店は、全商品がワンショット500-。酒の種類にこだわるのでなければ、こうした店も面白いと思う。カクテルは多分ないと思う。それにソーダ割ができるかどうかも確認しなかった。


【店  名】 an
【ジャンル】 ショットバー
【電話番号】 06-6367-7337
【住  所】 大阪市北区曽根崎2-5-20 お初天神ビル一階
【営業時間】 17:00-23:00
【定 休 日】 日祝
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ASIA GARDEN (靱本町)

2004年12月16日 13時04分33秒 | アジアンエスニック
 メンソールが主宰する【大阪グルメ倶楽部】には、そこから派生した『淀屋橋ランチ会』、『九条・大正ランチ会』、『あるふぁもるとくらぶ』などが存在するらしい。存在するらしい....、というのは人づてに聞くだけで、そのオフには参加することがなかったからだが、メンソールは7月15日付で、会社を辞めちゃったので、これまでとは違ってランチ会にも自由自在に参加することが出来る様になった。

 『淀屋橋ランチ会』の主謀者はかおる嬢。メンソールのレポートに良く登場する歌緒留という女性とは別人である。タイ風の辛いカレーを食べにいくで....ということだったので、カレー好きのメンソールとしては参加することにした。松嶋奈々子に似て美人のかおるにも9ヶ月以上会ってないし....、東京へ転勤してしまったKANA氏も一時こちらに来ているし....、ということで参加することにした。待ち合わせは、本町にある『リトル・トライベッカ』。店の前でKANA氏と遭遇。待つこと暫しで、かおるとたまが到着、橋本氏は直接現地へ行くということだったので、メンソールはミルクを半分ほど飲んだだけで、出発した。

 この辺にタイ風のカレーが食べられるところなんか知らなかったんだけれど、かなり南に下って、『菊正宗』ビルの向かいにある『Asia Garden』だった。この近くにあるワインバー『Glass House』とかには良く来るし、この店は以前から知ってたんだけど、夜はタイすきの店なので、後回しになっていたのだ。

 店の前にメニューが置かれているが、メンソールの選んだのはもちろん一番辛いグリーンカレー。店内は大テーブルが四席。水もセルフサービスだ。コップも、カレー皿も冷麺皿もすべてステンレス製。メンソールのグリーンカレーが一番に到着。一口食べてみたら辛かった。ココナッツミルクとバターの独特の薫り、グリーンチリーのストレートでパンチのある辛さ。久しぶりに食べるタイ風カレーである。本場のタイカレーのような、雑草を囓るような青臭さはなかったが、その分安心して楽しめる。一口目は不意の一撃を食らったような感じで辛いが、食べるに連れてココナッツミルクの味が利いてくるので、次第に甘く感じるようになる。一般的にカレーは、最初甘くて徐々に辛くなってくるが、タイ風カレーについては逆のように思う。

 KANA氏と遅れて到着した橋本氏は二番目に辛いレッドカレー。それでもかなり辛かったようで、男性群三名は、滝のような汗の中で辛いカレーを堪能したのであった。ライスは普通のもの。ルーはシャバシャバなので、時間が経つと、ライスがルーを吸い込んで、最終的にはルーが足りなくなってしまうので、バターライスくらいにはしてほしいとは思うけれど、まぁいいんじゃないかなと思う。米袋や、素材が入っていたと思われる段ボール箱などがが客席から見えるところに置かれていたりするけれども、屋台風な店作りをしているんだと思う。

 女性軍はトム・ヤム冷麺。酸っぱくて辛い冷麺なんだけれど、それほど酸味が効いていないので食べやすい。かおる嬢はテーブルに置かれている辛い酢を追加していた。現在家事手伝いのメンソールと、休暇中のKANA氏は遠慮なくビールを飲ませていただいた。美味しかった。

 今度は夜の部に挑戦したいと思っております。

【店  名】 ASIA GARDEN
【ジャンル】 エスニックレストラン
【電話番号】 06-6445-8305
【住  所】 大阪市西区靱本町1-3-29 ヨリフジビル一階
【営業時間】 不明
【定 休 日】 不明
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アフェット (西心斎橋)

2004年12月16日 13時01分22秒 | イタリアン
 すいません。ちゃんとしたレポートを書こうと思ったのですが、店に行ってからレポートを書き始めるまでにかなり空いてしまったため、よく覚えていません。

 メンソールは前菜として豚のロースト、メインとして鶏肉を食べたのですが、ややあっさり目のイタリアンだと思います。系列ではないのですが、フレンチの『エプバンタイユ』とも関係があるようです。

 ワインが美味しくて、最初はグラスで頼んでたのですが、ついつい飲んでしまい、結局はボトルを空けちゃいました。それほど高くないワインのはずなのですが....。メンソールは、この店は初めてだったのですが、デザートに入った頃に、シェフの横山氏自らテーブルまで挨拶に来ていただきました。マダムの千晴嬢(メンソールは彼女をあいきちと呼ぶ)もメンソール好みの可愛い方でした。

 実は、メンソールが気に入っているワインバーに『新阜』があり、『新阜』のマスターと横山シェフは仲良しだそうで、そのあたりからメンソールなり【大阪グルメ倶楽部】なりの情報が流れていたようです。


【店  名】 アフェット
【ジャンル】 イタリアン
【電話番号】 06-6251-3878
【住  所】 大阪市中央区西心斎橋1-16-7 サザンウェストビル地下一階
【営業時間】 11:00-14:30、17:00-23:00
【定 休 日】 火曜日(2000年からは月曜日が休みになるようです)
【同 伴 者】 あり。本人の希望により匿名。
【そ の 他】 ディナーは予約した方がよいようです。


P.S.
 ちなみに、この店は店名を変えて移転しました。新しい店名は『モンティラート』です。
 
  
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エルミタージュ(HERMITAGE) (曽根崎新地)

2004年12月16日 12時59分04秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 柊氏とは、それなりに長いつきあいをしているのですが、一緒に飲みに行ったのはこれが始めてとなりました。柊氏曰くは『エルミタージュ』に行きたいというわけです。『エルミタージュ』についてはご存じのことと思いますが、カクテルコンペで一位を獲得された田外氏がバーテンダーをされています。

 大体このあたりだろうとあたりをつけて探すのですが、ありません。ほとんど諦めかけたところへ運良く『ジャンヌ・ダルク』の坂井氏が通りかかり、『エルミタージュ』の場所を教えていただき、やっと辿り着くことが出来ました。

 メンソールはまずマティーニをオーダー。標準的な味だったと思います。二杯目はアプリコット・カクテル。オレンジの味がちょっと印象的でした。柊氏の一杯目はサイドカー、二杯目はモルトだったようです。その後柊氏はシガーなども嗜みながら、帰宅したら04:00となっておりました。

 さて、田外氏のカクテルですが、これといった特徴がないのが特徴かもしれません。飛び抜けて素晴らしいものではないけれど、欠点を探しても見つからないといった感じです。メンソールが作っていただいたマティーニは、とくにリクエストしていないにも関わらずベルモット・リンス・タイプのマティーニでした。キンキンに冷えているわけではないですが、その分水っぽくもなく、優しい感じに仕上がっていました。カウンター12席くらいの小さな店です。

 カウンターバックにはHERMITAGEの文字が書かれています。Hermitといえば隠者、あるいは賢者の意味となるので、そういった関連の意味かと思っていたら、なんとクローズ・エルミタージュという赤ワインがあるそうで、こちらが店名の由来だそうです。もちろん、メンソールが感じたHermit(隠者)の方も間違いではなくて、判りにくい場所にある隠れ家的な店という意味も含んでいるようです。もう一つHermitageの最後の四文字をとるとTageとなり、バーテンダー氏の名前にもなるわけです。


【店  名】 エルミタージュ(HERMITAGE)
【ジャンル】 Shot & Cocktail & Wine & Food Bar
【電話番号】 06-4797-0636
【住  所】 大阪市北区曽根崎新地1-1-40 ジロービル新館一階
【営業時間】 18:00-26:00
【定 休 日】 日曜祝日
【そ の 他】
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オステリア・パンピーノ (北区大淀)

