最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

雪化粧した駒ヶ岳

2016年10月30日 18時25分19秒 | 山歩き・散歩・温泉
年に1,2回は「鯉のあらい」でお酒が飲みたくなる。
昨日は大沼の宮崎鯉屋(七飯町西大沼)へ行く途中、蓴菜沼にある蕎麦と甘味の店「御膳水」を訪れた。
蕎麦(鴨せいろ)を食べ、コーヒーを飲む。
使用している水は井戸水で、井戸から汲み上げた水は塩素殺菌ではなく紫外線殺菌で処理をしているとか。
店名は、明治14年明治天皇が北海道行幸の際に蓴菜沼を小休所とし、この水?を飲んで御前水と呼ばれたことに由来しているのだろう。
店は混んでいた。入り口近くの席しか空いてなくて、かなり寒かった。暖房は薪ストーブ。

駒ヶ岳は中腹から上は真っ白に雪化粧。
横津岳と袴腰岳も頂上付近の稜線は白くなっていた。
横津岳の初冠雪は昨年より7日遅く、平年より4日遅い。

3週間前に袴腰岳を歩いてきた。
ゲート手前の駐車場には札幌ナンバーの車が1台だけ。
雨足が強くなってきたが、同行したTさんは行く気満々。
雨雲レーダーの予報では30分位で雨も止むはずと説得して、車の中で待つ。
雨が小降りになったので歩き始めたが、灰色の雲の中で聞こえるのは風の音だけだ。
小さな湿原の辺りで横津岳を振り返ると、雲は消えて空が明るくなってきた。


湿原から眺める横津岳

烏帽子岳は風が強かったが、袴腰岳の手前の頂稜はもっと強くて、身体がよろめいた。
おにぎりを食べて、温かいカフェオレを飲み、すぐに下山。
雨のち強風の山歩きだった。

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「星の駅」の最新号が発刊

2016年10月22日 16時48分34秒 | 函館・道南情報
西堀滋樹さんが発行人の「言葉」と「本」を主題としているエッセイ誌「book 星の駅」の最新号が発行された。



2012年から年2回発行している同誌は今回が第8号となる。
今回の特集テーマは「あの本のこと」。
思い出に残る本のこと、その本にまつわる出来事やその本が自分に与えた影響などについて、函館や近郊に在住する11人が、それぞれ思い入れのある1冊を紹介し、その本の思い出などを書き記している。

今号では、私も11人の1人として、「「死にゆく妻との旅路」のことを書いた。
月刊誌「新潮45」の2000年11月号と12月号に掲載後、大幅に加筆して2003年、壮絶なる愛の実話として出版されたのが「死にゆく妻との旅路」(清水久典著、新潮文庫)だ。著者の清水久典さんは1947年石川県生まれ。中学卒業後、縫製会社に勤務。高度成長期を縫製業一筋に生きる。やがて、清水さんは自分の工場を経営するまでになったが、中国製の安価な製品の登場によって経営は逼迫。さらに友人の保証人になったときから、人生の歯車は大きく狂い始めた。借金を背負うようになり、そして自己破産寸前まで追い詰められたとき、妻の末期がんを知らされる・・・

「book 星の駅」はA6判26ページ、1冊100円。函館市地域交流まちづくりセンター内のカフェドリップドロップ(末広町)、シネマアイリス(本町)などで販売している。





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駒ヶ岳〜砂原岳

2016年10月06日 18時25分13秒 | 山歩き・散歩・温泉
10万年以前に活動を開始したとされる駒ヶ岳は約4万年前までに溶岩や火砕物を噴出し、円錐形の成層火山を形成した。その後は3回の噴火活動期があり、複数回の山体崩壊と爆発的噴火を繰り返している。
現在の山頂部には西の剣ヶ峯、北の砂原岳、南の馬ノ背・隅田盛で囲まれた直径約2kmの火口原がある。
1996年3月小噴火が繰り返し発生し入山が規制される。98年6月小康状態になり一部解除されるが、同年10月活動が活発化、再度入山規制となった。 2001年小康状態となる。 2007年以降は調査等のために許可を受けた者以外は入山禁止。2010年には小康状態が進んだと判断され、条件付ながら登山範囲が拡大された。
入山規制は、ルートが赤井川登山道のみ、最終地点は馬ノ背とされてきたが、昨年から法令に基づく規制ではなく、規制区域内に足を踏み入れても罰則等の適用はないという内容に変更されたようで、剣ヶ峯や砂原岳を訪れる登山者の情報が多くなってきた。
1996年から2000年にかけて計8回の小噴火が発生したが、いずれの噴火も予兆を捉えることはできなかった。
現在は静穏な状況が続いているが、何の前触れも無く噴火する可能性があるので(噴火が発生した場合、規制緩和区域内であっても被災する可能性もある)、入山をするか否かは、登山者の「自己判断」「自己責任」だ。
1日に駒ヶ岳の馬ノ背から砂原岳を歩いてきた。


剣ヶ峯全景
馬ノ背には規制ロープが設置されていて、そのロープの先を歩くと、右は火口原、左はゴジラの背中のような剣ヶ峯の全景が見える。


中央より少し右の高いところが砂原岳


砂原岳への登山道は正面の斜面を斜めに上がっていくはずだが、登山道は見つからない。


しばらく歩くと、ようやく登山道があった。


溶岩壁。
人の顔のように見える。


溶岩壁を過ぎると、この斜面を登っていく。


一等三角点だけの砂原岳山頂


20年前には三角点から先の稜線をギリギリまで歩いたことがある。
今はとても歩く気にはなれない。


火口と割れ目。


剣ヶ峯を見上げる。


剣ヶ峯の北側を登る。


この先を少し登ったところで休憩する。
20年前とは身体の感覚がまったく違っている。
怪我をする恐れがあるので無理をしないで下ることにした。


火口では弱い噴気活動が継続中だ。



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