最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

ニセコの沼巡りと白樺山

2018年10月31日 17時50分52秒 | 山歩き・散歩・温泉
ニセコの冬は早い。
今月22日にはパノラマラインが冬季の通行止めになった。
パノラマラインが通行止めになる前に白樺山、そして大沼と大谷地、神仙沼、長沼を巡ってきた。


誰もいない静かな大沼



大谷地



白樺山の稜線
すぐ後を親子連れが歩いてきたが、4歳の女の子に追い越されそうになった。
「おじさんは遅いなあ」。そう思ったはず。
でも、かなり頑張って歩いていました(笑)



白樺山から眺めるシャクナゲ岳



白樺山から眺める目国内岳(めくんないだけ)





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横津岳の夕暮れ

2018年10月31日 17時06分45秒 | 山歩き・散歩・温泉
昨日30日は、七飯町の横津岳(1167㍍)で初冠雪を観測した。
平年よりも5日、昨年よりも6日遅かったそうだ。
10月上旬、夕暮れ時の横津岳を訪れた。


横津岳山頂から眺める駒ヶ岳。
日暮れと同時に北の空が淡いピンク色に染まっていった。



山頂で寒さに震えながら暗くなるのを待っていたが、我慢できずに下り始めた。
振り返ると山頂の航空監視レーダーの建物が黄緑色の明かりに浮かび上がっていた。



横津岳山頂下からの函館山と市街地。
白く点在する光はイカ釣り船の漁火。
久しぶりにヘッドライトを使用した。


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同姓患者にインスリン誤投与。共愛会病院 女性、一時意識不明

2018年10月31日 16時31分24秒 | 函館・道南情報
北海道新聞10月26日付の記事は下記の通り。



函館市の共愛会病院(水島豊院長、378床)で8月末、足のむくみで入院した女性患者=当時(91)=が、糖尿病患者向けのインスリンを誤って3回投与され、低血糖で一時、意識不明になっていたことが25日、分かった。担当医が同姓の別の患者と勘違いしたミス。女性は回復したが、病院は「非常に大きなインシデントだと受け止めている。再発防止に努めたい」と話している。
病院や女性の家族によると、女性は8月20日に入院。同月23~25日の毎日1回、インスリン0・14ミリリットルを投与された。その結果、25日に血糖値が1デシリットル当たり20ミリグラム以下となり、低血糖発作で意識を失った。
女性の容体は、検査を経てブドウ糖が投与されたことで落ち着いたが、道内のある糖尿病専門医は「血糖値がここまで低くなると、30分も続けば脳の機能が落ち、さらに続けば植物状態や死亡する恐れもある」と指摘する。
ミスは、連絡を受けて病院に駆け付けた女性の家族が「(女性は)糖尿病と診断されたことがない」と指摘したことなどで判明。病院によると、60代の男性医師が、同じ日に入院した同姓の患者と女性を間違えたことが要因という。
病院は女性と家族に謝罪し、「医師と看護師の双方が氏名や識別番号(ID)で患者を確認するなど、基本的なルールを徹底する」考え。一方で「(女性は)後遺症の心配がない。関係者の処分は考えていない」と説明している。
女性の家族の1人は「意識低下の連絡を受けた時は『もう最期かも』と怖くなった。(医師の)謝罪からは命を預かる職業人の責任が感じられなかった」と話している。



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第67号が北海道新聞「みなみ風」に紹介される

2018年10月31日 16時24分00秒 | メディカルはこだて
北海道新聞「みなみ風」に掲載された第67号の紹介記事は下記の通り。



◎新企画を3回連載。メディカルはこだて67号
道南の医療や介護、福祉などの情報を発信する雑誌「メディカルはこだて」の第67号が発売された。
特集は「川口篤也を知る」。函館稜北病院副院長で、総合診療科科長の川口篤也さんを取り上げる3回連載の「上」。初回は、川口さんが企画している、急性期病院が持ち回りで開催している「函館オープンカンファレンス」の取り組みについて話を聞いている。
「トピックス・リポート」では、災害時対策として看護部門のアクションカードを作成している国立病院機構函館病院の話題などを紹介(10月18日付の北海道新聞「みなみ風」より。一部省略)。



