MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

報告書の季節

2021-04-07 00:19:50 | 通訳者のつぶやき
MEDINTの会員制度は年度制になっています。
4月に新しい年がはじまり、3月に終わるというものです。
1年ごとに会員の更新をして、年会費を納めてもらいます。
MEDINTとしては、その年会費に見合った研修やサービスを提供して
会員の皆さんにも一緒に活動してもらうというものです。
言語によっては分科会がなかったり、
忙しくでなかなか参加できない人もいます。
医療従事者や研究者として
応援してくれている人もいます。
とてもありがたいです。

なんで1年ごとと思うかもしれませんが、
本音を言うと2002年にMEDINTを作ったときには
いつまでやれるかの自信がありませんでした。
法人格もとらないし、専従もおかない、事務所も借りない。
会費のほとんどを講師謝金に使い、経費は助成金を活用する。
だから、助成団体や会員さんにそっぽを向かれたら、活動は終わりです。

まず、10年やってみて、だめなら撤退しなさいと言う言葉を胸に、
1年ずつ続けてきたというのが正直なところです。

医療通訳をめぐる状況は、近年大きく変わってきています。
ボランティアからビジネスへ。
英語中心から多言語対応へ。
昔は在住外国人を対象とした通訳には関心をしめしてくれなかった
優秀な通訳者さんたちが、医療通訳に参入してきています。

MEDINTはボランティアであっても、アマチュアであってはならないという思いから
どんな形であっても、医療通訳者の技術は同じでなければならない、
研修を受けることと同時に、同じ言語の仲間を作ることを目標に行ってきたつもりです。

ただ、最近は、YoutubeやZOOMの普及によって、
自宅で様々な研修が安価で受けられるようになりました。
そろそろ、研修の方向性も考える時期がきたなと思っています。

4月は報告書の季節です。
2020年度は、助成金も減って、活動の継続も大変でしたが、
それでも、3カ所から助成金をいただき、その報告書を今書いています。
報告書を書くことで、自分たちの活動を見直すことができるのですが、
報告書を書きながら
研修に関しても転換点にきているなと感じます。

2002年にはじまったMEDINTの活動も
来年2022年に20周年をむかえます。
2021年度は、これからの活動の方向をしっかり考える1年にしたいと思います。

一部の言語は、今年度もZOOMを使った講座を開催する予定です。
関西圏以外の方々のご参加をお待ちしています。






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