memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

乱獲と汚染が水域を裸にした   トルコ(3)

2014-02-22 09:37:35 | 水産・海洋

「我々の主目的はトルコの海の魚を増やすことにある」と当局者らは言う。新しい魚種を水域に放流するための研究も行われているという。彼の推定によれば、昨年11月までの獲るこの魚輸出は4.75億ドルに達したという。その仕向け先はオランダ、ドイツ、イタリア、日本、英国などであり、その前年の金額は4.13億ドルであった。

欧州最大の卸売業者はこのことに注目している。ドイツの販売業者Metro AG 社はトルコ海要調査基金TUDAVのスポンサーとなっていてその第2年目としてもっとも価値のある、そしてトルコでもっとも人気のあるハガツオBONITO7の調査を支援している。腹部が銀色で、背中に黒い筋のあるこの魚はマグロの仲間で、このBONITOは黒海とマルマラ海の間を回遊していると見られている。この魚の運命はこの区に最大の魚卸売り会社Metro’s Turkish Cash and Carry社が注目、この会社は年間6,000トン尾地元の魚を販売している。

魚が受ける脅威は乱獲、汚染、航路や気候変動による住処の喪失であるとTUDAVの会長 Bayram Ozturkはいう。「朝方漁師を訪ねてごらん、100尾の魚に200のクラゲがいる。彼等はクラゲを取り除くために余分な労力と金をはらっている。20年前にはここにクラゲはいなかった。つまり環境が劣化したのだ。クラゲを捕食する相手はいない」と彼はいう。この研究の目的は、4,500尾のハガツオに標識をつけて放流、3年間をかけて魚の回遊と資源の大きさを推定することである。そうした証拠無しには政府が規制を強化したり、取締りを強めることはなく、魚資源は減り続けると Ozturk はいう。

Metro社だけではない。キャンペーン団体Slow Food Istanbulやグリンピースも象徴的な青物魚の保護に取り組んでいる。一流レストランでは稀な魚となり、その数の減少に嘆いている。国内の2万隻以上ある漁船の縮小努力も行われている。政府は漁船を漁師から買い戻す計画(減船)を始めたがまだ牽引力となるには至っていない。11月までに359隻が買い戻されただけである。

ボートの上で網を繕いながらベテラン漁師 Korkmazは問題を端的に言い当てた。「魚をみんなが獲りすぎた。聞く耳を持たなかった」と。


漁師らが発見したアポロ像の解明に国際支援を求める   GAZA

2014-02-22 09:36:20 | 海事
等身大のギリシャのアポロ神のブロンズ像が、最近GAZAで発見された。この地区を統治しているハマスの行政者はこの像のナゾの解明のために国際的な考古学的支援を求めている((2月13日AFP/ARTDIARY)

ガザのアンテイーク専門家によればこの珍しい彫像は重さが450kg、身長1.7m。この価値は2.5億ユーロ(3.4億ドル)と見られている。現在ハマス政府はとりわけフランスの専門家を求めている。この2500年前の裸体像は昨年8月に一握りの漁師らによって発見されたもの。「我々はこの像の背景と起源の探索を開始した」と副首相の Ziad al-Zaza がAFP に語った。

「この調査の後、この像は観光遺物省にもどされる。同省は政府を通じて関心を持つ国際的な機関との接触を開始することになる。りこうしたものには特にフランスが関心を持っているのではないか」と付言した。観光遺物省次官のMohammed Khallaはハマスのための外交チャンネルを通じて行なわれることになる。2007年以降ハマスがガザを掌握している。

「この像はたぶんフランスか英国の博物館に貸し出されることになるだろうがこれはガザ政府と相手政府の交渉による」と彼はAFPに語った。