最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

湿原のある袴腰岳を歩く

2012年09月20日 19時31分44秒 | メディカルはこだて
17日は袴腰岳の横津岳コースを歩いた。
最初は舗装道路を歩く。雲がかかることを期待していたが、強い日差しが照りつける。
横津岳の頂上を目指して30分ほどすると縦走路の分岐で、それからさらに舗装道路を進む。
横津岳にはいくつかのレーダー施設があるが舗装道路の最後にあるのが背の高い気象レーダーだ。

 横津岳気象レーダー観測所

このレーダーは昭和37年北海道で最初の気象レーダーとして函館山に設置されたものを、平成4年現在地に移設。平成19年には気象ドップラーレーダーに更新されている。
ちなみにこのレーダーは国内で2番目に標高の高い山岳気象レーダーである。
舗装道路はここで終わる。
横津岳コースは2年ぶりに訪れたが「レーダー横登山口」という立派な案内板も立てられていた。

 「レーダー横登山口」の案内板

袴腰岳へは広い台地状にある尾根道を進む。
途中には前沼湿原(第1湿原)と烏帽子沼湿原(第2湿原)の高層湿原がある。

 第2湿原

高層湿原とは泥炭が多量に蓄積されて周囲よりも高くなったために地下水で涵養されず、雨水のみで意地されている貧栄養な湿原を指すと、これも第1湿原の立派な案内板に説明があった。
緩やかな下りから平坦な道が続き、そして緩い登りが少し続くと烏帽子岳の分岐だ。
青紫色のエゾオヤマリンドウが咲いている。

 エゾオヤマリンドウ

烏帽子岳の斜面を下ると林のあるコルは日差しを遮ってくれる場所だ。
ここを進むと袴腰岳への急な斜面が待っている。
昔は短く感じられた急斜面も今は休みながら登っていく。
頂上も暑かった。

 袴腰岳頂上

雲井沼へ立ち寄る。スイレンが咲いていた。

 雲井沼

下山後は七飯町のアップル温泉へ。

 アップル温泉

日本の西洋りんご栽培発祥の地である七飯町をイメージする名称は、町民によって付けられたものだ。
目の前に大野平野の田園風景が広がっている。温泉までは車ですぐの距離だ。
54度の源泉は、加水などせずに熱交換機で温度を下げている。泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉。
施設は低温と高温の二つの内湯、サウナ、水風呂、それと露天風呂がある。
夏山の後は水風呂と低温の温泉が気持ちよかった。

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コーンポタージュ

2012年09月18日 09時16分26秒 | メディカルはこだて
朝は秋の気配を感じるが、その後は夏が一気に襲ってくる毎日だ。
今日も最高気温は32度を予報。すでにじりじりと気温は上昇中である。

今年の夏は大好きなガリガリ君(アイスキャンディー)をたくさん食べた。
ガリガリ君のソーダ味と梨味、ガリガリ君リッチのチョコチョコチョコチップはいつも冷蔵庫に入っている。
さて、ガリガリ君リッチのコーンポタージュが今月上旬に新発売されたが、すぐに予想を大幅に上回る販売数量となり商品供給が間に合わないことから販売休止となった。

ガリガリ君リッチ・コーンポタージュ

ときどきチェックはしていたが目にすることはなく諦めていたところ、1週間ほど前、コンビニで安価な白ワインをまとめ買いをし、アイスコーナーに立ち寄るが当然のごとくコーンポタージュはない。店を出ようとしたら店主らしき男性がいたので「もちろんコーンポタージュはないよね」と尋ねたところ、満面の笑みを浮かべて「ちょうど24個だけ入荷したばかりですよ」と衝撃的な返事があった。「ラッキーでした。これで発売が再開されるまでしばらく入荷することはないでしょう」。
将来のことはどうでもよい。今はこの24個をどうするかだ。咄嗟に「全部買います」と言おうとしたが、さすがにあまりにも自己中心的過ぎる気がしたので、10個、いや5個とずるずると考えが後退していき(自分は大人だと言い聞かせて)最終的には「3個ください」と言ってしまった。店を出た後で「せめて5個だった」と後悔する。

コーンポタージュの評価であるが、期待値が高過ぎたというか予想範囲内の味であった。
しかし最後の1個を2日後に食べたときは少し別の味がするように感じた。
やはり3個では足りなかった。

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第44号(夏号)が函館新聞に紹介

2012年09月05日 14時28分42秒 | メディカルはこだて
函館新聞に掲載された第44号の紹介記事は下記の通り。



 「今号は病院経営や職場管理で重要な役割を担う事務長を特集し、亀田、函館新都市、函館協会、函館中央の4病院の事務長のインタビューを掲載した。
 前号まで3回シリーズで連載した『函館市内の高齢者施設大事典』の続きとして、『介護付有料老人ホームゆう』『高齢者介護施設のぞみ大門』『高齢者住宅らいふ中道』の3施設を扱った。
 このほか、道南初の脳卒中リハビリテーション看護の認定看護師に合格した函館脳神経外科病院主任看護師の長尾美穂さんを紹介。トピックスリポートでは、6月に発足した函館地域医療連携実務者協議会や函館五稜郭病院で行っている『セルフチェック検査』などを取り上げた」(9月5日付の函館新聞より。一部省略)

