最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

虫退治はオニヤンマ

2021年10月18日 23時02分36秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
10月18日掲載のタイトルは「虫退治はオニヤンマ」。



 鬼退治といえば桃太郎だが、虫退治はオニヤンマだ。釣りや山菜採り、山歩きでは虫に悩まされることが多い。アウトドアでの虫対策は虫除けスプレーや蚊取り線香などだが、薬剤も電池も火も使用しない虫除けとして注目されているのがオニヤンマのフィギュアだ。
 ハエ、アブ、蚊などを捕食するオニヤンマは昆虫界のピラミッドでは最上級の位置にある。そのオニヤンマそっくりの模型を帽子などに付けておくと、虫を寄せ付けない効果があるとして話題となり、商品は品薄状態が続いていた。
 昆虫界の食物連鎖の仕組みを活用した究極のエコ虫除けグッズは、釣り人たちから口コミで広がっていった。模型の開発者は鮎釣りで東北地方を訪れたときに、山菜採りをする地元の人が身につけていたトラロープ(黄色と黒の二色のロープ)からヒントを得た。
 オニヤンマの模型は安全ピンで帽子やザックへの取り付けたり、胴体のストラップにつり下げたりする。使用者からは高い虫除け効果が認められたとの声が多く上がっている。私の場合は虫が避けたような感じだった。
 黄色と黒の組み合わせは危険を知らせる警告色で、スズメバチのまだら模様も毒があることを周囲に警告し、捕食者の攻撃意欲を低下させている。黄色と黒は自然界ばかりではない。人間社会でも踏切や工事現場などの危険区域に使われている。(メディカルはこだて発行人・編集人)


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函館五稜郭病院の小児科は医師4人体制の診療を開始

2021年10月06日 06時50分04秒 | メディカルはこだて
第79号の特集は「函館五稜郭病院の小児科は医師4人体制の診療を開始」。

函館五稜郭病院の小児科は地域医療や専門医療で活躍してきた医師が加わるなど、小児科医4人の新体制の診療をスタートした。4人の医師は立石格、清水直政、鈴木雅彦、八ツ賀千穂の各小児科医で、一般小児および在胎36週以降の新生児の生命と健康を守っている。
専門外来では発達障害や心身症、アレルギー疾患の専門治療を行なっているなど、道南圏の小児医療への貢献が期待されている。

胎児や新生児ならびにそれに関わる母性、母体に関連する医療、研究水準の向上を図ることを目的とした日本周産期・新生児医学会の周産期専門医(新生児)である立石格医師が函館五稜郭病院小児科科長に就任したのは2020年10月。
東京都中野区に生まれ、3歳から神奈川県藤沢市で育った立石医師は「医学部を目指したのは、医者という職業への憧れがあったから」と話す。金沢大学医学部に進学。小児科医になることを決意したのは大学5年次の実習だった。「小児科外来で教授が白血病の女の子の診察をしていました。最後にその子の頭を撫でると頭の毛がずれたのです。女の子はカツラを使用していました。明るく元気に振る舞っていましたが、抗がん剤の影響で髪の毛が抜けていたことに強いインパクトを受けました」。この経験は立石医師が小児科医を目指す大きなきっかけとなった。


函館五稜郭病院小児科科長の立石格医師

今年7月、函館五稜郭病院の小児科主任医長に就任したのが清水直政医師だ。兵庫県姫路市生まれの清水医師は母子家庭で育った。「医師を志したきっかけは、中学から高校にかけて、祖父と祖母が相次いで癌で亡くなったことです。特に祖父の場合は臨終の場面に立ち会ったのですが、自分が無力で何もできなかったことが医師を志すきっかけになりました」目標としていた大阪大学医学部に合格。「入学後は癌に関係する診療科の医師を希望していましたが、実習で各診療科を回っている時に、子どもが好きだということがわかりました」。
大学卒業後は大阪大学医学部附属病院や愛染橋病院総合周産期母子医療センター(大阪市浪速区)、ベルランド総合病院地域周産期母子医療センター(大阪府堺市)などで診療経験を重ねてきた。