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停電の夜に

2018年10月31日 16時20分05秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
9月21日掲載のタイトルは「停電の夜に」。



 道内で初めての震度7を観測した今月6日の地震は道内全域を停電に陥れた。ロンドン生まれでアメリカ育ちのインド人女性作家、ジュンバ・ラヒリの「停電の夜に」は、工事で起こる毎夜1時間の停電中の出来事を描いた短編小説だ。
 30代の夫婦ははじめての子供が死産してから、生活はすれ違いになっていた。最初の停電の夜、ロウソクの灯りのもとで隠し事を打ち明けることを妻が提案する。妻の打ち明け話は夫のアパートへ行って、初めて二人きりになったときに住所録を盗み見したこと。夫は初めての夕食のデートで、ウエーターにチップを渡すのを忘れ、翌朝にチップを預けたという話をした。
 5日目、停電は回避されたが、打ち明け話は続けられた。妻はアパートをさがしていて、その夜、帰りがけに契約をしてきた。このゲームは別れて暮らすための下工作だと癇にさわった夫は、死産した子どもが男の子で、妻が病室で眠っている間に抱いたこともあると言った。知らなかった妻は悲しみで顔がゆがんだ。
 ごく普通の夫婦の中にも残酷なものがあること。夫婦の絆の最後の望みを断ち切るような言葉に救いはないが、それでも不思議と静かな余韻が心を満たす小説だ。あの停電の夜、今まで話さなかったことを打ち明けたくなった人もいるだろう。夜の闇が心の闇を静かに揺さぶったのだ。(メディカルはこだて発行人・編集人)





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メディカルはこだて 2018年9月発刊 第67号

2018年10月03日 14時30分39秒 | メディカルはこだて



[特 集]
函館稜北病院 副院長・総合診療科科長「川口篤也」を知る
急性期病院を持ち回りで開催する「函館オープンカンファレンス」の取り組み

急性期病院を持ち回りで開催する「函館オープンカンファレンス」が、医療や介護などの関係者に高い評価を受けている。2016年12月に1回目がスタートし、今年8月末までに9回が開催された。オープンカンファレンスは急性期病院を退院後に在宅や施設などで亡くなった患者について、情報を共有し合うことで患者や家族の全体像が明らかにされる。さらに経過のプロセスを振り返り、新たな視点でケアを考えることで、次のケアの在り方や方法を検討することを目標としている。
このオープンカンファレンスを企画し、毎回の進行役を務めているのが函館稜北病院副院長で総合診療科科長の川口篤也医師だ。2003年北海道大学医学部を卒業した川口医師は勤医協中央病院で初期研修医をスタート。以降は勤医協苫小牧病院内科、釧路協立病院内科、勤医協中央病院総合診療科、東京医療センター総合内科、勤医協中央病院総合診療センターを経て、16年4月に函館稜北病院に赴任した。
川口医師はオープンカンファレンスのほかに、道内外で開かれる多くの講演会の講師に招かれている。その講演内容は昨年1年間だけに限っても、一部を紹介すると、「SEAの手法を用いた振り返りカンファレンス〜SEAの理論とその応用方法について〜」「ものがたりを重視した在宅医療のススメ」「立ち止まる臨床倫理」「事前指示からACP(アドバンス・ケア・プランニング)へ」「人生覚書〜話し合って考える人生の最終段階〜」「アドバンス・ケア・プランニングを終末期医療に活かす」「在宅医療・介護連携における在宅での看取り」「在宅医療と感染症 実際どうする?治療から感染対策まで」「食べるに関わる倫理問題に直面した時、どう考え行動するか」などで、講演内容は多岐に渡ってる。
川口医師を知るためのキーワードは「地域のために」「多職種」「連携」「オープンカンファレンス」「函館ジェネラリストカレッジ」「ものがたり在宅フェローシップ」「もやもやよさらば!」などが代表的なものだが、その活躍は「八面六臂」という言葉が相応しい。今回は「オープンカンファレンス」について話を聞いた(3回連載します)。