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7月発刊の「別冊」は好評発売中

2012年09月04日 16時05分09秒 | メディカルはこだて
7月に発刊した「別冊」は現在も好評発売中です。



今回は「病院をどう選ぶか」をテーマに、函館市内の医療機関等を、医療費の定額支払い制度を採用しているDPC(診断群分類包括評価制度)対象病院・準備病院、DPC以外の病院、診療所等などに分けて、昨年1年間の手術数や治療実績を紹介しています。
また、小誌の創刊号から最新の第43号までに掲載したものを疾患別にまとめた「この病気には、この病院が、この医師が」。函館や近郊にある病院と診療所の住所や電話番号、診療科目を紹介した「函館市(北斗市・七飯町)の病院と診療所の一覧」。病院や診療所を選ぶ際の参考となるように各医療機関の特色や、診療所であれば院長の経歴や所属学会などの情報をコンパクトにまとめた医療機関ガイドの「医療機関選びは、この詳細情報で」についても再編集をして紹介しています。

別冊は114頁、880円。函館市内の書店で発売中です。
尚、現在「別冊」を取り扱っている書店は、栄好堂美原店、文教堂テーオー函館店、くまざわ書店(棒二森屋内)、北文館(MEGAドン・キホーテ函館店)、三省堂書店川原店、栄文堂書店(末広町)の各店です。

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2匹のトカゲ

2012年09月04日 11時45分03秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。9月3日掲載のタイトルは「2匹のトカゲ」。



 山道を下っていると道の真ん中で動くものが目についた。2匹のトカゲだった。お互いに相手の頭の下あたりを噛みついている。小刻みに激しく動きながら噛みあっている様子は少し無気味でもあった。壮絶な殺し合いを覚悟して見入っていたが、どうやらトカゲの噛む力は仲間にはあまり威力はなさそうだ。
 トカゲは縄張り争いをしていたのだろうか。縄張りをめぐって競争相手を排除しようとする行為は多くの生き物に共通する。縄張りには餌の確保など様々なメリットがあるはずで、そのために縄張りを広げようとしたり、守ったりするための争いが起こる。人間はさらに欲や意地も加わって数え切れない争いを繰り返してきた。
 1982年アルゼンチンは英国領のフォークランド諸島に侵攻、サッチャー政権は即座に武力対決を決定した。英国はアルゼンチン軍の攻撃で多くの艦船と乗組員を失ったが、地上部隊の活躍等により最終的には勝利を収めアルゼンチンを降伏させる。この開戦から30年目の今年、アルゼンチンの大統領は改めて同諸島の領有権を主張した。近年、諸島周辺では豊富な石油埋蔵量が確認され、欧米企業が進出している。30年という歳月が流れたが、海底の利権が再び2国間の激しい対立を引き起こすかもしれない。
 10分ほど眺めていたが、2匹の勝負はつきそうもない。どちらか先に諦めたトカゲが敗北者として立ち去るだけだ。
                        (メディカルはこだて発行・編集人)

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下山後の楽しみは東大沼温泉

2012年09月03日 07時36分24秒 | 山歩き・散歩・温泉
日曜の早朝は路面が濡れていた。
夜明け前から降り出した雨だったが長くは続かなかった。
お昼ころ駒ヶ岳(1,131m)を登る。
駒ヶ岳は入山規制により登ることができるのは馬ノ背(約900m)地点まで。
赤井川登山道の6合目広場(駐車場)には係員がいて名前や住所、携帯番号を記入する。
登山中に火山活動の急変が起こり緊急下山の必要があるときには登山者の携帯電話に連絡がくることになっている。
駐車場にはタクシーに乗った観光客もいる。「10分だけ登って戻ってきます」と係員に話していた。

 馬ノ背から大沼と小沼

頂上(剣ヶ峰)は雲がかかっている。
空が晴れてくると日差しはきつい。
頂上も蒸し暑い。長居をせずに下山した。

 剣ヶ峰

国道5号には出ずに大沼湖畔へと通じる道を行く。
東大沼キャンプ場から左折をして森の中の道を進む。
JR北海道の銚子口駅は無人駅。ここから見える駒ヶ岳の姿は好きな形のひとつだが、頂上部分は雲におおわれたままだ。

 銚子口駅

ホームに立って線路の先をしばらく眺めていた。

 ホームに立つ

銚子口駅からさらに進むと、廃業した白樺温泉、そしてすぐ先に東大沼温泉旅館・留の湯(とめのゆ)がある。

 留の湯

留の湯の歴史は古く150年以上昔の安政時代より湯治に利用されてきた。
旅館として営業を始めたのは明治9年。留の湯という名前は近くに「留の沢」という沢地があったことに由来するそうだ。
ここは日帰り入浴の浴場のほかに宿泊客専用の浴場がいくつがあり、日帰り入浴でも別料金を払えばそのひとつ「安政の湯」に入ることができる。