2004年12月16日 12時56分53秒 | イタリアン
 なにわ筋の福島駅周辺から、中津へ至るエリアではかなり活発な動きが観られる。もっとも最近の話題といえば、ラクザ大阪を含む新阪神ホテルのオープンだけれど、それ以前の一番の目玉といえば、ホテルプラザの南側に突如出現した『ポパッキオ』であろう。連日OLで満席となる淀屋橋の『ピアノ・ピアーノ』、予約を取ることは大相撲のチケットを取ることよりも難しいと評判の二号店『イ・パードリ』に続く第三号店である。向かいには『BAR Souk』、筋向かいにはカフェ&レストランの『トライベッカ』まである。なにわ筋からはやや西に入ったところにあって、やや判りにくいとは思うけれど、注目度としてはナンバーワンだと思う。

 余談だけれど、『ピアノ・ピアーノ』と『ポパッキオ』は一緒に行こうと約束している人がいるので、今年中にはレポートを書くことが出来ると思う。


 『ポパッキオ』とよく似た名前なので、混同している人がいるかもしれないが、もう少し北西側、あみだ池筋から少し入ったところに『オステリア・パンピーノ』がある。パナッシュコートというビルの一階にあるこの店は、店の前にオープンテラス風の席がある。テラス部分はタイル張りで、薄茶色の円形テーブルが五脚、それぞれは四人掛けだったと思う。これからの季節は楽しめるかもしれない。このテラス部分に緑が多く、外から見ていると郊外にある庭付きのレストランといった感じで、彼女をエスコートする時にはちょっとリッチな優越感に浸れるかもしれない。店の前にはメニュースタンドが置かれている。多分営業時間とかが書かれていたと思うんだけど、イタリア国旗の三色を配したスタンドもあった。


 オープンするのは17:30なんだけど、メンソールは17:25くらいに到着した。オープンテラスのところでは、こちら側に背を向けた従業員が、この日のお勧めメニューを黒板に書き込んでいるところだった。メンソールはそのまま店の前を通りすぎ『BAR Souk』へ。食前酒にマティーニなど飲もうかなと思ったけれど、ぐっと我慢してそのまま『パンピーノ』へ引き返した。実はこの日のメンソールは、梅田から谷町四丁目までを歩いて往復していたので、西梅田に着いたときにはひもじくて、4月25日までの限定メニューということもあって、マクドナルドでカレーチーズバーガーに手を出してしまったのである。前回の【ハーブオフ】の時も日本橋で『電気カレー』を食べてしまって苦しい思いをした。どうやら『カレー』という文字が目に入ると理性を失うらしい。

 『ポパッキオ』から引き返すと『オープン』のプレートが掛けられていたので、店の中へ入っていく。パナッシュコートというのは薄いベージュ色のビルなので、薄灰緑色のに黄色で『osteria panpino』と書かれたひさしとが違和感なくマッチし
ている。

 店内はやや暗いめ。前後に長い店で、左手側がカウンター席とオープンキッチン、右手側がテーブル席となっている。テーブル席はすべて二人掛けのもので、八席くらい。壁側はソファー席となっている。メンソールは一番奥の席へ案内された。客席の更に奥側はワインストッカーになっていて、常時300本くらいのストックがあるのだそうだ。メニューはフードメニューとワインリストが一体化したものと、それとは別にこの日のメニューの詳細について書かれた物の二つを渡された。それ以外に黒板が三つあって、それぞれメニューに載っていない本日のお勧めメニューが書かれたもの、ドルチェのメニュー、グラスワインのメニューとなっている。メニューを隅々まで余すところなく吟味するのには、少し時間がかかりそうだったので、メンソールはシェリー酒をオーダーした。

 シェリー酒をなめながら、メニューに目を通す。まずコースにすべきか一品で頼むべきかを決断しないといけない。コースにするとパンがお変わり自由になるというのは何者にもか得難い魅力だが、メインを肉か魚かのどちらかにしないといけないのは辛いところだ。結局のところメンソールは、コースを一つと、別に一品を幾つかオーダーすることにした。

 店内から外を見ると、民家の玄関が見えたりするのがちょっと不思議だったりする。もう少し暑くなったら、シャツとステテコ姿のおっちゃんあたりが、玄関前に椅子を出して涼んでいる姿が見られるかもしれないと思うと、おかしくもあるし、それが下町の風情のようにも感じられる。実際のところはどうなんだろう。早く夏にならないかな。


 アンティパスタは、前菜五種盛合せと、牛肉のツナペースト乗せの二品。実際に店に行ってからこのレポートを書くまでに、少し時間が空いてしまったので、はっきりとは覚えてないんだけど、どれも魅惑的な美味だった。その中でも特にメンソールが感激したのは、イタリア風オムレツと、牛肉のツナペースト乗せの二品。両方とも複雑な味で、嬉しくなって、思わずはしゃぎ出してしまいそうになる。

 先に書いておくと、この店ではもちろんナイフやフォークも用意されているが、『お箸を使ってイタリア料理を食べてください』というスタンスらしい。実はメンソールは、お箸で食べるフレンチとかイタリアンがあまり好きではなかったりする。右手で箸を使っていては、右手側に置いてあるワイングラスを持つときに、いちいち箸を箸置に戻す必要があって面倒くさいからだ。ところがこの店では、料理は和食器に入れて出してくれる。メンソールも途中まではナイフ&フォークで食べてたんだけど、しばらくするとナイフ&フォークで食べることの方に違和感を感じるようになってきた。大皿から自分の皿に取り分けるときにはスプーン&フォークを使ったけれど、後半はすべて箸で通した。洋食器から和食器に替わっただけで、ナイフ&フォークではなく箸で食べるのが自然だと思ってしまうというのは、何とも不思議な経験だった。


 次はパスタ。キノコのクリームソースと、ガーリックとなんとかのトマトソースの二種類。アンティパスタを食べ終わると、試験官のような細身のガラス管に入れられた麺のサンプルを見せられた。四種類の麺の中から好みの麺を選ぶことが出来るようになっているのだ。メンソール平たい麺が好きなんだけれど、この日はお店の人とも相談してリングイネにした。

 パスタメニューのところを見ると、そのトップには『アーリ・オリ』と書かれていた。5月22日(土)に開催予定の【イタリアンオフ】の会場名と同じだ。尋ねてみると『アーリ(またはアーリオ)』がニンニク、『オリ(またはオリオ)』というのがオリーブオイルのことで、この場合はニンニクとオリーブオイルで仕上げるパスタのことだそうだ。『ペペロンチーノ』のことなのかと尋ねると、その通りだとの答えだった。

 キノコのクリームソースの方は、クリームの、口の中で絡みつくような感覚が楽しめる一品。メンソールはサラサラのクリームソースがあまり好きではなくて、濃厚なでねっとりとしたものの方が好みなんだけど、こちらのクリームソースは充分に重たく、メンソールの好みだった。あまりに嬉しかったので、思わず身体が動き出してしまった。驚かれた方々に対しては申しわけないとも思うが、『旨いっ!』と叫ぶと他のお客さんに迷惑かなと思ったので、踊り出すに留めた次第なのだ。

 トマトソースの方も、トマトの濃厚で複雑な酸味と甘みのコンビネーションが素敵な一皿で、クリームソースに染まった口を、さっぱりすっきりとさせてくれる。

 パンのことを書き忘れていた。こちらで出されるパンは自家製のもので、コースに付いているのはエシャロットのパンだが、他にもプレーンのものやゴマのパンなど五種類くらいが『Luce』と書かれた木箱に入れられている。イーストのいい香りがするパンで、新しい料理が出る度にお代わりをもらって、皿に残ったソースを全部ぬぐい去った。自分の皿はもちろん、料理が運ばれてくる大皿も、『こんな美味しいもん残してたまるか』の精神でピカピカに磨き上げて返した。しばらくしてから気がついたんだけど、この大皿がピカピカになった時点というのが、次の料理を運ぶ合図になってた様だった。


 この日の魚料理のメニューは三種類あった。一応明細はもらってるんだけど、イタリア語でかかれているので、当日の黒板にはなんと書いてあったかは覚えていない。たぶん、『魚のパリパリ焼きバルサミコ風味』というような名前だったと思う。皮の部分をパリパリに焼いてあると思うんだけれど、おこげ料理を食べるときのような、焼き海苔をかじるときのような、パリッとした感触が印象的な料理。残念ながらメンソールには『旨い』以外に表現する言葉が見つからない。ちょっと粘度のある半透明の茶色いソースの中には、いろいろな野菜類が入っていて、それがまた超絶で、言葉を失う。多分同席した女性の髪型や服装を褒めたりすることさえ、料理の方に心酔してしまい、忘れ去ってしまうと思われるので、決めのデートなどでは使わない方が良いように思う。興奮したので書き忘れたけれど、この日の魚はすずきと真鯛の中から選ぶようになっていた。メンソールは店の人のお勧めにしたがってすずきをお願いした。

