最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

エステティシャンから訪問看護師へ

2024年04月17日 21時40分20秒 | メディカルはこだて
第88号ではおうち看護ロータスの富樫レミさんを取材した。

看護師が患者の自宅を定期的に訪れて、療養生活を支える訪問看護は在宅医療の柱の一つとして重要性が増している。患者や家族の意向に沿った在宅療養生活の実現に向けて専門性を発揮し、健康の維持や回復、QOLの向上を図り、その方の望む終末期を過ごすことができるようにも支援する。
昨年8月1日、函館市内に新しい訪問看護ステーション「おうち看護ロータス」が開設された。事業所を運営する株式会社フロックス代表の富樫レミさんは「隣の家の看護師さんがコンセプトです。利用者様やご家族様から、不安や悩みなどをいつでも安心して相談してもらえる存在でありたい」と話す。
名前のロータスはハス(蓮)の英名。「蓮の花言葉は清らかな心です。蓮の育つ池は綺麗な水ではありません。そんな水から美しい花を咲かせるという姿に清らかな心という花言葉が生まれました。私たちも苦難に負けず、蓮のような美しい花を咲かせられるように、事業所の名前とロゴモチーフに蓮を選びました」
函館生まれの富樫さんは高校卒業後、ライブやコンサートに関わる専門学校に進学した。「大好きで憧れていた世界でしたが、体を壊してしまい美容系の仕事に就くことにしました」。アロママッサージの企業に就職、エステティシャンとして10年間働いた。
出産後、函館に戻った。「これからの人生を考えた時、看護師という職業を選択することにしました。准看護師の資格を取得して病院に入職したのですが、自分の知識の足りなさを痛感し、もっと学ぶ必要があると思いました。」 再度勉強をして正看護師となった。「勤務した療養病棟には最期の時を迎える患者さんも多く入院していましたが、コロナ禍で家族とはスマホ越しの面談です。家に帰りたいと訴えている患者さんの声が耳に残りました」
 

写真左から、小林未来さん、富樫レミさん、高橋彩さん
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