最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

急登と切れ落ちた尾根にびびる小鉾岳

2010年09月01日 16時10分34秒 | 山歩き・散歩・温泉
30度を越えた日曜日(29日)は八雲町の小鉾岳(こぼこだけ)を登ってきた。
八雲町には「おぼこだけ」という名前の山が2つある。
鉛川と野田追川のそれぞれ上流にある雄鉾岳と小鉾岳だが、紛らわしいことから
小鉾岳は「こぼこだけ」と呼ばれるようになったようである。

国道5号を森町から落部を過ぎ、野田生の「桜野温泉・くまね荘」の看板を左折して、
道道桜野野田生線を進む。
桜野温泉と桜野牧場を過ぎてさらに進むと通行止めのゲート手前の林道(右側)を入る。
林道を300~400mほど進み左折すると牧草地があり、少し進んだ山側が登山口だ。
登山口手前には数台の車が置けるスペースがある。

小鉾岳のコースは頂上まで尾根道を辿る。
今回は3人のメンバーだが、登り始めて10分ほどで一人にアクシデントが発生。
一旦、登山口まで戻り、Yさんと二人で再スタートとなる。
暑い日だったが、湿度も非常に高かった。
再スタート前に約20分ほど歩いているが、すでに頭から汗が流れている。

最初から急な斜面を登っていくと、すぐにブナのある広葉樹の林となる。

(ブナが続く道は心地よい)

細い尾根の道は傾斜に緩急はあるものの急斜面が続くと息がはずむ。
途中には両手を使って登る場面もあった。

(急斜面を登り始めるYさん)

ほぼ中間地点ともいえる標高616mを過ぎると傾斜は少し緩やかになり、
樹木の間からは頂上奥の岩峰も姿を見せる。

(岩峰が垣間見える)

細い尾根がその広さを増してくると笹薮が現れる。
頭の高さを越える笹を両手でかき分けながら進んでいく。
そしてときどき笛を吹くのが結構辛い(強く吹くので腹筋に響く)。
小鉾岳の周辺は特にヒグマが多いことで知られているので、鈴だけではやはり心配である。

笹薮が終わり、緩斜面を登っていくと前方に岩壁があり、その前峰が頂上だ。

(手前の峰が頂上)

尾根の左側は切れ落ちて崖になっている。高度感も相当だ。

(左側は崖になっている)

つまづかないように慎重に少し右側を進む。
一度下った後は急な尾根だ。以前はロープがあったようだ。
これを登りきると数十mで頂上の標識、左奥に三角点がある。

(小鉾岳頂上791.6m)

全身汗にまみれた身体からは湯気が立つようだ。
頂上から右に進むと、奥に2つの岩峰が続いているが、道はここで終わっている。

(山頂から続く2つの岩峰)

靄がかかっていた頂上は晴れて、砂蘭部岳が目の前に聳えている。

(砂蘭部岳)

水はいくら飲んでも飲み足りないようだ。
2リットルはもってきたが3分の2は飲んでしまった。
下りの分も残しておかなくていけない。
頂上の空にはトンボがたくさん飛んでいる。いつもよりは長く休憩をした。

下りは早いが、尾根の急斜面は膝にこたえる。
往復4時間弱。時間は短いが手強い山である。
帰りは桜野温泉・熊嶺荘へ。川を眺めながらの露天風呂は気持ちがよい。
シャワーを水にして頭からかけた。

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