 福島界隈の店は『ビストロ・ボンヌ・シェール』、『キャセロールクラブ』もそうなんだけど、魚料理がとっても美味しい。近くに中央卸売市場があるからなんだろうか....。


 このあと肉料理が二品あるのですが、実はあまり覚えていません。ここまでで、かなりたくさんのワインを飲んでいたこともあるのですが、素材の肉自体がいまひとつだったので、あまり印象に残っていないというのが正直なところです。どちらもソースはおいしかったので、素材の肉がもう少しよいものならば....とちょっと残念です。


 ドルチェは、六種類くらいの盛合せでした。あまり濃厚ではない、あっさりした味だったように思います。最後はエスプレッソで締めました。メニューには『エスプレッソ(ダブル)』というメニューもあって、食指は動いたんだけれど、この頃になって食前に食べてカレーチーズバーガーの影響が出始めていて、かなり苦しかったので、ノーマルサイズにした。


 肉料理については、ちょっと残念だったけれど、メンソール好みのおいしいお店でした。和食器とお箸で食べるイタリアンというコンセプトは、知らず知らずのうちにいつのまにかそちらに引き込まれていたということもあるのですが、新しい発見をしたような気分です。『ポパッキオ』にはまだ行ったことがないのですが、『ポパッキオ』よりもやや判りにくい場所にあったり、名前が似ていて混同されやすいことから、やや『パンピーノ』の存在感が希薄になっているだとしたら、とても残念なことだと思います。

 コース料理を頼むとアンティパスタとドルチェは五種類くらいの盛合せになって出てくるので、お得な感じはありますが、一品で頼む方がよいとメンソールは思っています。メンソールはよくやるのですが、たとえばアンティパスタとパスタとドルチェといった構成にしてみるのもよいかもしれません。お店にとっては迷惑なことなのかもしれませんが、パスタの麺の太さを変えて同じソースで食べ比べてみるという事も、何人かのグループで行けば可能でしょうし、料理は大皿で運ばれてきますので、各人が別々のものをオーダーして、取り分けるというのも面白いと思います。

 肉料理については、機会を見てもう一度訪れて、確認してみたいと思っています。ボリュームついては十分で満腹できます。ホール担当の方はよく気がつく方で、こちらも満足の出来るサービスを提供いただいたと思います。

 ホテルプラザが閉店してしまったので、メインバー『マルコポーロ』を経てチェックインが出来なくなってしまったのは、悲しい限りです。近くにはウェスティンホテルがあるのですが、スタンダードルームはの宿泊料金が\48,000-とあってはちょっと躊躇してしまいます。

 このなにわ筋の福島から中津までのエリアは、再開発地域に指定されているとか、この下を地下鉄が通るとかの噂を聞きます。噂の真偽は別として、これからもしばらく福島はホットなスポットであることは間違いないと思います。



【店  名】 オステリア・パンピーノ
【ジャンル】 イタリアン
【電話番号】 06-6451-9009
【住  所】 大阪市北区大淀中2-4-12 パナッシュコート梅田北一階
【営業時間】 11:30-14:00、17:30-22:00
【定 休 日】 日曜日
【そ の 他】 パスタと魚料理がお薦め

P.S.
 残念なことに閉店してしまいました。
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オレガノ (神戸市中央区中山手通)

2004年12月16日 12時53分20秒 | カレー
 先日は京都に続いて、今回は神戸での案件があったこともあり、神戸三宮の辛いカレー屋へと向かう。前回訪れた京都のカレー専門店『グリル・バリ』は、『関西一週間』のカレー特集記事の中で唯一、辛さを示す☆が五つある店だったので、期待していたのだが、期待は大きく外れ、全然激辛じゃなかった。

 今回は気を取り直して神戸三宮にあるカレーショップ『オレガノ』へと向かった。今回の特集記事によれば激辛マークがつけられているのは『オレガノ(三宮)』『くらしき(石屋川)』『どるめん(園田)』の三店。『くらしき』については以前オフを開催したこともあるし、赤唐辛子そのもののストレートな辛さには凄まじいものがあり、それでも辛さの奥に感じる旨みには素晴らしいものがあった。ちなみに『くらしき』では1000倍カレーまで作ってくれるが、まだ1000倍カレーを制覇した人はおらず505倍が過去最高倍率となっている。メンソールの独断で行くと、『くらしき』の20倍カレーで、『洞魔麗(中崎町)』の10倍唐辛子丼に匹敵すると思う。

 『オレガノ』の方は10年くらい前に一度行ったことがある。カレー特集が組まれるたびに登場する。ただ、地図を見ると以前あった場所よりもやや南側に移動したように思われる。たぶん震災の影響なんだろうと、メンソールは思っていた。

 雑誌に載っている地図は、間違っていることが多いので、メンソールはいつも地図と併せて住所と電話番号を控えていくことにしている。今回も、地図とはやや違う場所にあったし、店名が『オレガノ』ではなくて『どっこ西店』となっていたのでちょっと迷ったが、メニューケースを見ていると、雑誌でも紹介されている『ナンセット(チキンカレー・ナン・サラダ・ドリンクのセット)』があったので、たぶん間違いないだろう。何を食べようかと逡巡していると、店の中からマスターが顔を出し、中にもメニューがあるよ....、ということで連れ込まれてしまった。

 カレーの種類と辛さを教えてね....、とのことだったので、ここはやっぱりメンソールの原点に戻ってチキンカレーの30倍とした。なぜこの店の最高倍率50倍にしなかったのかがメンソールは自分でもよく判らない。マスターが冷蔵庫から辛みエキスらしきものを取り出して、鍋に入れる。ここの辛みエキスは液状なんだ。ちなみに『くらしき』は粉末、『ルー・デリー(西天満&心斎橋)』はペースト状だ。薬味は福神漬けとオニオンピクルスの二種。メンソールはここのオニオンピクルスが好きだったりする。

 まず一口。唐辛子のストレートな辛さが、味蕾を直撃する。これはなかなか楽しめそうだ。辛さは赤唐辛子がベースだと思われるが、酸味も感じるので、生青唐辛子も使われていると思う。メンソールは10年くらい前に食べたのは、たぶん10倍カレーだったと思う。当たり前だがそれよりも格段に辛い。汗が噴き出すわけでも、涙が溢れるわけでも、ましてや鼻水が止まらないわけでもない。そういった意味ではあまり辛くはないのかもしれないけれど、舌が痺れて痛くて、なかなか進まない。「30倍はかなり辛いでしょ」とマスターが聞いてくる。確かに辛い。その分オニオンピクルスがいいアクセントになっている。

 ライスの分量もルーの分量も普通なんだけど、ルーはどろ~りとしたタイプなので、上手に混ぜながら食べないと、ライスが足りなくなる。メンソールはライスとルーは都度混ぜながら食べるが、食べ終わったときにルーが足りないとなんか損した気分になってしまうのだ。

 店を出てからもしばらく口の中が痺れていた。店内は冷房が効いていたせいもあるのだろう。店を出ると汗が噴き出した。次は必ず50倍カレーに挑戦してやろう。そんな想いを胸に抱きながら、メンソールは『トゥース・トゥース』へ向かったのであった。


 ボリューム(ライス) 普通
 ボリューム(ルー)  普通
 辛さ        激辛
 ルーのとろみ  どろ~り
 付け合わせ  福神漬け、オニオンピクルス
 カレーの種類  たくさん


【店  名】 オレガノ
【ジャンル】 カレーショップ
【電話番号】 078-391-5457
【住  所】 神戸市中央区中山手通1-12-4
【営業時間】 10:30-24:00
【定 休 日】 無休
【そ の 他】 
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グリル バリ (四条川原町)

2004年12月16日 12時49分58秒 | カレー
カレー好きのメンソールは、昨日の『仏沙羅館』に続いて、二日連続で京都へ。京都は一乗寺に『ガラム・マサラ』や『デポ・サワディー』、『生生(しぃんしぃん)』、元田中付近には『レストランDiDi』や『ぐるぐるかふぇ』があったりして、メンソールがターゲットとしているエリアではあるんだけれど、この日は色々と事情があって、阪急四条河原町にある『バリ』にした。この店を選んだのには理由があって、『関西一週間』という雑誌のカレー特集のコーナーで、もっとも激辛の店であったからだ。『激辛』のマークがつけられた店は他にも四店舗あったが、辛さのレベルを表す☆が五つもつけられているのはこの店だけだったからだ。

