最新号で特集した「函館ゆかりの国際報道写真家。岡村昭彦の戦場からホスピスへ」については発刊以来、知人や読者などから次々と感想が寄せられている。
岡村昭彦が多くの人の記憶にあることを再認識されられた。
フォトジャーナリスト岡村昭彦が投げかけた問いや課題に沿い、講演会、ゼミ、写真展を 開催、岡村昭彦研究誌「シャッター以前」を発行している「AKIHIKOの会」がある。
ホームページのアドレスは、http://sanshi.kazekusa.jp
1993年岡村昭彦が残していった人脈に連なる人々によって開かれた没後8年目の「岡村昭彦の会」の集いのあと、世話人が今後の活動について話し合い、通称を「AKIHIKOの会」として発足した。
活動は、(1)「AKIHIKOの会」を毎年3月24日の命日前後に行う。(2)岡村昭彦研究『シャッター以前』の刊行継続。(3)「AKIHIKOゼミ」の開催。(4)会報の発行等の活動。
以来、「AKIHIKOの会」は毎年開催、例年70人前後が参加。メインゲストとしては、岡村昭彦の業績に即して武谷三男、むのたけじ、浅井久仁臣、木村利人、栗本藤基、横山瑞生、山崎章郎、内藤いづみ、石川文洋、芹沢俊介、本橋成一、廣田尚久、二ノ坂保喜、長倉洋海、佐藤健、鈴木博信など、広い分野から講演を行っている。
同会は、会長なし、会則なし、会費なし。世話人が会報(現在20号)と岡村昭彦研究誌『シャッター以前』(現在5号)を不定期に発行し、また随時写真展、AKIHIKOゼミなどを開いている。会員は約300名。
世話人は池上正治、岡村春彦、暮尾淳、白石忠男、高草木光一、玉木明、戸田徹男、戸田昌子、中川道夫、比留間洋一、細野容子、松澤和正、横山巌、吉田敏浩、米沢慧(50音順、2014.12.6現在)。
「AKIHIKOの会」活動の経緯について、同会では岡村昭彦研究『シャッター以前』5号(2010年2月発行)の「刊行にあたって」から紹介している。内容は下記の通り。
1990年2月24日、岡村昭彦の没後5周年の命日に『シャッター以前』創刊号を出した。東京での大きな追悼写真展と対をなす形での発行だった。
2号は没後10周年の1995年(阪神大震災の春)。戦後50年の節目のなかでアキヒコ発見・アキヒコ検証といった試みがなされた。3号はホスピスの理念を21世紀に送り届けるべく『定本・ホスピスへの遠い道』の刊行直前の1999年。第4号は没後20周年(2005年)。ここでもベトナム戦争終結30周年、さらに戦後60周年とも重なる視野にあって、金嬉老裁判、ベトナム戦争、さらに21世紀の医療・看護の3つの特集となった。
そして没後25周年にあたる5号の『シャッター以前』は「20世紀のアキヒコ」から「21世紀のアキヒコ」へ一歩踏みこんだ視点に立つ編集になった。
その背景の1つは岡村の蔵書約1万6000冊が静岡県立大学附属図書館内で「岡村文庫」として開架オープン、あわせて大学内で岡村文書研究会が発足始動したこと。もうひとつは第33回日本死の臨床研究会年次大会(2009年)のメイン・シンポジウムに「日本のホスピス運動黎明期と岡村昭彦」が採りあげられたこと。
つまり、岡村昭彦は歴史研究の対象になっただけではなく、21世紀を歩む足元を照らす存在としてなお健在であるということである。今回は「岡村文庫を読み解く」「岡村昭彦2010」をはじめ、力作ぞろいの増ページ特集で応えられている。
岡村昭彦が多くの人の記憶にあることを再認識されられた。
フォトジャーナリスト岡村昭彦が投げかけた問いや課題に沿い、講演会、ゼミ、写真展を 開催、岡村昭彦研究誌「シャッター以前」を発行している「AKIHIKOの会」がある。
ホームページのアドレスは、http://sanshi.kazekusa.jp
1993年岡村昭彦が残していった人脈に連なる人々によって開かれた没後8年目の「岡村昭彦の会」の集いのあと、世話人が今後の活動について話し合い、通称を「AKIHIKOの会」として発足した。
活動は、(1)「AKIHIKOの会」を毎年3月24日の命日前後に行う。(2)岡村昭彦研究『シャッター以前』の刊行継続。(3)「AKIHIKOゼミ」の開催。(4)会報の発行等の活動。
以来、「AKIHIKOの会」は毎年開催、例年70人前後が参加。メインゲストとしては、岡村昭彦の業績に即して武谷三男、むのたけじ、浅井久仁臣、木村利人、栗本藤基、横山瑞生、山崎章郎、内藤いづみ、石川文洋、芹沢俊介、本橋成一、廣田尚久、二ノ坂保喜、長倉洋海、佐藤健、鈴木博信など、広い分野から講演を行っている。
同会は、会長なし、会則なし、会費なし。世話人が会報(現在20号)と岡村昭彦研究誌『シャッター以前』(現在5号)を不定期に発行し、また随時写真展、AKIHIKOゼミなどを開いている。会員は約300名。
世話人は池上正治、岡村春彦、暮尾淳、白石忠男、高草木光一、玉木明、戸田徹男、戸田昌子、中川道夫、比留間洋一、細野容子、松澤和正、横山巌、吉田敏浩、米沢慧(50音順、2014.12.6現在)。
「AKIHIKOの会」活動の経緯について、同会では岡村昭彦研究『シャッター以前』5号(2010年2月発行)の「刊行にあたって」から紹介している。内容は下記の通り。
1990年2月24日、岡村昭彦の没後5周年の命日に『シャッター以前』創刊号を出した。東京での大きな追悼写真展と対をなす形での発行だった。
2号は没後10周年の1995年(阪神大震災の春)。戦後50年の節目のなかでアキヒコ発見・アキヒコ検証といった試みがなされた。3号はホスピスの理念を21世紀に送り届けるべく『定本・ホスピスへの遠い道』の刊行直前の1999年。第4号は没後20周年(2005年)。ここでもベトナム戦争終結30周年、さらに戦後60周年とも重なる視野にあって、金嬉老裁判、ベトナム戦争、さらに21世紀の医療・看護の3つの特集となった。
そして没後25周年にあたる5号の『シャッター以前』は「20世紀のアキヒコ」から「21世紀のアキヒコ」へ一歩踏みこんだ視点に立つ編集になった。
その背景の1つは岡村の蔵書約1万6000冊が静岡県立大学附属図書館内で「岡村文庫」として開架オープン、あわせて大学内で岡村文書研究会が発足始動したこと。もうひとつは第33回日本死の臨床研究会年次大会(2009年)のメイン・シンポジウムに「日本のホスピス運動黎明期と岡村昭彦」が採りあげられたこと。
つまり、岡村昭彦は歴史研究の対象になっただけではなく、21世紀を歩む足元を照らす存在としてなお健在であるということである。今回は「岡村文庫を読み解く」「岡村昭彦2010」をはじめ、力作ぞろいの増ページ特集で応えられている。