函館五稜郭病院小児科主任医長の清水直政医師

今年6月、函館五稜郭病院の小児科医長に就任したのが鈴木雅彦医師だ。岩手県盛岡市出身の鈴木医師はジャーナリストに憧れていた時期もあったが、「医師を選んだのは人の役に立つ仕事であること、それと内科の開業医である父の影響を受けました」と話す。札幌医科大学医学部に進学。「実習では小児科に最も興味を持ちました。子どもが好きだということも小児科医を目指した大きな理由です」。天使病院と帯広厚生病院で臨床研修を行い、王子総合病院や帯広厚生病院で臨床経験を重ねた。2017年楡の会こどもクリニック(札幌市厚別区)の小児科・児童精神科医長に就任。「楡の会こどもクリニックでは心身の発達に悩みを抱えている子どもや家族への診療を行なってきました。子どもの心身症は出来るだけ早期に適切な対応をすることが重要です」。2019年4月から勤務した時計台クリニック(宮城県名取市)では小児アレルギーを担当。また小児科専門医を対象とした国立成育医療研究センター小児アレルギー診療短期重点型研修を修了した。同年11月にはKids Public小児科オンラインの相談医となる。


函館五稜郭病院小児科医長の鈴木雅彦医師

小児発達や心身症、児童精神を専門とする八ツ賀千穂医師は2020年8月函館五稜郭病院小児科医員に着任した。神奈川県横浜市生まれの八ツ賀医師は「父の友人が小児の精神科医で、その人の影響を受けて、小児科医になることを決意しました」
2000年大分医科大学医学部を卒業。「当時、大学病院で心身症を扱う小児科は非常に少なく、西日本では唯一講座があった久留米大学附属病院小児科に勤務しました」。2009年英国のキングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所で児童精神医学修士課程を修了した。「毎年、世界中から10人ほどの医師が集まります。講義を聴講し、実際の臨床現場での陪席など1年間、しっかりと勉強しました。ロンドンは難民が多く、戦争のトラウマを抱えた子どもたちが診療を受けていました」


函館五稜郭病院小児科医員の八ツ賀千穂医師




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市立函館病院は大動脈弁狭窄症に対する TAVI(タビ)治療の専門施設に認定

2021年10月05日 17時39分41秒 | メディカルはこだて
第79号の冒頭カラー3ページで紹介した記事は「市立函館病院は大動脈弁狭窄症に対するTAVI(タビ)治療の専門施設に認定切」。

市立函館病院(森下清文院長)は今年3月、経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会が定める基準を満たし、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)の「専門施設」として認定された。
TAVIを実施しているのは全国で193施設(今年8月17日現在)。TAVIを実施するための施設基準は大動脈弁置換術や冠動脈に関する血管内治療などの手術実績(年間200件以上)、開心術が可能な手術室で設置型透視装置を備えているハイブリッド手術室などの設備機器、常勤の心臓血管外科専門医(3名以上)・循環器専門医(3名以上)・日本心血管インターベンション治療学会専門医(1名以上)在籍など、そのハードルは非常に高い。道内の実施施設は9施設で、道南は同病院のみ。専門施設は、過去数年間でのTAVI治療実績(年間平均50症例以上)などでさらなる厳しい基準があり、同病院を含めて道内では3施設だけだ。重症の大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法であるTAVIについて、循環器内科の德田裕輔主任医長に話を聞いた。


TAVI中。経食道エコー・シネアンギオを見ながらTAVI弁を留置する。


循環器内科の德田裕輔主任医長

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不妊で悩む人に妊娠・出産や不妊の適切な情報提供

2021年10月05日 17時02分04秒 | メディカルはこだて
第79号のトピックスニュースは「不妊で悩む人に妊娠・出産や不妊の適切な情報提供。不妊カップルの気持ちに寄り添うことが最も大切」。