 第8回函館オープンカンファレンスで進行役を務める川口篤也医師。


[ピックアップニュース]
様々な医療現場で活躍するIVR(画像下治療)
がん難民の最後の砦として治療や痛みに貢献する
村上健司(函館五稜郭病院放射線診断科医長)

様々な医療場面で活躍の場を広げている治療法がIVRだ。IVRはインターベンショナルラジオロジーのことで、日本語では「画像下治療」と訳している。名前の通り、X線(レントゲン)やCT、超音波などの画像診断装置で体の中を透かして見ながら、カテーテルや針などの細い医療器具を入れて、標的となる病気の治療を行っていく。函館五稜郭病院放射線診断科医長の村上健司医師は道南地区では珍しいIVRの専門医だ。IVRについて村上医師に話を聞いた。
鳥取市に生まれた村上医師は鳥取大学医学部を卒業後、手稲渓仁会病院(札幌市手稲区)、聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市)を経て、昨年4月函館五稜郭病院に着任した。「IVRに興味を持ったのは大学時代からです。鳥取大学ではIVR部門は中国・四国地方はもちろんのこと全国的にも見ても高いレベルの診療を行っていました」。IVRの治療を行うのは、そのほとんどが放射線診断(診療)科に所属する医師で、治療には正確な画像診断技術が求められる。
「IVRの特徴は外科手術のように胸や腹部を切らずに、体の奥にある臓器や血管の治療ができることから、患者さんの体への負担が圧倒的に少ない」と村上医師は語る。「カテーテルなどの医療器
具を入れる穴も数ミリ程度と小さく、器具を抜いた後は縫う必要も
ないので、処置後の傷もほとんど残りません」。1980年代の中頃から日本でも広がり始めたIVRは、今では多くの医療領域で欠かせない存在となっている。

函館五稜郭病院放射線診断科の村上健司医長


[ピックアップニュース]
在宅や施設で予期せぬ死亡(急変)時の対応は
医師も戸惑う医師法20条と医師法21条の正しい理解
福徳雅章(函館おしま病院院長)

日本は高齢化に伴って死亡する人が増える「多死社会」が到来しようとしている。厚生労働省によると、2016年の年間死亡者数は約131万人で、戦後最多を更新。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、団塊の世代全員が75歳以上になる25年には死者は150万人を超え、ピークを迎える40年には約167万人に達すると予測されている。
このような多死社会が進むと、在宅や施設における「看取り」の重要性が増すことが予想される。在宅や施設で療養する場合、無益な延命治療をせずに、自然の課程で死を迎えたいと希望する人も少なくないが、予期せぬ死亡(急変)時には家族や介護者が看取りに際してパニックになることも少なくない。在宅や施設で予期せぬ急変時に、どう対応するのか。函館おしま病院の福徳雅章院長に話を聞いた(2回連載します)。
看取りをしている家族が急変時に慌てて救急車を呼ぶことは少なくない。その結果、死亡時には在宅での看取りのはずが、救急隊や運ばれた病院が警察に連絡をすることがある。警察に届け出ると、どうなるのか。
福徳院長は「警察官あるいは検察官によって検視が行われ、遺体が警察署に運ばれることも多いです」と語る。「犯罪性がなければ警察委託の検案医や監察医により死体検案が行われ、死体検案書が発行されます。検案が行われても、死因が不明な場合は行政解剖が行われることもあります」。自宅での看取りによる最期を望んでいたはずなのに、どうして検視が行われたり、場合によっては行政解剖まで実施されるのだろうか。それは医師法第20条が医療関係者などにも正しく理解されていないことが大きな理由だ。

5月22日道南在宅ケア研究会で「医療法20条、21条の誤解と正しい理解〜死亡診断のルール、異状死体の届出とは〜」と題して講演する函館おしま病院の福徳雅章院長。








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