MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

就職セミナー

2013-07-15 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
先週木曜日、大阪のS女子高校の就職セミナーに参加してきました。

進路指導の先生がスペイン語の通訳ボランティアをされていて、
医療系就職の中で将来的に医療通訳を視野に入れたいとの考えで、
医療通訳について話をしてほしいということでした。

医療に限らず、在日外国人の支援をするコミュニティ通訳は
それを職業にするのは、まだまだ難しい現状にあります。
だから、最初から医療通訳を目指すのではなくて、
社会経験を積みながら通訳技術を磨いていくのが通常で、
学生の皆さんにも言葉のできる医療者になるか、
通訳の専門知識を得て、医療通訳以外の通訳でも食べていけるように
切磋琢磨してくださいと話します。

医療通訳ほど人生経験が必要な仕事は
なかなかないなあと思います。
まっすぐ医療通訳を目指すのではなくて人生回り道をして、
痛いことや辛いことをたくさん経験して(あまりうれしくないけど)から
医療通訳にたどり着いてもいいかもしれないと思うのです。
そう言う意味では医療通訳はいろんな人生経験が
とても活かされる仕事だと思っています。

最近は、自分への叱咤もこめて
「皆さんが大人になる頃には
医療通訳が認められて専門職になるように頑張りたい」
と伝えます。