北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
4月2日掲載のタイトルは、看取り犬がいる施設。
神奈川県横須賀市にある「さくらの里 山科」は日本で唯一、ペットの犬や猫と暮らせる特別養護老人ホームとして知られている。
施設のホームページには愛犬や愛猫と一緒に生活をしている様子が紹介されているが、入居者もペットも楽しく幸せな時間を過ごしていることはその穏やかな表情から伝わってくる。
施設長の若山三千彦さんは「看取り犬・文福 人の命に寄り添う奇跡のペット物語」を出版。保健所で殺処分直前だった文福の特別な能力を紹介した。文福は死が近い入居者のベッドの脇から片時も離れない。亡くなる当日にはベッドに上がり、入居者に寄り添い、ひたむきに顔を見つめる。数時間後、入居者は文福と家族に看取られて息を引き取った。文福はその後も入居者の死を予測し、看取り活動を行っている。
犬が人の死を予測できることができるのだろうか。若山さんは人に捨てられ孤独のままに死を迎えようとした体験が、文福の看取り活動の原点と考えた。匂いで人の死を感じ取っているという指摘もあるが、文福が特別なのは入居者の最期を察知するだけではない。スタッフには最期に寄り添いたいという意思を持っているように見えることだ。
ホームのブログには文福の笑顔がたくさん載っている。文福が天国へと続く虹の橋を渡る時には、多くの人が看取るはずだ。(メディカルはこだて発行人・編集人)
4月2日掲載のタイトルは、看取り犬がいる施設。
神奈川県横須賀市にある「さくらの里 山科」は日本で唯一、ペットの犬や猫と暮らせる特別養護老人ホームとして知られている。
施設のホームページには愛犬や愛猫と一緒に生活をしている様子が紹介されているが、入居者もペットも楽しく幸せな時間を過ごしていることはその穏やかな表情から伝わってくる。
施設長の若山三千彦さんは「看取り犬・文福 人の命に寄り添う奇跡のペット物語」を出版。保健所で殺処分直前だった文福の特別な能力を紹介した。文福は死が近い入居者のベッドの脇から片時も離れない。亡くなる当日にはベッドに上がり、入居者に寄り添い、ひたむきに顔を見つめる。数時間後、入居者は文福と家族に看取られて息を引き取った。文福はその後も入居者の死を予測し、看取り活動を行っている。
犬が人の死を予測できることができるのだろうか。若山さんは人に捨てられ孤独のままに死を迎えようとした体験が、文福の看取り活動の原点と考えた。匂いで人の死を感じ取っているという指摘もあるが、文福が特別なのは入居者の最期を察知するだけではない。スタッフには最期に寄り添いたいという意思を持っているように見えることだ。
ホームのブログには文福の笑顔がたくさん載っている。文福が天国へと続く虹の橋を渡る時には、多くの人が看取るはずだ。(メディカルはこだて発行人・編集人)