最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

第48号が発刊しました

2013年09月16日 21時32分46秒 | メディカルはこだて
「メディカルはこだて」第48号の特集は「がんの不安や悩みを解決する方法を考える」の「中」(2回目)。



がんは昭和56年から日本人の死因の第1位で、現在では年間30万人以上の人が、がんで亡くなっています。また、生涯のうちにがんになる可能性は、男性の2人に1人、女性の3人に1人と推測されています。
がん患者は多くの疑問や不安、悩みに直面しますが、それを短い時間で解消することは難しいでしょう。
セカンドオピニオンや治療方針、仕事(就労)、お金のこと、再発・転移、緩和ケア、在宅医療、最新の医療などについて、がん患者や患者会、また医師や看護師、医療ソーシャルワーカーへ、がんに関わる様々な疑問や不安、悩みについて取材をしました。

インタビューしたのは下記の8人です。

■緩和ケア 患者や家族のさまざまな苦痛を取り除く
酒本清一(国立病院機構函館病院医療ソーシャルワーカー)

■がん患者の就労支援 雇用問題に関する専門家との連携も 
船山 俊介(函館五稜郭病院医療総合サービスセンターセンター長)

■がんの在宅医療 人生の最期をどう迎えるのか
新井山ちづる(市立函館病院医療連携課がん相談支援センター専門相談員)

■頼りになる制度は がんになって退職や休職に使える制度は
田中博光(函館中央病院医療福祉相談課課長)

■三つの患者交流会(院内患者会)が活動中
酒本清一(国立病院機構函館病院医療ソーシャルワーカー)

■がん患者が悩みを分かち合い、情報を交換する
高橋玲子(函館五稜郭病院がん相談支援室看護師長)

■難易度の高い膵がん手術はセカンドオピニオンも重要に
向谷充宏(函館協会病院院長)

■抗がん剤・分子標的治療薬を用いた化学療法
畑中一映(市立函館病院消化器病センター消化器内科主任医長)

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コーヒーを手に語り合う「ケア・カフェ」

2013年09月16日 18時34分26秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。8月23日掲載のタイトルは、コーヒーを手に語り合う「ケア・カフェ」。



 医療や介護、福祉などの分野でケアに関係するさまざまな職種の人がくつろいだ雰囲気の中で語り合う「ケア・カフェはこだて」が17日サン・リフレ函館で開かれ、初回の当日には50人が集まった。ジャズの流れる中、持参したコップでコーヒーなどを飲みながら、テーマの「やりがい」について、日ごろ感じていることなどを少人数のグループに分かれて約2時間話し合った。
 ケア・カフェを考案したのは旭川在住の緩和ケア医である阿部泰之さん。昨年12月にスタートした旭川の試みは札幌や山形へと広がっている。ケア・カフェの出発点は、阿部さんが医療の中の出来事である「緩和ケア」がまだまだ狭く小さな視点であり、ケアに関わる多くの人が集まって話し合えたらどんなに楽しく有意義だろうと考えたことによる。
 地域ケアの質の向上を「大目的」とするケア・カフェだが、この大きな目的を達成するための小さな目標が「関係づくり」と「場所づくり」。この二つができることで新しい関係も生まれ、学びも自然にできるはずというのがケア・カフェに流れている考えだ。
 研究会や講演会ではあまり経験のできない職種を超えた新しい出会いが魅力的だったというのは参加者の声だ。新しい試みを育てようとするケア・カフェはこだて実行委員会のメンバーの活動に期待したい。
 次回の「ケア・カフェはこだて」は10月16日、「つながり」をテーマに開催される。
                        (メディカルはこだて発行・編集人)

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