最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

政治家と黒髪

2016年01月24日 04時17分38秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
1月22日掲載のタイトルは「政治家と黒髪」。



 午後遅い時間の閑散とした食堂で、テレビの国会中継を眺めていた。野党の質問より目立ったのは艶々とした黒髪の阿部晋三首相。昔の政治家は黒髪に染めるイメージが強かったが、最近はそれほどでもない。年相応のロマンスグレーや白髪や薄毛など、自然の成り行きそのままにしている政治家が増えてきた。
 中国はどうだろう。共産党指導部は黒髪ばかりだ。習近平国家主席をはじめ指導部のなかに白髪は1人もいない。胡錦濤も江沢民も黒かった。中国では強い影響力を保つために若さが大きなアピール要素となるが、その若さの最大のシンボルが黒髪なのだろう。
 中国ほど白髪を嫌がる国はないそうで、その黒髪をさらに印象的にするのは大物政治家が失脚した後の白髪だ。元最高指導部メンバーの周永康は、収賄罪事件により無期懲役の判決が下されたが、その際の真っ白になった頭髪の様子は中国の国民に衝撃を与えた。
 髪を真っ黒に染め上げることで、若さや力を誇示しようとする中国の政治家だが、最近の習国家主席は白髪まじりの頭髪を見せることがある。国民に親近感を抱かせたり、自分は、ほかの指導者とは違うという自信の表れかもしれない。
 運ばれてきたあんかけ焼そばの黒いキクラゲを見つめる。キクラゲはアンチエイジング効果のある食材としても注目されている。薄くなってきた前頭部にキクラゲの効果を期待した。
                                         (メディカルはこだて発行・編集人)

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