最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

動物病院を取材

2018年08月08日 07時39分13秒 | メディカルはこだて
動物は飼っていないが、動物病院を訪れた。
動物病院は初めての取材。
待合室には見慣れないものが多く、診察(処置)室も人間の医療施設とは異なっていた。

医療施設はベッド数の違いで「病院」と「診療所」に区分されるが、動物にはそのような区分はない。
動物病院とは獣医療法(第2条第2項)に定める、獣医師が「飼育動物」の診療の業務を行う施設の通称。
飼育動物のなかでもウシやウマ、ブタなどの大きい動物、とくに産業家畜とよばれる動物を専門に扱う場合は「家畜病院」、愛玩動物、特にイヌまたはネコを対象の場合は「犬猫病院」と呼ぶことが多いが、最近は「クリニック」の呼称も増えているようだ。
名称に関する規定はない。
人間の医療施設では内科や循環器科、消化器内科、整形外科、眼科、皮膚科などの診療科に分類されているが、獣医師は各種予防から内科、外科までの全科を診療対象としているところが人間とは大きく異なる点だろうか。

診察(処置)室で目を引いたのは壁に貼られていた犬と猫の「経絡チャート図」。
日本ペットマッサージ協会が作成したもので、動物の鍼灸治療家、ペットマッサージセラピスト向けに最新の欧米式理論に基づく14経絡とツボの場所の相関位置を骨格と比較しながら忠実に記載。細かい後肢部分のクローズアップや、4大リンパ節とリンパの最終出口もカラー配色にてわかりやすく表現したプロフェッショナル用ポスターとのこと。
動物にも鍼灸治療やマッサージが行われていることを知った。




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第66号が函館新聞に紹介される

2018年08月08日 01時36分35秒 | メディカルはこだて
函館新聞に掲載された第66号の紹介記事は下記の通り。



函館・道南地域の医療・介護・福祉の専門季刊誌「メディカルはこだて」の第66号がこのほど、発売された。
今回は特集として「がん手術ロボットの時代に」をテーマに、米国で開発された「ダヴィンチ:について詳しく紹介。道南では函館五稜郭病院が2013年に導入していて、これまでの手術実績などについて分析している。
トピックスリポートでは、函館中央病院が開設した「二次検査専門外来」や、「ゆのかわメンタルクリニック」が開始した予約診療のメリットについてわかりやすく解説している(8月6日付の函館新聞より。一部省略)。



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創設から120年を迎えた函館の修道院

2018年08月03日 01時32分36秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
6月1日掲載のタイトルは、「創設から120年を迎えた函館の修道院」。



 島原の乱の鎮圧後、キリシタン禁制の日本に潜入したポルトガル人の司祭ロドリゴは拷問されている信者のうめき声に接して棄教を迫られる。遠藤周作の「沈黙」は神と信仰の意義を命題に描いた。
 長崎では江戸時代以降、キリスト教徒が厳しい弾圧に耐え、信仰を貫いてきた。その2世紀以上にもおよぶ禁教の歴史である潜伏キリシタンの関連施設が世界文化遺産に登録された。
 函館の「天使の聖母トラピスチヌ修道院」は創設から120年を迎えた。北海道新聞函館支社報道部は昨年3月から1年以上も取材を続け、企画記事を連載。今年6月には修道院の1年間の暮らしをまとめた「光のもとで 函館・トラピスチヌ修道院」を発刊した。修道院と修道女の情景や生活・活動がよく伝わってくる1冊だ。修道院では約50人の修道女が祈りと労働、そして聖なる読書を中心とした暮らしを営んでいるが、農作業の写真が特に印象深い。労働は生計の手段以外に神と対話する場でもある。
 キリスト教への信仰を隠して暮らしてきた潜伏キリシタンは農漁村で暮らす民衆だった。修道院では長崎出身者が、修道女たちの半数近くを占めた時期もあった。信教の自由が人間にとっていかに大切か。「光のもので」を読みながら、そのことをかみしめる。(メディカルはこだて発行人・編集人)



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