阪急電車を四条駅で降り、三番出口を出て徒歩一分くらいかな。もう少しエスニックな店構えを想像していたんだけれど、エスニックな雰囲気はあるものの、カレーショップという感じではない。喫茶店という感じ。この店の隣に『築地』というコーヒーショップがあって、房代は良く行くらしい。店に入ると二階席に案内された。

\2,000-のバリセットがお得だという情報を得ていたので、バリセットをオーダー。これはカレールー、バターライスをチョイスできて、サラダ、デザート、コーヒーか紅茶がつくというもの。カレールーは、ビーフ、ポーク、チキン、ベジタブル、エビ、シーフードの六種類で、辛さはそれぞれ三段階。バターライスは、ガーリック、青ネギ、バジリコ、マッシュルーム、ベーコンなど七種類。薬味は福神漬け、ラッキョ、キュウリの三種類。

メンソールが選んだのは、青ネギライスにチキンの大辛。デザートも何種類かあるうちから選ぶことが出来て、メンソールはチーズのパルフェを選んだ。房代はマッシュルームライスとビーフの中辛、デザートはレアチーズケーキ。

まずビールで乾杯。サラダも特にエスニック風というわけではない。青ネギのバターライスだけをまず一口。バターの味があまりしないので、サラダオイルがメインに使われていて、バターは香づけ程度にしているのだろうと思う。カレーのほうは、甘かった。二口目からはややぴりっと来るけれども、辛口というほどではないように思う。ビーフカレーの中辛も食べてみたけれど、メンソールにとってはカレーというよりは、ビーフシチューといった趣が感じられた。情報誌の☆五つはいったい何だったんだろうか。この店を取材したライターさんが、辛口カレーが苦手な人だったとか....。

この店で特筆すべきは、デザートだと思う。カレーよりもデザートの方が印象に残った。レアチーズケーキも美味しかったし、食後のアイスコーヒーもいい味だった。デザートだけ食べに来たいけれど、あかんのかな。

その後メンソールは錦市場へ行き。山椒の佃煮を購入。これでメンソールの食生活は数段アップすると思う。


ボリューム(ライス) 普通
ボリューム(ルー) 普通
辛さ 普通
ルーのとろみ とろとろ
付け合わせ 福神漬け、らっきょう、キュウリ
カレーの種類 六種類



【店 名】 グリル バリ
【ジャンル】 カレー専門店
【電話番号】 075-256-4619
【住 所】 京都市中京区河原町通り四条上がる一筋目東入る
【営業時間】 11:30-22:00
【定 休 日】 無休
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バール カミーノ (南船場)

2004年12月16日 12時47分42秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 店はちょっと判りにくいところにある。看板はちゃんとあるが、黒い板に小さくアルファベットで店名が書かれているだけなので、見つけるのは至難の業だ。店が入っている『ナサプライムハウス』というビルの名前で探すか、この通りを歩くときに大犬座のシリウスのように、燦然と輝く裸電球を目印にするのがよい。メンソール自身、この店を発見できずに、店の前を数回行ったり来たりした。

 ビルの中に入ると、メニュースタンドが出迎えてくれる。メニュースタンドは通路の左手側にあるので、店も多分左手側にあるのだろうと、メメニュースタンドが置かれた角を曲がりたくなってしまうが、ここで曲がってはいけない。店はその更に奥にあり、入り口は右手側だ。

 木製の扉は粋なデザインだし、自宅的な隠れ家として使えるバーだと聞いていたので、スノビズムの塊のような雰囲気があるのではないかと危惧をしながら扉を開ける。そこには木製のカウンターが広がっていた。あまり広くはなく8席くらいだろう。バーカウンターの上には、見知らぬボトルが並んでいるが、注意して読んでいくとどうやらミネラルウォーターらしい。グラッパかと思われる細身のボトルも数本置かれていたが、メンソールはイタリア語が得意なわけじゃないので、よく判らなかった。カウンターバックには、ワインラックがあり、横になったワインボトルが積み上げられている。あと、カウンターの上には、いろいろな店の名刺やポストカードが置かれている。九条の焼鳥屋『ばかや』のものもあった。

 入り口左側の壁と、カウンター席背後の壁は、木を基調としたデザインで、しかも照明が足元から仄かにライトアップされていて、和室を感じさせる。壁を身ながらゆったりリラックスするのもよいのではないかと思う。カウンター以外には、入り口すぐのところに2名分くらいのストゥール席がある。カウンターに座るのもよいが、メンソールは、細身の木を乱雑に組み合わせたようなデザインの壁を、いつまでも見入っていたかったりする。

 メニューは手書きのもので、表がドリンク類、裏がフード類となっている。メンソールはまずは生ビールをオーダーして、それからじっくりワインとフードの吟味をすることにした。オーダーしたのは、前菜の盛合せ。鴨の和風の二皿。前菜はタコのマリネ、さやいんげんの白和え風、鶏肉。最初の二品は結構軽い目の味だったけれど、ローストされた鶏肉はやや重い目の仕上がりになっている。メンソールは鶏肉が大好きなので、鶏肉を美味しく料理してくれると嬉しくなってしまう。鴨の和風も複雑な味で、何度も何度も噛みしめながら次々と表情の変化を楽しんだ。

 ワインは、もちろんボトル売りもするけれど、グラス売りがメインとなるらしい。グラスでは足りないしボトルでは多すぎるし....といった場合のためにデキャンタ売りもある。デキャンタは250mlと500mlの二種類。大体ボトルの1/3と2/3と考えればよいだろう。


【店  名】 バール カミーノ
【ジャンル】 バー
【電話番号】 066241-6644
【住  所】 大阪市中央区南船場4-10-18 ナサプライムハウス一階
【営業時間】 07:30-24:30
【定 休 日】 日祝




 その後メンソールは、歩いて『カヴォ・ラ・ヴィーニュ』へ行き、カウンターでジンファンデルのワインを飲んだ。メンソールの横には、なにやらワインの専門家らしき客が、どえりゃー高そうなワインを開けていた。

 このカウンターで、メンソールは映画『ストレンジャー(Never Talk to Stranger)』のシーンを思い出していた。若い女性心理学者サラ(レベッカ・デモーネイ)が、恋人以外の男性と会っていて、本命の彼氏からデートしているのかと疑われたときのシーンだ。この時の二人の会話はとても素敵なんだけど、どんな会話を交わしたのかはここでは明かさない。どうしてって....。メンソールがデートしていて、それを本命ギャルに見つかった時には、この言い訳を使おうと思っているから....。

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ボンディー (淀川区十三)

2004年12月16日 12時45分35秒 | カレー
 色々と野暮用がありまして、本日は西宮まで行って参りました。『関西一週間』のカレー特集記事の中から、『激辛』マークのついた店を総なめにしようとたくらんでいるメンソールですが、今回は十三にある『ボンディ』としました。阪急園田にある『どるめん』にも、やや心を動かされたのですが、今回はあまり時間もないので、特急が止まる十三にある店にしました。

 と書きだしたのですが、あんまり書くことがなかったりします。BGMがカーペンターズということは、マスターはメンソールと同年代なのかもしれません。が、不愛想過ぎる。メンソールはチーズカレー。で、とくとくセットなる物があって、サラダとドリンクがついて\400円アップという物なのですが、それををオーダーしようとすると、「それは14:00からです....」と素っ気ない対応。「申し訳ございませんが ....」とぐらい言えんかな....。「辛さはどうします」と聞かれるので、どういうふうになっているのか聞くと、「メニューの左上に書いてあります」と、これまた素っ気ない答え。「甘口・中辛・辛口があります」と言ってくれた方が親切だと思うぞ。

 オーダーすると、まずベイクトポテトが二個出されます。そのうち一個は、カレーが出されるまでのオードブルとして、もう一つはカレーと一緒に食べるのだそうで、カレーの辛さを押さえたいときに使うのだそうです。。ポテトにはバターが一切れ添えられており、皮ごと食べられますと書かれています。

 カレーの方は、けっこう美味しかったりしました。もちろんメンソールは辛口をオーダーしたのですが、一口目からけっこうストレートに来る辛さで、その分慣れるのも早く、辛さは長続きしません。ライスはやや少ない目、ルーはとろとろで、少ない目です。メンソールは、ライスとルーを都度適量ずつ混ぜながら食べ、最後にはライスとルーが同時になくなるように計算しているのですが、ルーがあまりに少ない。チーズが入っているので、余計にライスとルーのバランスが計算しにくい。食べ終わったときにルーが余ると、何か良心的な店だと思ってしまうし、ルーが足らないと、ちょっといかんのではないかと思ってしまう。結局ルーはちょっと足らなかった。で、メンソールは余りよい印象はない。