秋山記念病院は最先端の産婦人科専門治療の提供を目指して1987年に開院した。2009年には乳腺外科を開設、乳がん検診から診断まで行っている。また12年からは本格的に不妊治療に取り組み、卵管鏡下卵管形成術をはじめ、胚培養士のもと、体外受精から顕微授精までトータルに治療を実施している。
不妊で悩んでいる人に対する妊娠・出産や不妊に関する適切な情報提供活動により、カップルが最適な不妊治療を選択することができるような不妊カウンセリング・ケアの実践や研究活動を行うのが日本不妊カウンセリング学会の認定する「不妊カウンセラー」だ。不妊カウンセラーとして患者をサポートしている秋山記念病院看護師の松林佳応子さんに話を聞いた。
松林さんは3年前に不妊カウンセラーの資格を取得した。「体外受精は開院直後から行なっていましたが、不妊カウンセラーの必要性を感じるようなことはありませんでした」。転機は本格的な不妊治療を開始した9年前以降、不妊症で悩む多くの患者が来院するようになってからだ。「生殖医療の理論を理解すること、そしてカウンセリングスキルを学ぶことでスキルアップをして、不妊治療の正しい情報を提供したいと考えるようになりました」


不妊カウンセラーの役割を語る看護師の松林佳応子さん

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臓器移植で重要な役割の「院内移植コーディネーター」

2021年10月05日 16時31分10秒 | メディカルはこだて
第79号のトピックスニュースは「臓器移植で重要な役割の「院内移植コーディネーター」。中立的な立場で、提供者やその家族の意思を尊重」。

1997年臓器移植に関する法律が施行されたことで、脳死後の臓器提供が行われるようになったが、この法律は脳死後の臓器提供には本人の書面による意思表示と家族の承諾を必要とする厳格なルールだった。2010年には改正臓器移植法が全面施行され、本人の意志が不明な場合にも家族の承諾で脳死後の臓器提供が可能となった。このことにより15歳未満であっても脳死後の臓器提供が可能となり、子どもへの移植の道が開かれた。
市立函館病院(森下清文院長)は1998年、脳死後・心停止後の臓器提供施設に選定された。2000年11月には全国で10例目、北海道では最初の脳死下臓器提供を行っている。同病院では臓器提供が生じる可能性が常にあることから、「臓器提供のための対応委員会」を設置するなど、さまざまな活動を行ってきた。
「院内移植コーディネーター」は臓器提供では重要な役割を担っている。看護科長の千葉利香さんは19年に北海道移植医療推進協議会で行われるコーディネーター研修に参加、道知事より委嘱書が交付され、コーディネーターとしての活動を行っている。


院内移植コーディネーターの役割を説明する看護科長の千葉利香さん

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今年4月、国立病院機構函館病院の看護部長に就任

2021年10月05日 15時47分36秒 | メディカルはこだて
第79号のトピックスニュースは「今年4月、国立病院機構函館病院の看護部長に就任。変化に対応しながら、求められる医療を」。

国立病院機構函館病院(加藤元 嗣院長)の看護部長として今年4月に就任したのが、国立病院機構北海道医療センター(札幌市西区)の副看護部長だった余田睦美さんだ。留萌管内羽幌町出身の余田さんは幼少期に札幌の病院へ通院した経験がある。「子供心にも看護師の仕事のイメージが埋め込まれていたようです」。国立札幌病院附属看護学校に進学。卒業後は北海道立衛生学院で保健師の資格を取得。「地元に帰った場合は保健師として働くことも考えていたからです」
卒業後は国立札幌病院(国立病院機構北海道がんセンター)に入職。その後は仙台医療センター、西札幌病院、北海道医療センターを経て、米沢病院の副看護部長となった。「米沢病院は主に神経難病や重症心身障がい児(者)に対する医療を提供しています。初めて重症心身障がい児(者)の看護の経験をしました」。28年北海道医療センターの副看護部長に就任した。同センターは22年に西札幌病院と札幌南病院が統合、北海道内における高度で総合的な医療等の機能を備えた施設として整備、開院した。


