MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

新型インフルエンザ感染

2009-11-13 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
本来、流行には疎いほうなのですが・・・。
新型インフルエンザに感染しました。

予備知識はあったものの、
やはり高熱と倦怠感はきつかったです。

当たり前ですが、
免疫をつけるために軽く感染しておこうなんていう
楽なものではありませんよ。

一番痛感したのは、家から5分のかかりつけ医までの道の遠いこと。
発熱は日曜日だったので、
月曜朝は混むことは予想されていましたが、
やはり予想通りの1時間以上待ち。
他の患者さんへの感染予防のため待合室には入れてもらえず、
外のテントのパイプ椅子での待機では横にもなれずで、
どんなに病院へのアクセスが遠く感じたことか。
一人暮らしなら人生初めての救急車を呼んだかも。

先日生活保護受給の一人暮らし外国人の通訳の際に、
「ボクが病気になったらどうしたらいいんだ!」と訳しました。
その気持ちがわかる気がします。

今回は自分で病院にしゃべったことはほとんどなくて、
「ああ、インフルエンザの患者診療に通訳はいらないなあ」
と感じましたが、
その分家族から発熱の状況などの聞きとりをしているので、
付き添い家族への通訳の必要性を痛感しました。

そういえば外国人家庭で体温計を常備していることは少ない気がします。
日ごろから体温計を買って置くように話をしようと思いました。

また、実は自分の最近の平熱をしらなかったことが今回わかりました。
熱が下がってから自分の平熱が36度より低かったことに驚きました。
40度は体感41度だったということ(?)で。

自分がかかって学ぶことの多い病気もあります。
でも病気にかからずともきちんと勉強して想像力を働かせて
通訳をしていくのが医療通訳者というものです。

たまたま重症化しなかったからよかったものの、
これが医療通訳の勉強だといわれると、
少し神様を怨みたいと思うくらいしんどい感染でした。
皆さんはくれぐれもお気をつけくださいね。