最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

甚大な被害をもたらした地震と安全性が失墜した原発

2011年03月13日 09時22分38秒 | その他
11日の地震は函館でも長い揺れを感じた。午後4時には市内末広町(函館港に近い)の企業で
打ち合わせをしていたが、1階の会議室から退避する旨の連絡があった。打ち合わせは延期、
いつもは利用する、ともえ大橋(函館湾沿いの湾岸道路)を経由しないで帰ったが、
ちょうどその時間は大橋周辺の豊川町などベイエリアが冠水した。
函館朝市は店の奥まで浸水するなどで商品は廃棄、什器もぐちゃぐちゃになったようだ。
道南の漁業被害もその大きさが明らかになってきた。
そして床上浸水した自宅(若松町)で60代の男性が水死した。

それにしても東北や茨城の太平洋洋沿岸の被害はあまりにも甚大だ。
想像を絶する状況と拡大する被害、そして壊滅した地域の様子はあまりにも現実感に乏しい。
取り残されている人たちは一刻も早く救出しなければいけない。
そして福島原発事故は原発の安全性を著しく失墜させた。
東京電力や政府の対応も激しく非難される。
函館市市議会議員の竹花郁子さんから京大原子炉実験所の小出裕章氏のメールが転送されてきた。
内容は下記の通り。

「8時の枝野長官の記者会見を聞き、爆発は格納容器と原子炉建屋の間で起き、格納容器はまだ
あるとのこと、ちょっとほっとしました。
もし、それが本当なら、爆発は水素爆発です。
そしてその水素は、燃料棒被覆管材料である、ジルコニウムという金属と水との反応で生じた水素だと
思います。それが格納容器ベントを開いたことで、原子炉建屋に漏洩し、爆発に至ったと推測します。
格納容器は放射能の放出を防ぐ最後の砦で、それがまだ形として残っているということは、
せめてもの救いです。

その格納容器の中に、海水を注入するという説明でしたが、どうやって海水を送るのでしょうか?
そのためにはポンプが動かなければいけませんし、そのためには電源が必要です。
電源が失われたからこそ、事態がここまで悪化してきました。
何故、いきなり海水を送れるようになったのでしょうか?
注水できるポンプの圧力の能力にあります。
原子炉圧力容器内は大変高圧になっており、消防用のポンプ車の吐出圧力では原子炉圧力容器の中に
直接水を送ることはできませんが、格納容器の中であれば送れると思います。
それでもなお、核の容器の中に水を送る作業はもっと早くやれたはずだと私は思います。

十分な情報がない中、申し訳ありませんが、正確な判断ができません。
もし、格納容器内を海水で満たすことができるのであれば、もちろん原発は2度と使えませんが、
最悪の破局は免れることが出来ると私は思います。

格納容器内に海水にホウ素を混入させることは必要です。
今直面している危機は、原子炉が溶けてしまうこと、そして一度は停止させたウランの核分裂反応が
再び始まってしまうかもしれないことの2つです。

原子炉を溶かさないためには水を供給すること、核分裂を再び始まらないようにするためには
中性子を吸収できる物質を供給しなければいけません。中性子を吸収する物資がホウ素です。
ですから、ホウ素を混入した海水を格納容器に注入することは有効です。
成功してくれることを願います。

政府の提供する情報は大変不十分です。
爆発前後で正門前での放射線量が、減ったなどということは、格納容器が破壊を免れたという
証明にはなりません。
単位風向きが変わった可能性の方が遥に大きいです。
今後も、あちこちからの情報に常に注意してください。
                             2011/3/12  小出 裕章」


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「自由の女神」が再び設置

2011年03月08日 10時26分30秒 | 函館・道南情報
函館市西部地区の元町(二十間坂の上)に昨年6月に設置され、「周囲の景観と
調和していない」とする函館市都市景観審議会の判断に基づいた函館市の勧告に
より撤去していたカニ卸売販売業者の自由の女神像が先月末に再び設置された。



市の都市景観条例に基づき、函館市は再度撤去するよう勧告する方針。
北海道新聞(3月1日朝刊)によると、販売業者社長は「撤去しても
(像の撤去を求める団体との)話し合いがもてなかった。市には話し合いの場を
作らなかった理由を聞きたい」と話しているとのこと。



自由の女神像は米国の自由と民主主義の象徴とされているが、冷たい風に吹かれて
いた元町の像はあまりに弱々しく淋しそうだった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第38号(冬号)が北海道新聞「みなみ風」と函館新聞に紹介

2011年03月05日 18時38分35秒 | メディカルはこだて
北海道新聞「みなみ風」に掲載された第38号の紹介記事は下記の通り。



「第38号は1月末に完成。特集では、苦痛が少ない検査として普及している鼻から
入れる『経鼻内視鏡』をとりあげ、病院と診療所の11人の医師が利点と欠点などを
説明している。トピックスリポートでは、全診療科で電子カルテを稼動する函館
中央病院など8つの話題を取り上げた。一方、別冊は2008年から年に一度のペースで
発行し、3冊目。今回は読者の要望から『医療費のしくみ』を取り上げた。
日本の医療保険制度や制度の仕組み、患者負担や診療報酬の基本などを解説。
医療費の定額支払制度『診療郡分類別包括評価(DPC)』の実例も紹介している。
また函館市、北斗市、七飯町の病院と診療所の一覧や、各医療機関の特色や詳細な
情報なども掲載している」(3月2日付の北海道新聞「みなみ風」より。一部省略)


函館新聞に掲載された第38号の紹介記事は下記の通り。



「冬号では、普及が進む、鼻から入れる内視鏡検査を特集。実際に使用している
11医療機関の医師のインタビューを通して性能や利点について紹介している。また、
道南『生と死を考える会』の会長で、函館中央病院の山田豊臨床顧問が『キリスト
受難劇鑑賞と聖地イスラエルの旅』と題して特別寄稿。聖路加国際病院の日野原重明
理事長らとともにイスラエルなどを巡った旅の記録をレポートしている。
別冊版では、医療費の仕組みについて特集し、医療保険制度、高額療養制度などに
ついて解説。脳梗塞や心筋梗塞の手術など函館市内の病院を例に実際にかかる医療費を
算出し、紹介している」(3月3日付の函館新聞より。一部省略)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする