北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
8月16日掲載のタイトルは「臨死体験の脳内現象説と現実体験説」
知の巨人」と評された立花隆さんは膨大な資料を整理・分析し、100冊を超える著作を世に出してきた。1994年発刊の「臨死体験」は発表と同時に大きな反響を呼んだ一冊だ。
臨死体験は事故や病気などで死にかかった人が、意識を回復したときに話す不思議な体験談で、立花さんは世界中の体験者に取材。国内外の医師の体験談も取り上げている。フィンランドの公衆衛生学を専門とする女性医師は自己催眠による体外離脱を何度も経験。自動書記で書いた本はベストセラーになった。
15年前、東京のホテルのベッドで本を読んでいると、体が「への字」に持ち上げられそうになった経験がある。両手でベッドをつかみ必死に抵抗した。7〜8回繰り返されたところで終わったが、これも体外離脱の前触れだったのだろうか。
臨死体験は脳内現象説か現実体験説かは明らかではない。脳内現象説ではその先はいっさい無になり、自己が完全に消滅。現実体験説ではその先に素晴らしい死後の世界があるはずだ。
脳内現象説について立花さんは「若いときは自己の存在消滅という考えを簡単には受け入れられなかったかもしれないが、いまは、それほど大きな心理的障害なしに受け入れられる」とした。ただ臨死体験の真実を追求した立花さんはどちらでもいいと思っていたようだ。「生きてる間は生きることについて思い悩むべきである」(メディカルはこだて発行人・編集人)
8月16日掲載のタイトルは「臨死体験の脳内現象説と現実体験説」
知の巨人」と評された立花隆さんは膨大な資料を整理・分析し、100冊を超える著作を世に出してきた。1994年発刊の「臨死体験」は発表と同時に大きな反響を呼んだ一冊だ。
臨死体験は事故や病気などで死にかかった人が、意識を回復したときに話す不思議な体験談で、立花さんは世界中の体験者に取材。国内外の医師の体験談も取り上げている。フィンランドの公衆衛生学を専門とする女性医師は自己催眠による体外離脱を何度も経験。自動書記で書いた本はベストセラーになった。
15年前、東京のホテルのベッドで本を読んでいると、体が「への字」に持ち上げられそうになった経験がある。両手でベッドをつかみ必死に抵抗した。7〜8回繰り返されたところで終わったが、これも体外離脱の前触れだったのだろうか。
臨死体験は脳内現象説か現実体験説かは明らかではない。脳内現象説ではその先はいっさい無になり、自己が完全に消滅。現実体験説ではその先に素晴らしい死後の世界があるはずだ。
脳内現象説について立花さんは「若いときは自己の存在消滅という考えを簡単には受け入れられなかったかもしれないが、いまは、それほど大きな心理的障害なしに受け入れられる」とした。ただ臨死体験の真実を追求した立花さんはどちらでもいいと思っていたようだ。「生きてる間は生きることについて思い悩むべきである」(メディカルはこだて発行人・編集人)