休日には自転車で函館市内を散策するのを楽しみにしていると話す看護部長の余田睦美さん

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「メディカルはこだて」第79号が発刊

2021年10月05日 06時24分25秒 | メディカルはこだて
函館・道南の医療・介護の雑誌「メディカルはこだて」第79号が発刊しました。
現在、函館市内および近郊の書店で販売中です。



【トピックスニュース】
今年4月、国立病院機構函館病院の看護部長に就任。変化に対応しながら、求められる医療を
余田睦美(国立病院機構函館病院看護部長)

【トピックスニュース】
臓器移植で重要な役割の「院内移植コーディネーター」。中立的な立場で、提供者やその家族の意思を尊重
千葉利香(市立函館病院看護科長)

【トピックスニュース】
不妊で悩む人に妊娠・出産や不妊の適切な情報提供。不妊カップルの気持ちに寄り添うことが最も大切
松林佳応子(秋山記念病院看護師)

市立函館病院は大動脈弁狭窄症に対するTAVI(タビ)治療の専門施設に認定
德田裕輔(市立函館病院循環器内科主任医長)

冬の「雪かき」から解放
函館もロードヒーティングの一般家庭が増加
斉藤明紀(株式会社東商建設住宅事業本部設計担当部長)

【ドクタークローズアップ】
椎間板ヘルニアは内視鏡の低侵襲手術を実施。札医大では頸髄損傷に対する再生医療を担当
押切 勉(函館五稜郭病院整形外科医長)

昭和書房「松井社長」のオススメの本と雑誌
松井靖介(昭和書房代表取締役)

【トピックス・リポート】
長期療養患者の職業相談などの就職支援を実施。関係者との調整で治療と仕事の両立ができるように
古川伊代(函館五稜郭病院医療相談課)

【トピックス・リポート】
精神科領域専門医研修プログラムをスタート
医学生から専攻医までの医育医療機関として『教えながら学ぶ』ことで自らの専門性を一層高めることになる 
三國雅彦(函館渡辺病院副理事長)
「教育スタッフ」として専攻医が適切な診断と治療を行い、患者が信頼できる医療を提供できるように指導する
渡辺晋也(函館渡辺病院精神神経科)

【インタビュー】
国内でも患者が増えている潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる原因不明の大腸の炎症性疾患
木下 賢治(市立函館病院消化器内科医長)

身近な漢方医学の知識 栄養ドリンクと生薬について
久保田達也 (久保田内科医院院長)

【ピックアップニュース】
全域停電対策として自家発電機を設置
LPガスを燃料とする非常用自家発電機を設置。72時間の連続運転が可能
鈴木勝雄 (五稜郭ネフロクリニック院長)
開院時に貯水槽と非常用自家発電機を設置。全域停電時も透析は施行
三戸浩実 (平田泌尿器科事務長)
災害時の停電対策として非常用自家発電機を設置。軽油タンクは3日分の備蓄
武藤雅俊 (むとう日吉が丘クリニック院長)

【特集】
函館五稜郭病院の小児科は医師4人体制の診療を開始
新生児の専門医として豊富な経験を活かす
立石 格 (函館五稜郭病院小児科科長)
小児科の中でも新生児医療にやりがいを感じる
清水直政 (函館五稜郭病院小児科主任医長)
新設された専門外来「小児アレルギー」を担当
鈴木雅彦 (函館五稜郭病院小児科医長)
専門外来の「こころ外来」で小児の心身症を診療
八ツ賀千穂 (函館五稜郭病院小児科医員)

これからの「歯列矯正」の話をしましょう 矯正歯科医視点の『水分補給(摂取)』
古田樹己(ふるた矯正歯科院長)

函館市委託新規事業「口腔保健推進事業」について
川瀬 敬(川瀬デンタルクリニック院長)

ニュースレターやインスタグラムで歯科に関するおすすめ情報を紹介
村田真介(吉田歯科口腔外科院長)