 タマネギやニンジンなどを煮込み、仕上げにはリングやバナナまで使ってあるらしいカレーソースで、メンソールがオーダーしたチーズカレーというのは、ライスの上にとろけるチーズを乗せ、ルーの方にはゴーダチーズ、スライスト・アーモンド、パセリが入っています。付け合わせはキュウリの付け合わせと小梅。その他にテーブルにはラッキョと福神漬けがおかれています。


 ナンセットなんかもあって、こちらも食べてみたいのですが、不愛想なマスタには会いたくないです。ちょっと気取りすぎ何じゃないかと思う。カレーショップの従業員は、荒削りでも愛想が良くて、活気がある方が良いように思うけどな。


【店  名】 ボンディー
【ジャンル】 カレーショップ
【電話番号】 06-6304-7205
【住  所】 大阪市淀川区十三本町1-21-1-
【営業時間】 11:00-21:30
【定 休 日】 水曜日
【そ の 他】 阪急十三駅西出口から徒歩五分
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マチャプチャレ (北区兎我野町)

2004年12月16日 12時43分55秒 | アジアンエスニック
 この日は21:00にぶつの受け渡しがある。かなり希少価値のあるもので、更に大阪南部方面へ運ばれることになるはずだ。21:00までは少し時間がある。今日の食事は何にしようと考え始めたとき、房代がいってたことを思いだし。紀香の会社の近くに『◎△×◇』が出来てたで....、と言ってたん、店名の『◎△×◇』がどうしても思い出せない。闇雲に探してもしゃーないけど、とりあえず近くまで行ってみた。メンソールは慢性金欠状態なので、安く済ませたい。すると居酒屋の『一 (はじめ)』か、雑炊の『大美』も捨てがたい....、と思いながらNTTのあたりを歩いていると、ネパール料理店『マチャプチャレ』が目に入った。ここにしとこ。カレーとなると思考回路が麻痺するメンソールは、この店に決めた。

 扉を開けると、お香の香りが立ちこめていて、『マナステ』の合唱で迎えられて、いきなりエスニックの雰囲気。右手が6席くらいのカウンター奥には座敷席もあるのだが、ちょっと陰になっていたので席数派では判らなかった。まず、ビールを飲みながらメニューをチェック。品数はそれほど多くない。まず、メインを決めよう。一番からいカレーはどれと聞くと、鶏のカレーが辛いとのこと。ところが応対してくれた彼女は、慣れていないようで、あとからマダム(らしき人)が、どれでも好みに応じて辛くできると、教えてくれた。続いて、肉料理の吟味にはいる。鶏肉が好きなメンソールは、鶏肉の香辛料煮込みがどうしても食べたくなって、それをオーダー、メインの鶏のカレーはトマトと玉子のカレーに変更した。ナンはなくて揚げパンだったけど、メンソールは普通のナンよりは通称風船ナンと呼ばれる揚げたナンが好きなので、こちらをオーダーした。というよりはこれしか選択肢がなかった。そして、アペタイザーとして、ネパール風漬け物、デザートにはマンゴーヨーグルトとした。

 店名の『マチャプチャレ』とはネパール北部にある山の名前なんだそうだ。かなり鋭角に尖った山で、カウンターの上に写真が飾ってあって、その隣にマッタンホルンの写真が飾ってあったということは、多分ライバル意識でも持ってるんだと思う。

 店内にはネパールの民芸品が飾られており、小物などの販売もしているのだそうだ。カウンターに座って入り口を見ると『あじゃもじゃ通信』の小冊子が....。そういえば編集部の戸花千恵子嬢はどうしてるんだろう。シスアド試験は×××だったとのメールをもらったけど....。

 最初はフレッシュ・アチャール、ネパール風漬け物。小振りの器にまずレタスを敷きその上にキュウリ、赤ピーマンなどを1cm角位に刻んだものが入れられている。軽い酸味のあっさり味だが、スパイスの香りが食欲を刺激する。二品目の鶏の香辛料煮込み。決して辛くないが、時たまアクセントのようにピリッと来る。カウンター内部では、最初に応対してくれた女性が、揚げパンの生地をこねていたが、うまくいかないらしく、何度もマダムの助言をもらっていた。そしてついに鶏&トマトのカレー(プルコタルカリ)が運ばれてきた。

 ちょっと辛くしてと伝えてあったけれど、全然辛くなかった。それよりも甘酸っぱいトマトの鮮烈な味が駆け抜けた。まさに意表をつかれたといった感じ。ゆで卵を更に衣を漬けて揚げたものが1/4サイズにカットされて入っているが、この玉子の衣の歯ごたえがまた良い。最初揚げパンが足らないんじゃないかと思ったけど、ぴったりだった。例によってメンソールは、スプーンを使わずに手づかみにした。メンソールの右手にはまだその香りが残っている。

 最後はマンゴーヨーグルト。ネパールコーヒーというのもあったんだけど、今回はヨーグルトにした。例によって慣れていないお姉さんが作ってくれたんだけど、かなり高い位置で作ってくれたので、ヨーグルトは明治の『ブルガリアヨーグルト』だと判った。もっと低い(客から見えない位置で)作りなさいと注意されてたけれど、それからも何度か容器は見せていただいた。こちらはマンゴーペーストが結構美味しかったです。

 あとで聞いた話では、カトマンズの上流家庭の迎賓料理を再現したものらしい。で、鶏とトマトのカレーはこの店の自慢の一品なんだそうだ。

【店  名】 マチャプチャレ
【ジャンル】 ネパール料理
【電話番号】 06-6315-8169
【住  所】 大阪市北区兎我野町5-7 日宝兎我野町ビル一階
【営業時間】 17:00-22:00(月~木)、17:30-22:30(金・土)
【定 休 日】 日祝
【そ の 他】
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弓削牧場 (神戸市北区)

2004年12月16日 12時42分28秒 | 雑談
 六甲山の北側に個人牧場があり、約7万平方メートルの敷地に50頭のホルスタインが放牧されています。少し前に、この牧場の中にチーズハウスがあり、そこではこの牧場で作られたフレッシュチーズを使ったチーズ料理の数々がいただけるとの話を聞いて、興味を持っていたのですが、3日(土)にやっと訪問することが出来ました。
 
 メンソールは車に乗らないので、阪急電車の神戸線で三宮まで行き、そこから市営地下鉄・北神急行電鉄で谷上駅へ。そこから弓削牧場まではタクシーを使いました。もう少し人里離れたへんぴなところをイメージしていたのですが、牧場と新興住宅地がほぼ隣接していました。メンソール一行は10:30頃に到着、晴れた日には11:00頃まで行われる牛の放牧を見学した後、チーズハウス『ヤルゴイ』に移動し、各種のチーズ料理をいただきました。こちらでは主に、フレッシュチーズに分類されるフロマージュ・フレとカマンベールチーズを作っておられるとのことでした。

 事前に何度かメールをやりとりしていたこともあって、チーズハウス『ヤルゴイ』では、オーナー自ら出迎えていただきました。メンソールはこの日、チーズのフルコースをいただいたのですが、この料理を食べたい時には、予約しておく方が確実だ、とのお話を伺いました。

 さて、チーズのフルコースは二種類あって、メンソールがいただいたものは、

◇グラスワイン
◇生チーズの冷や奴風
◇カマンベールチーズ
◇キャラウェイ入り黒パン
◇ハーブサラダ
◇コールドビーフと生チーズの一皿
◇ホエイシチュー
◇レアチーズケーキ
◇ドリンク(オーレ、ミルク、コーヒーの中から一点)

 という構成のもので、これで\4,400-でした。\3,300-のコースは下記のような構
成になっています。

◇キャラウェイ入り黒パン
◇ハーブサラダ
◇コールドビーフと生チーズの一皿
◇レアチーズケーキ
◇ドリンク(オーレ、ミルク、コーヒーの中から一点)


 まずグラスワインが運ばれてきました。おいしいワインでした。今日の目的はチーズであってワインではないので、ワインに対するコメントはこれだけということで我慢してください。

