新しい国際的な研究が地球上の200以上の海洋生態システムについて、分析を行った。1880年から2007年までの世界の魚のバイオマスを査定した結果大型魚が100年間で3分尾まで減少したことが判明した(1月16日TFSND)
研究者らはマグロ、ハタ、および其の他の上位捕食者の崩壊について食物網と生態系の均衡に影響を与える世界的な規模での連鎖反応の視点から強調している。人間は多くの種の消滅について責任がある。人間の影響は地上と海洋の両方で感じ取ることが出来る。事実、世界規模の調査によればたった100年間で大型の魚資源は3分の2までに減少した。またこの傾向は加速している。半分以上(54%)のバイオマスの減少がこの40年間で起こっていた。換言すれば産業規模の漁業が始まった1070年以降のことである。
世界の海洋を精査した国際チームはIRD,カナダ、イタリア、スペインの相手方とともに200以上のモデルについて1880年から2007年までについてシュミレーションを行った。
このモデルは3000種以上の魚類の棲みか、生態、捕食状況ノデータにより作成されたもの。研究者らは68,000以上の魚のバイオマスについて地球上のさまざまな場所についてシュミレーションを行った。彼らはそれゆえに、漁業資源の時間的および空間的開発状況を遡ることができ、上位捕食者の崩壊は20世紀に起こったことが明らかになった。
人間は大型の魚を好むが研究者らは乱獲を批判している。マグロ、エイ、サメ、カジキマグロ類は人々の好むものであり、このため漁業者らはこういった大型魚を漁獲する。彼らははじめに価値のある漁獲を求める、そして資源を枯渇させる。上位捕食者(魚)の欠落は食物連鎖全体に波及する。これにより捕食者の餌となる小魚クラゲなどのバランスを破壊し小魚が増殖する。
事実、この研究はマイワシやアンチョビーが前世紀に倍増したことを示している。また、20世紀を通じて地球規模での海洋生態系の構造変化が起きたという。かつて海洋は大型魚に支配されていたが、いまや小型魚に支配されている。この結果は漁業の脅威なのか?この答えは様々である。小型魚は寿命が短く、環境影響に対して脆弱である。