「S.R.P」(スケーリング・ルート・プレーニング)とは
向山英明(向山歯科桔梗クリニック院長)

東洋医学の治療院から〜納得して施術を受けるために〜
益井 基(益井東洋治療院院長)

楽しく楽ちんな母乳育児をトータルケア
笠原視砂子(かさはら母乳育児助産院)

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臨死体験の脳内現象説と現実体験説

2021年08月18日 06時05分52秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
8月16日掲載のタイトルは「臨死体験の脳内現象説と現実体験説」

 知の巨人」と評された立花隆さんは膨大な資料を整理・分析し、100冊を超える著作を世に出してきた。1994年発刊の「臨死体験」は発表と同時に大きな反響を呼んだ一冊だ。
 臨死体験は事故や病気などで死にかかった人が、意識を回復したときに話す不思議な体験談で、立花さんは世界中の体験者に取材。国内外の医師の体験談も取り上げている。フィンランドの公衆衛生学を専門とする女性医師は自己催眠による体外離脱を何度も経験。自動書記で書いた本はベストセラーになった。
 15年前、東京のホテルのベッドで本を読んでいると、体が「への字」に持ち上げられそうになった経験がある。両手でベッドをつかみ必死に抵抗した。7〜8回繰り返されたところで終わったが、これも体外離脱の前触れだったのだろうか。
 臨死体験は脳内現象説か現実体験説かは明らかではない。脳内現象説ではその先はいっさい無になり、自己が完全に消滅。現実体験説ではその先に素晴らしい死後の世界があるはずだ。
 脳内現象説について立花さんは「若いときは自己の存在消滅という考えを簡単には受け入れられなかったかもしれないが、いまは、それほど大きな心理的障害なしに受け入れられる」とした。ただ臨死体験の真実を追求した立花さんはどちらでもいいと思っていたようだ。「生きてる間は生きることについて思い悩むべきである」(メディカルはこだて発行人・編集人)

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「メディカルはこだて」第78号が発刊

2021年06月30日 22時35分15秒 | メディカルはこだて
函館・道南の医療・介護の雑誌「メディカルはこだて」第78号が発刊しました。
現在、函館市内および近郊の書店で販売中です。



【トピックスニュース】
障害者の就職をサポートする就労移行支援事業所。利用者の目的やペースに合わせて一緒に計画を立てる
田中奈緒(函館五稜郭病院呼吸器内科病棟看護師)

【トピックスニュース】
摂食嚥下障害患者のQOLの維持・向上に努める。栄養摂取が不良となり、誤嚥や肺炎の危険性が増加
中川愛子(障害福祉サービスほっぷ管理者)

広がるロボット支援手術 大腸がんにも導入
木村聡元(函館五稜郭病院外科主任医長)

岡村昭彦の研究誌「シャッター以前」vol.7が出版
岡村は主婦や看護師などとの勉強会やゼミを各地で開催

【新副院長に聞く】
東京医科大学教授から市立函館病院副院長に就任
今泉 均(市立函館病院副院長

冬の「雪かき」から解放
函館もロードヒーティングの一般家庭が増加
斉藤明紀(株式会社東商建設住宅事業本部設計担当部長)

【ドクタークローズアップ】
旭川医科大学血管外科から市立函館病院へ。下肢切断と診断された全国の多くの患者を救済
古屋敦宏(市立函館病院心臓血管外科科長)

【ドクタークローズアップ】
神奈川県から「縁」があり、函館新都市病院へ。病気を乗り越えた時にはすべてがギフトに
竹林英理子(函館新都市病院皮膚科科長)

【ドクタークローズアップ】
歯科口腔外科の「口の痛み・違和感外来」を担当。舌痛症などの歯科心身症の改善を目指した治療
三河洋平(国立病院機構函館病院歯科口腔外科)

【新連載】
昭和書房「松井社長」のオススメの本と雑誌
松井靖介(昭和書房代表取締役)