 カマンベールチーズと生チーズの冷や奴風は二品同時に運ばれてきました。カマンベールチーズの説明を先にしていただいたので、こちらから食べてくださいということだと解釈して、カマンベールチーズを先にいただきました。味が濃いというのか、やや甘みがあるというのか、チーズの旨みについてはうまく表現できないのですが、美味しいチーズでした。これ以外のチーズ料理についてもそうなのですが、チーズの味がとても濃厚でした。こちらのチーズハウスの周辺では、無農薬のハーブも栽培されているようで、このカマンベールチーズにも二種類のハーブが添えられていました。

 クリームチーズを1cm位のサイコロに切って、上から削り節をかけ、生醤油をかけていただくものを創作料理の店で食べたことがあり、そのときは感激した覚えがありますが、今回はクリームチーズではなく生チーズです。まず紫蘇の葉が敷かれていてその上にフレッシュチーズ、更にオニオンスライスと何種類かのハーブが添えられていて、好みで醤油をかけていただきます。ハーブと一緒に食べれば、あえて醤油はかけなくてもいいんじゃないかと思います。かけても数滴でいいんじゃないかな。

 次の一品はホエイシチューだったので、先にホエイについて説明しておきます。チーズは牛乳に乳酸菌と凝乳剤を入れて固まったものがフレッシュチーズとなりますが、固まらなかったものは乳精 (ホエイ)と呼ばれています。メンソールの考えですが、乳酸菌と凝乳剤では固めることが出来なかったというだけで、乳精の中にはタンパク質がかなり含まれていると思います。リコッタチーズなどは、この乳精に熱を加えて作るものですし、栄養補助食品の中にはホエイを原料としたプロテインなどもあります。もちろん乳酸菌や、ビタミン類は含まれていると思います。

 ホエイシチューは、水の代わりにホエイを使ったシチューです。ホエイはかなり酸味が強いものなので、これを過熟成のカマンベールを使って甘みをつけているとのことです。このホエイの酸味と、カマンベールの柔らかな甘みのコントラストというかバランスというかは、とても心地よいものでした。キャラウェイ入りの黒パンがよく合いました。

 ハーブサラダは、こちらのハーブ園で栽培されたもので、エディブル・フラワーも少量ですが、乗せられていました。

 コールドビーフと生チーズですが、こちらの牧場にいるのは乳牛のみですので、ビーフについては別の牧場から仕入れているそうですが、調理はこちらでなさるようです。コールドビーフに、何種類かのハーブと生チーズを入れて巻き込み、好みでポン酢をつけていただきます。コールドビーフ単独で食べても十分においしいのですが、生チーズやハーブを巻き込むことにより、味が広がり複雑になります。ポン酢をつけるというのは結構正解かもしれません。

 レアチーズケーキは木イチゴのソースが添えられており、おいしいの一言でした。

 コース料理以外に、特製ピザ、シフォンケーキ、スコーンをいただきましたが、いずれも濃厚な味のものでした。


【店  名】 チーズハウス『ヤルゴイ』
【電話番号】 078-581-3220
【住  所】 神戸市北区山田町下谷上西丸山5-2 六甲弓削牧場内
【営業時間】 11:00~18:00(冬季は~17:00)
【定 休 日】 水曜日。12月下旬から3月上旬は土日祭日のみ営業
【そ の 他】 http://www.jin.ne.jp/kyokuto/yugefarm/top.html

P.S.
 牛の放牧を見学したい場合は11:00少し前に行くこと。弁当の持ち込みは禁止。
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新阜 (西心斎橋)

2004年12月16日 12時38分52秒 | 洋酒系(バー、ワイン)
 その女性と初めてのデートをするのなら、そして『勝ち』を目指すなら、一度も行った事のない店に彼女を連れていっては行けない。ハプニングやアクシデントに対する処理能力がある事を見せるのは、もう少し後でも出来る事だし、初デートというのは、次回以降のデートに応じるかどうかを判断する面接試験の様なもので、その男のテイストとか行動範囲を厳しくチェックされる。それなら自分のフィールドで戦う方が良いに決まっている。


 扉を開けると、そこはウッディーな空間だった。カウンターのみ8席の店。そして先客があった。うれしい事に彼女達は可愛かった。カウンターには少し憂いを帯びた寂しげな瞳の熟女が似合うが、とりたてのマスカットの様なフレッシュで元気一杯のキャピキャピギャルズもいいかもしれない....、そんな風に思った。彼女たちの名前は聡美と美穂だった。彼女たちとマスターの会話は、横で聞いていても吹き出してしまうほど面白かった。ここで再現できないのが残念だ。

 メンソールの座ったその目の前には、ドンペリがずらり、左手側にはシャトー・ムートンが年代別に並んでいたりする。

 メンソールの一杯目は「こくがあって渋味のある赤ワイン」だった。マスターは一瞬うなった後「ボルドー、イタリア、ブルゴーニュ?」と問い返す。今度はメンソールが少しうなった後に「ブルゴーニュ」と答えた。出てきたワインはメンソールの好きなジュブレ・シャンベルタンの近くで作られたものだそうで、いきなりうれしかったりした。大きなグラスで供されたワインをクルクル回して一口飲む。冷やされていたにもかかわらず甘い蜂蜜の様な、むせ返るような香りが漂った。味もしっかりしていたので、常温だったら美味しいんじゃないかと思う。ローコストの赤ワインは冷やして飲むと美味しいと主張する人がいるけれど、メンソールはそうは思っていない。やや燗をつけてもいいんじゃないかと思ったりする事がある。という事でメンソール一杯目。


(一杯目)ブルゴーニュの赤ワイン(ピノノワール)
 この時点でメンソールはかなりの飲み手だと勘違いされたらしい。そんな事はないんだけどなぁ....。とにかく飲んでいると、「ちょっと冷え過ぎかもしれません。それまでこれを飲んでください」と出されたのがサンテミリオンの赤ワイン。


(二杯目)サンテミリオンの赤ワイン
 カウンターに座っていた美保嬢が「プリンのカラメルの部分の焦げたような香り」と言っていた。その他、「クリームアンパンの香り」とか「麦わらの香り」とか表現していた。バラとかアーモンドとかきのことかの香りというよりずっと直截的でわかりやすい表現だと思う。おそるべしである。しかし、「○○屋のクリームアンパンの香り』と言われても、メンソールはそれを食べた事がないのでイメージできない。このあたりが難点のような気がする。

 メンソールは『りす』をオーダー。メンソールは実はイタリアワインがあまり好きではなくて、これまで意識的に避けてきたところがあったんだけど、今日は何かいいイタリアワインに当たりそうな気がした。『りす』と言うのはラベルにリスの絵が書いてある。メンソールは魚臭と感じるんだけど、美穂嬢によれば「卵の様な蛋白質の香り」なんだそうだ。メンソールは化学が専門なので、化学が分かる仲間といる時は低級アミンの香りと言ったりする。厚みがあっていいワインだった。


(三杯目)イタリアの赤ワイン(サンジョベーゼ種)
 ここらでいいワインを飲みましょかと、マスターが言う。飲みたいとメンソールが言う。出てきたワインはシャトー・シサック。ギャルズに向かって「今までのワインとは違う大人のワインだぞう」と見せびらかした後に、封を切り、メンソールに出してくれた。マスターは『ロボタック』でも見てるんだろうか。それからギャルズをフルネームで呼び捨てにする。ニュースステーションの久米宏の様に....。美穂嬢がメンソールに聞いた、かなり飲んでるんですかと、飲んでないよ。知ってる振りをしてるだけ....、メンソールは答えるが、なぜかマスターは信じてくれない。そんなはずはない、かなり飲んでるはずだ。何でだろう。メンソールはそんなに年季の入った飲み手じゃないぞ。


(四杯目)赤ワイン(シャトー・シサック)
 この時に、マスターがこそっと名刺をくれたので、メンソールも名刺を渡す。まさか【大阪グルメ倶楽部】の名刺は恥ずかしくて渡せないので、仕事用のものを渡した。ギャルズにも名刺を渡すと、ギャルズは名刺サイズの紙に、勤務先と名前を書いてメンソールにくれた。その時にマスターが彼女の事をシーバ美穂と呼ぶ理由が分かった。メンソールは彼女がシーバスリーガル大好き少女なんだろうと思っていたんだけど、シーバと言うのは本名だったんだ。とりあえず12月5日(土)に開催される【新生ピノノワールオフ】には招待しておいた。来ないと思うが....。

 メンソールが三杯目を飲んでいる時に、マスターはメンソールの側に新しいボトルを置いた。美穂嬢が言う。あれが飲みたい。マスターが言う。大丈夫、この人は飲むとメンソールと目線を合わせて言う。しゃーない、行っとこう、とメンソールが言う。


