最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

桜が開花

2016年04月21日 13時14分20秒 | 函館・道南情報
函館の開花の予想日は23日だが、一昨日には五稜郭公園で開花した桜があった。



場所は六花亭の裏。
店の大きなガラス窓から太陽の光が反射していることが要因のようだ。



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104年の歴史が途絶えた秘湯

2016年04月13日 17時47分39秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
4月11日掲載のタイトルは「104年の歴史が途絶えた秘湯」。



 3月は特急「スーパー白鳥」「白鳥」、急行「はまなす」がラストランを迎え、函館駅などでは鉄道ファンが別れを惜しんだ。歴史に終止符が打たれたのは列車だけではない。104年の歴史を刻んできた奥ニセコの新見温泉(磯谷郡蘭越町)も3月で閉館した。
 広島県出身の新見直太郎さんが温泉旅館「新見温泉」を開業したのは1912年(明治45年)。52年には新館が完成し、直太郎さんの息子たちがそれぞれ新見本館、新見温泉ホテルとして営業を続けてきた。新見渓谷内の沢の水力を利用した水力発電所を造り、北電による供給以前から電気の自給自足も行ってきた。
 3月下旬に新見温泉を訪れた。蘭越から道道を進むと、それまでの春の装いが雪景色に一変した。温泉から先は5月末まで通行止めだ。新見本館は廊下も脱衣場も底冷えがした。
 本館の露天風呂には有名な厚い雪庇はなかったが、まだ1メートル以上の雪があった。露天は混浴でカップルも多く、湯の中での楽しそうなおしゃべりが続いていた。歴史ある温泉が姿を消していく要因には利用者の減少に加えて、施設の老朽化や後継者難もある。経営を維持することに苦慮している温泉施設は少なくないはずだ。
 誰もが露天から出ようとはしない。やさしい泉質の湯が名残惜しくて随分と長湯をした。雪の中にせっかちなフキノトウが一つだけ生えていた。
                                                              (メディカルはこだて発行・編集人)


 新見本館

 新見温泉ホテル

 新見本館の露天風呂





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