MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

新型インフルエンザのこと

2009-05-13 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
スペイン語で相談を受けているというと、
さぞや新型インフルエンザに関する問い合わせがあるでしょう
とか言われるのですが・・・
私のところには全然相談がありません。

よく考えてみると、
今回の新型インフルエンザはメキシコ発。
日本よりスペイン語メディアのほうが詳しい情報が出回っています。

ペルーの人と世間話をしていると、
彼らは夜、インターネットでスペイン語のCNNや
メキシコ、スペインなどからの情報を見ているので、
日本の新型インフルエンザに関するニュースは遅い!とまで言います。

確かに、ウィキペディアでも
新型インフルエンザに関しては日本語より
スペイン語のほうが圧倒的に情報量が多かったです。

在日外国人の人たちにとって、
日本独自の情報に関しては、
日本語の壁があり、入りにくいのですが、
今回のような世界的な、特に中南米を発信源とした情報に関しては、
母語で充分入手可能であると痛感しました。

国内での流行に備えて、
行政なども通訳の確保に動いているようですが、
感染症の場合は、通訳者が同席することが出来ません。
こうしたときは、もちろん医療者の通訳が前提ですが、
それが出来ない場合は、
電話でのトリアージの方法を
通訳者も知っておく必要があると思っています。

5月9日からMEDINTの医療通訳者講座をご担当いただいている
松本先生から教えていただいたサイトです。
参考にご覧になってみてください。

http://www.aafp.org/online/en/home/publications/journals/afp/preprint/influenza-telephone-triage.html