最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

「はこだてCKDシール」の運用を開始

2023年12月31日 15時10分45秒 | メディカルはこだて
第87号では、かみいそこどもクリニックの渋谷好孝院長を取材した。

11月1日、「はこだてCKDシール」の運用が開始した。CKDシールとは、CKD患者の「お薬手帳」に貼付する腎機能情報シールのこと。CKDサポートドクターズが診療している患者がCKDだと診断した際、その腎機能に応じて貼付する。
腎臓の機能が慢性的に低下している病態をCKD(慢性腎臓病)と呼んでいる。日本国内におけるCKD患者数は約1330万人に達するといわれているが、これは成人のおよそ8人に1人にあたる数だ。
CKD患者は透析の予備軍や心血管疾患の高リスク患者群と捉えられていることから、近年は全国各地でCKD重症化予防の取り組みが推進されてきている。
函館では2022年2月、CKD患者紹介促進支援活動を目的の一つとして「函館腎臓病懇談会」が設立された。同懇談会ではCKDの進行を抑制するため・総合的かつ徹底的に管理するために、かかりつけ医から腎専門医への超シンプルな紹介基準を考案した。かかりつけ医からの紹介先については、CKD診療における「打てる手」の検索に長けた腎専門医のチームである「CKDサポートドクターズ」を結成。CKD患者の紹介・逆紹介が可能となるCKDサポート体制を活用し、より充実したCKD診療の提供を目指している。
函館腎臓病懇談会が新たに運用を開始した「CKDシール」について、同懇談会の代表世話人である五稜郭ネフロクリニックの鈴木勝雄院長は次のように話す。「CKDシールをお薬手帳に貼付することで、CKDサポートドクターズ以外の医師や
薬剤師などの医療従事者、そして患者さん本人が腎機能低下を簡単に認識できるようになります」


CKDシールのメリットについて説明をする五稜郭ネフロクリニックの鈴木勝雄院長


CKDシールと調剤薬局との関わりを説明する函館調剤薬局の管理薬剤師、矢羽羽雅行さん


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