(五杯目)赤ワイン(ムルソー)
 キタにあるジャズバーと同じ名前のワインだった。この頃はかなり酔っているので、ワインに対する評価はしない事にするが、美味しいワインだった。美穂嬢が言う。赤ワインって美味しいけれど、グラスを目の前にして飲み頃になるまで待つのがつらい....。実はメンソールもそう。グラスを目の前に置かれるともう待てない。ほとんど一気で飲んでしまう。だって、本来ワインは水代わりなんでしょ、なんていうと水をがぶがぶ飲むやつはいないと反論されそうだ。

 マスターはギャルズに、このワインは美味しいぞうと見せびらかしているワインがあった。ラベルはメンソールのところからでも読み取れた。シャトー・マルゴーだった。正確には「なんとかブラン・シャトー・マルゴー」だったんだけど....。美穂嬢が、これ飲みたいというが、マスターが、これはグラスで出せるようなワインじゃないぞう、と言ってすぐに冷蔵庫になおしてしまった。それからしばらく立って、そのワインの事を忘れた頃に、マスターはそのワインの封をいとも無造作に切った。


(六杯目)白ワイン(シャトー・マルゴー)
 ここのマスターは本当に無造作にすべてをやってのける。ワイン独特の高級感とかムードとか言うのはどこかへ吹っ飛んでしまったようで、フード類は柿の種とか塩昆布とかもある。そろそろ帰ろうと考えたメンソールは最後のオーダーをした....つもりだったんだけど....。


(七杯目)イタリアの赤ワイン
 三杯目に飲んだサンジョベーゼと似たような感じのワインだった。メンソールは魚の骨のをかじるような味が一瞬したんだけど、厚みのある美味しいワインだあった。三杯目のワインと同じくイタリア中部のワインらしい。

 ここはワイン専門店ではなくて、カクテルはウィスキーなども置かれている。シェーカーなんかも置いてあったから、カクテルも出来るんだろう。メンソールは座った時から目の前に置かれていた焼酎が気になっていた。「ねこの走り」と言ったような名前だった。吟醸酒の様な香りで軽い。何度あったのかは見ていなかったけど、美味しい焼酎だった。マスターはギャルズにも味見をさせていた。美穂嬢は気に入ったようだった。


(八杯目)米焼酎(「猫の走り」と言ったような名前)


(九杯目)20年古酒(泡盛)
 九杯目はマスターのおごりらしかった。こちらもおいしかったぞう。だけど、この日飲んだ九杯は、すべてグラスワイン用に用意したものではなく、すべてメンソールの目の前で封を切ったものだった。そんなことしてええの....と叫びたくなるくらい。お値段の方が12,000-だった。それほど高くないでしょ。ギャルズなんか、常時目の前に三種類くらいのワインを置いてのみ比べていたし、自由に飲んでもらえればいいというスタンスだと思う。


(店  名) 新阜
(ジャンル) 酒処
(定 休 日) 水曜
(座  席) カウンター9席
(そ の 他) 予約が望ましい。
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清晃庵(せいこうあん) 守口市大日町

2004年12月16日 12時37分33秒 | 麺類
 守口市の大日交差点から、旧国道一号線を枚方方面に向かって進む、ロイヤルホームセンターとかニッショーとかがある裏の、この店がある。店といっても自宅を改造して蕎麦屋とした感じで、看板さえなければ蕎麦屋だとは判らない。メンソールはこの店の前を何度か通ったことがあって、一度訪れてみたいと思っていたんだけれど、やっとその機会に恵まれた。

 この日はちょうど仕事の隙間で、本当にすることが何もない日で、いつもの通り5:00過ぎに起きてメールチェックした後は、秋の明るい陽射しの中でリラックスしていた。10:00頃になって、そうだ、いつも気になっている蕎麦屋に行ってみようと思い立って自転車を飛ばした。メンソールが到着したのは12:00少し前だったんだけど、店の前の駐車場には自転車が10台くらい並んでいた。どうやらこの店を利用するのは地域住民がほとんどで交通手段は自転車。自動車で来る人はほとんどいないのかもしれない。

 店といっても民家なので、問を入り、庭を横切って玄関へ向かう。玄関を上がってすぐのところは帳場になっていて、帳場の奥がキッチンだろう。本来ならばダイニングとして使われるであろうスペースには、四人掛けのテーブルが三つ置かれている。その奥の応接間であったであろうスペースには六人掛けくらいのテーブルが二つ、帳場の前にある難度として使うであろうスペースには四人掛けテーブルが一つ。

 メンソールはダイニングスペースへ案内された。別のテーブルには初老の夫婦と思われる客、奥の座敷席には、ご近所の奥さん連中と思われるグループが二組....。やっぱり地域住民御用達の店なのかな。最初に出されるお茶はもちろん蕎麦茶。
 
 メンソールは、御膳Aをオーダー。これは昼だけのメニューで、小鉢、天ぷら、肉料理、ご飯、みそ汁、漬け物のセットで\2,000-。メンソールはこれに加えて日本酒をオーダー。やっぱり蕎麦には日本酒だわな....。

 まず御膳が登場。蕎麦はもう少し遅れて出される。小鉢は酢の物で、まずこれを一口。海の香がするが、歯ごたえはナマコのよう。でも周囲はフグの皮みたいな色で中央部は透明になっているので、ナマコじゃない。尋ねてみると氷頭ナマズなんだそうだ。天ぷらはぷりぷりのエビが二尾。肉料理は、合鴨と笹掻きゴボウの煮物。これは卵綴じにしなくて正解だったと思う。この中では氷頭ナマズとエビの天ぷらが特においしかった。日本酒も最初の一合を飲んじゃいました。

 日本酒をお代わりする頃に蕎麦がやってきた。まずつゆにつけずに一口。なかなか腰のある蕎麦。次につゆだけを一口すする。こちらはやや甘口で醤油の香がややきつい。このつゆでは、蕎麦の方が負けちゃうんじゃないかと危惧しながら、蕎麦につゆをつけて一口。やはり最初はつゆの味しかしないが、以外とあっさりと消えていき、その後から蕎麦の香がほんわりと主張してくる。なるほど、時間差攻撃な訳ね....。

 メンソールが座った席からは、庭がよく見える。水はないんだけど、配した岩と白玉砂利で、川を表現しているんだろう。付近にはビルがなくて、目に入るのは日本家屋の瓦だけ。だから何となく落ち着いたりする。メンソールは二合目の日本酒も半分くらい飲み終わって、気持ちよく酔っていたりした。平日の昼間から酒を飲むような生活をしてみたい....、と言うのがメンソールの漠然とした夢だったりしたけど、その夢を実現させるために、会社勤めを辞めたような部分があるんだけど、その一部分だけでも実現した化のような錯覚に陥った。こんなことできるのは多分今日だけだろうな....という気持ちももちろんちゃんとそこにあったけれど、秋晴れの日に、蕎麦屋の庭を見ながらその気持ちを心の奥底へと押しやった。至福の瞬間かな。

 蕎麦湯はかなり重い目。やや甘みもあるし、粘度も少し高いので、これはつなぎに使った小麦粉が溶けだして糖化しているのかもしれない。

 そんな時、メンソールの携帯電話が鳴り、メンソールを現実世界へ引き戻した。ちょっと大きめの仕事の引き合いなんだけど、その後三日間メンソールは東奔西走することになる。メンソールはもともとビジネスとプライベートを分けることがあまり好きじゃないので、プライベートでリラックスしているところへいきなり仕事が飛び込んできたりするのはイヤじゃない。逆に快感だったりする。

 メンソールは酔い覚ましに、蕎麦湯を徳利からラッパ飲みし、お茶も一杯お代わりして、オフィスへ向かって走り出していた。


【店  名】 利賀蕎麦 清晃庵(せいこうあん)
【ジャンル】 蕎麦
【電話番号】 06-6904-0003
【住  所】 大阪府守口市大日町2-35-20
【営業時間】 11:30-14:30, 17:30-22:00(日曜:-20:00)
【定 休 日】 無休?
【そ の 他】 チーフ:木村隆一
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天一 (ステーキハウス)

2004年12月16日 12時35分44秒 | 洋食
 ふらふらと歩き回って気がつくと、JR塚本駅にたたずんでいた。洋食屋かカレーかラーメンかを狙っていたが、西口のれん街の端に『天一』というステーキハウスを見つけた。ステーキハウスといってもそう立派な店構えではなかったし、どちらかと言えば洋食屋のように思える部分もあったので、勇気を振り絞って入ってみることにした。

