最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

北海道が狙われる

2024年01月11日 20時14分46秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
1月11日掲載のタイトルは、「北海道が狙われる」



 発刊の締め切りが迫ると、何かに追われながら走っている夢をよく見る。昨年12月は、おびただしい艦船が海を埋め尽くし、上空には戦闘機が次々に飛来した。逃げるように駆け出すと、近くで何かが爆発したようだ。「宗谷海峡からロシアが攻めてきた」。夢の中の私はそう確信した。
 元自衛官で芥川賞作家、砂川文次さんの小説「小隊」は、北海道に上陸したロシア軍を自衛隊の3尉・安達が、小隊を率いて敵を迎え撃つ。ロシア軍は重要施設へのミサイル攻撃に続いて、地上部隊を道東に上陸させた。にらみ合うロシア軍と自衛隊。戦闘が開始すると戦場は地獄と化した。
 宗谷岬を訪れた夏の日は雲ひとつない青空で、サハリンの島影がくっきりと見えた。丘の上には上部が円形の白い建物が数棟。レーダードームだろうか。岬の食堂で聞いてみると、「ここまでよく見えるのは珍しい」そうだ。サハリンのあまりにも鮮明な姿に脅威を感じた。
 アイヌ民族はロシアの先住民族と発言したプーチン。中国出身の評論家石平さんはロシアがウクライナの次に狙っているのは北海道だと警告する。宗谷丘陵にある「白い道」は3㌔ほどだが、夢の中で懸命に走った白く光る道は暗い闇の中へ続いていた。
 小説では、戦闘が始まっても証券取引所では売買が行われている。攻撃される北海道は見捨てられるのだろうか。(メディカルはこだて発行人・編集人)
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