【トピックス・リポート】
市立函館病院は特定行為研修の指定研修機関に認定。看護師が医師の判断を待たずに一定の診療行為が可能
益子 健(市立函館病院看護局長)
新田義博(市立函館病院副看護局長)

【トピックス・リポート】
腎移植は腎不全に対する唯一の根本的治療法
親子間移植より夫婦間移植が増えている生体腎移植。患者や家族の悩みや不安に対応する腎移植相談外来
福澤信之(五稜郭ネフロクリニック副院長)

【トピックス・リポート】
がん検診追跡調査で受診者のフォローアップ
子宮がん検診精密検査の受診率向上の取り組み検証で。昨年開催の人間ドック学会で「優秀口頭発表賞」を受賞
中宮早紀(函館五稜郭病院健康管理センター保健師)

身近な漢方医学の知識 フレイルと漢方薬
久保田達也 (久保田内科医院院長)

これからの「歯列矯正」の話をしましょう (9) 不正咬合の原因を探れ!
古田樹己(ふるた矯正歯科院長)

令和3年度函館口腔保健センター関連事業における変更内容
川瀬 敬(川瀬デンタルクリニック院長)

「舌ブラシ」や「舌クリーナー」などの専用製品を使用
村田真介(吉田歯科口腔外科院長)

「歯」を失う原因は「歯周病」「むし歯」「破折」
向山英明(向山歯科桔梗クリニック院長)

東洋医学の治療院から いにしえに想いを馳せる
益井 基(益井東洋治療院院長)

楽しく楽ちんな母乳育児をトータルケア
笠原視砂子(かさはら母乳育児助産院)


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この人を忘れてしまう日が来るのか

2021年06月20日 10時16分38秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
6月7日掲載のタイトルは「この人を忘れてしまう日が来るのか」

 「ベルサイユのばら」で知られる漫画家、池田理代子さんが歌集「寂しき骨」を出版した。池田さんは47歳で突然、東京音楽大学声楽科に入学。卒業後はオペラ歌手として舞台に立った。オペラ歌手の挑戦は世間を驚かせたが、新たな挑戦の成果である歌集はあまりにも正直で熱い気持ちを見せてくれたことに心を動かされる。
 寂しき骨というタイトルを付けたのは、第1章の「父と戦争」にその理由が書かれている。父の最後の入院では一番親不孝だった池田さんがみとることになった。
<会話なき病室に夕翳(かげ)り来て 確かに聞いた「お前が娘でよかった」>
 1947年生まれの池田さんは60歳の時にオペラの稽古場で彼と出会った。年齢を尋ねると25歳も若い。絶望に打ちのめされ、身をよじるようにして泣きながら初めて神を恨む言葉も口にした。苦しさに耐えられなくなり、彼の前から姿を消したが、あまりにも続く彼からの電話とメールにすべてをぶちまける。彼は「僕もあなたが好きですよ」と返した。
<悠然と二十五年を遅れ来て 我を愛すとなど君のいう>
 先に老いる現実は不安で切ない。
<この人を忘れてしまう日が来るのか いつか私でなくなる時が>
 「私でなくなる」とは彼を愛する私がいなくなること。その日まで愛し続ける自信があるのだ。(メディカルはこだて発行人・編集人)

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『メディカルはこだて』取り扱い販売所一覧

2021年04月16日 02時41分29秒 | メディカルはこだて
現在、「メディカルはこだて」を取り扱っている書店は下記の通りです。

栄文堂書店(末広町)
白水書店(東川町)
くまざわ書店函館店(棒二森屋アネックス、若松町)
くまざわ書店函館ポールスター店(ショッピングセンター・ポールスター、港町1丁目)
文教堂書店湯川店(コープさっぽろ湯川店、湯川町1丁目)
文教堂書店函館昭和店(函館昭和タウンプラザ、昭和1丁目)
スーパーブックス桔梗店(桔梗3丁目)
北文館(MEGAドン・キホーテ函館店、美原1丁目)
昭和書房(梁川町)
三省堂書店函館営業所川原店(川原町)
函館栄好堂丸井今井店(本町)
函館蔦屋書店(石川町)
未来屋書店上磯(イオン上磯店、北斗市七重浜4丁目)
マルイゲタ本店(ホクレンショップ森店、森町森川町)
万年屋書店(江差町中歌町)
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店(丸井今井札幌本店南館、札幌市中央区)