 ごく普通の町中にある洋食屋といった感じで、店内は思ったより広く、四人掛けのテーブルが三脚。それとは別にカウンター席が数席。メニューは壁にも掛けられているが、年季が入っていてすでに文字が薄れてきており、それよりはビニールのテーブルカバーの下に敷き込まれているメニューを読む方が楽だ。

 メニューのトップを飾るのは、サーロインステーキ\3,900-。ヒェー、そんな高いものは食べれないよぅ....、ということで、一番安いものを探す焼鳥と串カツがそれぞれ\100-。よしこれでいこう。それぞれ3串以上でオーダーしないといけないが、3串でも\300-である。十分許容範囲内だ。メンソールは焼鳥を5本と串カツを5本オーダーした。それからビール大ビン。揚物・焼物の前にはあっさりしたものが食べたかったので、牛肉の刺身をオーダーした。こちらは\1,200-だ。


 まず、刺身がやってきた。薄切りにされていたのは、かなりサシ(脂身)の多い肉だったが、それほどくどい訳ではなく、気にならなかった。肉の下側にはシソの葉。脇には山盛りの刻みネギと、それ以上に山盛りになった生ガーリックスライスが添えられている。これをポン酢でいただく。大葉の上に肉を乗せ、ネギを乗せて巻き込み、ポン酢をつけて食べると懐かしい味がした。牛肉の刺身自体を食べることが久しぶりなので、そう感じたのかもしれないけれど、素直に旨いと言える肉だった。最初ガーリックスライスを巻き込むことを躊躇していたが、誘惑には勝てずに二枚目からはガーリックを使った。旨かったっす。


 続いては焼鳥5本。パン粉ではなく、唐揚げ粉を軽くまぶして揚げたものだと思う。だから見た目は焼鳥に見える。いわゆるねぎま(ネギと鶏肉を交互に指したもの)なんだけど、揚げてあるのでいろは焼鳥よりも少し濃い。それからネギは、揚げられて水分を失い細くなっていて、テーブルに運ばれてきたときは、ネギではなく鳥の玉ヒモ (卵管部分)かと思ったくらいだ。甘辛い焼鳥のタレがかけられている。

 串に刺された鳥肉が出されると、焼き肉だとしか思い浮ばないので、唐揚げ粉の感触と、焼鳥のタレの組み合わせが新鮮に思えてしまう。鶏肉も大振りのもので、これを焼き鳥屋で食べたら\100-では済まないように思う。

 最後は、串カツ5本。肉はとても柔らかい。で、おいしい。かけられているソースはちょっと甘い目なんだけれど、まぁ許すことにしよう。


 今度は絶対にサーロインステーキ(\3,900-)を食べてやろうと決心したメンソールであった。この日の会計は\2,800-。メンソールは奢ってもらったりした。奢ってもらえるんだったらもっとええもん食べろよ、と言われそうだが、前日『電気カレー』を食べて、【ハーブオフ】でフレンチを食べた身としては、あっさりしたものが食べたかったというわけ。近いうちに必ず、ステーキとはいかないまでも、リピートしてみたい店でありました。ちょっと自宅から遠いのが難点ですけどね。


【店  名】 天一
【ジャンル】 ステーキハウス
【電話番号】 06-6473-2207
【住  所】 大阪市西淀川区柏里3-1-41 JR塚本駅西口 のれん街内
【営業時間】 16:00-22:00
【定 休 日】 木曜日
【そ の 他】
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天笑(てんしょう) 枚方

2004年12月16日 12時33分54秒 | 麺類
 この日は京阪沿線に住んでいる安未果とランチ・デ・デートの予定だった。それならば....、とメンソールが見つけだしたのは、枚方にある蕎麦屋『天笑』だ。『天笑』に行こうね、とメールを書いたら、料理長お薦めの店じゃなかったっけ、と彼女が言った。そうだったけ、そんな古い昔のことは覚えていないし、メンソールは過去ログを残さないので、検索しようにも判らない。メンソールは早い目のランチにして、そのまま淀屋橋まで出て....、とこの日のデートプランを考えていたのだが、何と前日にキャンセルと相成った。

 最近本当にデートが少ない。デートが少ないとグルメレポートも書けないし、メンソールの創作意欲もわいてこないし、本業の方にも力がない等ないし....と連鎖的にドツボにはまっていくような気がする。メンソールは最近欲求不満とちゃうか....とも言われるし....。


 しゃーない、まじめにレポートしよう。京阪電車枚方市駅を南側に降りる。南側というのは、三越があったり、枚方信用金庫があったりする方だ。そのまま京阪電車の高架沿いに少し西へ歩く。すると、気の看板に『天笑』と書かれた店が見つかる。生成の背丈ほどもある暖簾があるので、そちらが目印になるかもしれないが、この店の手前、裏口のあたりには、倉庫のような『蕎麦粉セラー』があるので、枚方市駅から歩いて行くならば、こちらの方が先に目にはいるかもしれない。蕎麦粉は高温・湿気に弱いからとのことで、年中9℃に保っているとのこと。

 店にはいると、蕎麦屋とは思えない。床は土になっていて、腰の高さまでは土壁のようになっている。うまく表現するのは難しいけれど、竪穴式住居に迷い込んだようになる。ここは蕎麦屋じゃなくて、日本史博物館じゃなかろうかと思ったりする。壁には中華風の面が飾られているし、入り口近くのベンチには、蕎麦に関する書籍がおかれていたりする。

 テーブルは16人掛けの大きなものが一つ、奥に二人掛けのテーブルが一つあるだけ。メニューは和紙に書かれたものが木版に張り付けられていて、右側が蕎麦、左側が日本酒となっている。メンソールは細切りのおろし蕎麦と、黒龍を一合オーダーした。日本酒はぐい飲み(五勺)と徳利(一合)の二種類が用意されている。オーダーを取るときに持ってこられたお茶は、香ばしい蕎麦茶だった。

 日本酒を飲みながら、ふと後ろを見ると、今日の蕎麦は北海道斜里産のものであること書かれていた。蕎麦は天日干しの後、石臼で自家挽きする。蕎麦の産地の個性を引き出すために、粉のブレンドはしないとのことだった。

 おろし蕎麦は、ざるに乗せられた蕎麦、やや厚い目に削られた鰹節、ダイコンおろしは、辛口のものと辛くないものの二種類が添えられている。まず辛口のダイコンおろしだけを一口。辛口ダイコンなんて最近食べる機会はないので、その味が懐かしかった。そうなんだ、昔のダイコンは辛かったんだ。そしてそれが蕎麦によく合ったんだな。次に蕎麦だけを漬け汁につけずに食べる。薄く緑がかった細切り蕎麦は、適度な歯ごたえと清涼感、優雅な甘みを残してくれた。

 頃合いを見計らって、蕎麦湯が出される。実は、未だかつてメンソールは美味しい蕎麦湯に当たったことがない。もちろん、あまり蕎麦を食べに行かないというのが一番大きな理由なんだけど、ここの蕎麦湯は、何とも言えないほのかな甘みがあって美味しかった。テーブルの上には七味唐辛子と天然塩が置かれているんだけれど、塩をほんの少し混ぜてみると、これがまた最高に美味しい。蕎麦湯は漬け汁碗に八杯分くらいあったと思うけど、全部飲んじゃった。

 ここの蕎麦メニューは、細切りと粗挽きの二種類があって、それぞれにおろし蕎麦、とろろ蕎麦、かも汁蕎麦がある。この日の細切り蕎麦は北海道斜里産だが、粗挽き蕎麦は長野県日馬産なのだそうだ。メンソールは我慢できなくなって粗挽き蕎麦を追加オーダー、日本酒も黒龍をぐい飲みでお願いした。こちらの方は漬け汁なしで蕎麦だけで食べちゃった。もう至福の状態。蕎麦茶をお代わりして、店を後にした。そばがきもあるので、それは次回の楽しみということで....。

 日本酒、蕎麦湯、蕎麦茶のトリプル攻撃で、その後映画を見ているときに、トイレが我慢できないほど辛かった。


【店  名】 天笑(てんしょう)
【ジャンル】 蕎麦屋
【電話番号】 0720-46-7166
【住  所】 大阪府枚方市岡南町10-30
【営業時間】 11:00-14:30、17:30-20:00(売り切れ次第閉店)
【定 休 日】 木曜日
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