 安政の湯

「安政の湯」は何度も経験しているがいつも他に入浴客はいないため一人占めできる。
泉質は単純泉。
いつもよりは若干湯温は高いようだが、いつまでも浸かっていたくなる温泉だ。
シャワーの温度設定や強さに難はあるが、それもほとんど気にならない。
玄関を出ると暑い日差しが少し和らいでいるようだった。


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第44号(夏号)が発刊

2012年09月02日 09時10分05秒 | メディカルはこだて
「メディカルはこだて」第44号(夏号)が発刊した。



特集は「病院の新事務長に聞く」と「続函館市の高齢者施設大事典」

医療を取り巻く環境は年々厳しさを増しているが、病院の勝ち負けを決める生き残り競争は熾烈さを増すばかりだ。こうした時代に病院経営の一翼を担う事務長への役割は極めて重要で、同時に期待もますます強くなっている。経営の数字を見て、医師や看護師など病院で働く多くの専門スタッフに気持ち良く働いてもらうためにどうするのかを考えることも重要な役割だ。そして患者のニーズ、地域のニーズに応えて支持を集める病院をどう構築していくのか。新しく就任した病院の事務長4人に話を聞いた。
インタビューした事務長は下記の通り
○亀田病院事務部長の雨塚学氏
○函館新都市病院事務部長の大堀秀実氏
○函館協会病院事務部長の佐藤達也氏
○函館中央病院事務部長の横山基樹氏

老後の安心を求めた「終のすみか」、あるいは1人暮らしが不安な人、介護をする家庭の都合などで自宅での介護が困難になったとき頼りになる「高齢者施設」はどこにあるのだろう。小誌では「函館市の高齢者施設大事典」の特集を組んで、これまで「施設・建物」の視点から分類した函館市内の高齢者施設の一覧紹介、函館市の介護保険施設の入所申込者状況調査の結果や今後の高齢者人口や要介護認定者数の増加見込みから第5期介護保険事業計画策定に向けてまとめた特別養護老人ホームなど施設・居住系サービス施設の整備計画、市内の特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホーム、ケアハウス、グループホームなどを紹介してきた。函館では新しい高齢者施設が相次いで誕生している。そこで今号では「函館市の高齢者施設大事典」の続きとして、介護付有料老人ホーム「ゆ う」、高齢者介護施設「のぞみ大門」、高齢者住宅「らいふ中道」の3施設を紹介する。

次号(第45号)は11月15日ころの発刊予定。

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岩場の頂上がスリリングな目国内岳

2012年09月01日 05時04分43秒 | 山歩き・散歩・温泉
気温の上がらない7月下旬の週末。早朝には小雨も降った。
ニセコの山を登る日は曇天で登山口へ着くころには雲を抜け出しているというパターンが多いので今回もそれを期待して出発。
ニセコパノラマライン(道々66号線、ニセコ町から岩内町までの区間)の神仙沼駐車場を過ぎて、しばらく進むとT字路がありそこを新見温泉方向に左折する(道道268号の岩内蘭越線)。
新見峠を超えると右側に駐車場がある。駐車場に着いても濃い霧は晴れないが、西の空が微かに明るくなってきたようだ。
白樺山か目国内岳(めくんないだけ)のどちらを登るか悩んでいたが西方の晴れる確率に期待して目国内岳にした。

登山道には1合目ごとにそれを記した木札が下げられている。

1合目

道の両側は根曲がり竹がびっしりで、6月最盛期の週末には大勢の山菜採りの人がやってくる。
4号目を過ぎると前目国内岳(980㍍)に到着する。

前目国内岳頂上

通常はここで目国内岳が姿を見せてくれるが、まわりはすべて灰色だ。
前目国内岳からはいったん下る。
6号目から大きな岩が多い。「岩ノ門」を過ぎる。

岩ノ門

7合目になると雲が薄くなり頂上が見えた。

雲が晴れて見えた頂上

近いようでまだ遠い。頂上に近づくと大きな岩がいくつも積み重なっているのがよくかわる。
頂上部分は大きな岩の塊(かたまり)が前後に2つある。

頂上部分は大きな岩の塊だ

手前の岩塊を矢印に従って登って行く。足を上げる動作がきつい。
後部の岩塊が見える。見上げると岩の隙間に突き刺さったような山頂の標識がある。
ちょっと怖い場所をゆっくりと過ぎて最後の登りを頑張ると頂上だ。

目国内岳頂上

足許を見ると岩の上にいることがよくわかり非常に落ち着かない。

下を見ると落ち着かない

頂上には7~8人の若者グループとカップルがいた。
どうにか腰を落ち着けてゆっくりと水を飲む。
目国内岳だけからはパンケメクンナイ湿原を経由して岩内岳や雷電山への縦走路がある。
見渡す限りの雲海を眺めているのは気持ちがいい。

南方に広がる雲海

下山後はホテル甘露の森の温泉で汗を流した。


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