※バックナンバー購入を希望の場合は、上記の書店あるいはメディカルはこだて編集部(0138-51-2603)までご連絡ください。

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看取り犬がいる施設

2021年04月11日 10時59分10秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
4月2日掲載のタイトルは、看取り犬がいる施設。

 神奈川県横須賀市にある「さくらの里 山科」は日本で唯一、ペットの犬や猫と暮らせる特別養護老人ホームとして知られている。
 施設のホームページには愛犬や愛猫と一緒に生活をしている様子が紹介されているが、入居者もペットも楽しく幸せな時間を過ごしていることはその穏やかな表情から伝わってくる。
 施設長の若山三千彦さんは「看取り犬・文福 人の命に寄り添う奇跡のペット物語」を出版。保健所で殺処分直前だった文福の特別な能力を紹介した。文福は死が近い入居者のベッドの脇から片時も離れない。亡くなる当日にはベッドに上がり、入居者に寄り添い、ひたむきに顔を見つめる。数時間後、入居者は文福と家族に看取られて息を引き取った。文福はその後も入居者の死を予測し、看取り活動を行っている。
 犬が人の死を予測できることができるのだろうか。若山さんは人に捨てられ孤独のままに死を迎えようとした体験が、文福の看取り活動の原点と考えた。匂いで人の死を感じ取っているという指摘もあるが、文福が特別なのは入居者の最期を察知するだけではない。スタッフには最期に寄り添いたいという意思を持っているように見えることだ。
 ホームのブログには文福の笑顔がたくさん載っている。文福が天国へと続く虹の橋を渡る時には、多くの人が看取るはずだ。(メディカルはこだて発行人・編集人)

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楽しく楽ちんな母乳育児をトータルケア

2021年04月11日 10時59分10秒 | メディカルはこだて
第77号からの新連載は助産師・笠原視砂子さんの「楽しく楽ちんな母乳育児をトータルケア」
第1回は、ケアにより変わっていくお母さんの様子をみて「おっぱいってやりがいがあるかも」と興味を持つ

私が助産師を目指したきっかけは、保健体育の授業で「ミラクル・オブ・ライフ」という生命の誕生についてのビデオを見たことです。排卵された卵子とたくさんの精子の中からひとつだけの精子が受精する場面や、子宮の中で刻々と成長する胎児の様子が記録されたドキュメンタリー番組でした。人間の身体や性に関することは、こんなにきれいで、普通のことだと衝撃を受けました。
母親からは積極的に性について教えてもらった記憶がなかったので、「お母さんから教えてもらいたかった」と思いました。そして、きっとみんなも知らないだろうから、私が教えてあげるために助産師になろうと決心しました。高校2年生の夏の終わりでした。


笠原さんは札幌医科大学衛生短期大学部看護学科、北海道大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻卒業。
函館中央病院を経て、2016年かさはら母乳育児助産院を開院。

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腹部超音波検査を用いた「便秘」の病態分類

2021年04月11日 10時59分10秒 | メディカルはこだて
第77号のトピックスリポートは「腹部超音波検査を用いた「便秘」の病態分類。便秘者と非便秘者の便局在部位を比較検討」。

国立病院機構函館病院(加藤元嗣院長)は2019年5月、消化器内科の専門外来として「便秘外来」を開設した。担当する常勤の専門医は北大病院から着任した津田桃子医師だ。診察はCTやエコー検査、大腸カメラなどの画像評価を加えながら、患者一人ひとりにあった内服の調整など、専門的な治療を行っている。
2017年10月に慢性便秘症診療ガイドラインが発行され、ガイドラインに基づいて便秘診療を行うことが可能となった。医学的に便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義された。
「便秘に伴う症状は排便回数減少や排便困難、残便感など様々です」と津田医師はいう。「排出すべき便がない場合は『便秘』ではありません。便秘は専門的検査による病態分類によって、排出障害型、大腸通過遅延型、大腸通過正常型の3つに分けられます」。CT検査での直腸ガスは排出障害型を示唆し、大腸通過遅延型は右側結腸便通過遅延が原因であるなどの既報があり、それぞれの病態によって治療方針も異なる傾向にあると津田医師は指摘。そのため、便秘患者を病態で分類することは重要で、津田医師は腹部超音波検査と腹部レントゲン検査を用いて便秘の病態分類を試みた。
津田医師は2019年5月から2020年9月に同病院便秘外来を受診した患者のうち、便秘治療介入前に腹部レントゲン検査、腹部超音波検査を施行した127症例について検討した。


便秘外来で患者の訴えに耳を傾ける津田桃子医師

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世界でも限られた外科医だけしか行わない「低侵襲多枝冠動脈バイパス術」を実施

2021年04月11日 10時59分10秒 | メディカルはこだて
第77号のトピックスニュースは「世界でも限られた外科医だけしか行わない「低侵襲多枝冠動脈バイパス術」を実施」。

血液を全身に循環させる心臓の状態が悪くなる心疾患(心臓病)は、日本人の死因では悪性新生物(がん)に次いで2番目に多い。厚生労働省の2019年人口動態統計によると、心疾患では1年間に20万7714人が亡くなっている。日本における心疾患の患者数は高齢化の進展や不規則な食生活や運動不足などにより増えているが、それに伴って心臓外科領域での手術数も年々増加している。
函館五稜郭病院(中田智昭病院長)の心臓血管外科は、平成8年より日本胸部外科学会における指定施設に選定され、現在は心臓血管外科専門医認定機構の認定修練施設の基幹施設にも認定されている。心臓血管外科関連の手術は年間350例以上行っている。
手術が必要な主な心疾患は狭心症や心筋梗塞、心臓弁膜症、大動脈瘤や大動脈解離、下肢静脈瘤などがあるが、同病院では心臓血管外科領域全ての分野において「低侵襲手術」対応が可能だ。同病院心臓血管外科の橘一俊科長に話を聞いた。橘医師は平成15年札幌医科大学卒業。札幌医科大学付属病院や循環器専門のセンター病院である榊原記念病院(東京都府中市)等を経て、平成29年函館五稜郭病院に着任。心臓血管外科専門医・修練指導者、日本脈管学会認定脈管専門医の資格を有している。
冠動脈バイパス術で用いるグラフトは内胸動脈と大伏在静脈の組み合わせが主流になりつつありますが、当院では2本の両側内胸動脈と1本の胃大網動脈を使用しています。静脈使用のメリットは血管縫合などの扱いやすさにあります。動脈は静脈より術後開存率などの成績も良好で、脳梗塞の可能性も少ないとされています」。グラフトで胃大網動脈使用の手術は日本人が最初だ。冠動脈バイパス術で多枝全動脈グラフトは珍しく、国際冠動脈外科学会で橘医師が講演したのもそれが理由だった。
橘医師が小開胸による低侵襲心臓手術(MICS)を開始したのは2年前。さらに低侵襲冠動脈バイパス術(MICSーCABG)に多枝動脈グラフトを用いるようになったのは昨年2月からで、これまでに14例の手術を行ってきた。橘医師が手がける「低侵襲多枝冠動脈バイパス術」を行っているのは国内だけではなく、世界でも限られた心臓血管外科医だけだ。


心臓の模型を使って低侵襲冠動脈バイパス術の説明をする橘医師


低侵襲多枝冠動脈バイパス術後のCT画像


MICSーCABG専用器具にて手術施行。MICSーCABGでは術中の輸血はほとんど必要ない


低侵襲多枝冠動脈バイパス術のVR(バーチャルリアリティ)による手術シミュレーションは世界で初めての試み


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