最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

「8周年記念特別号」の第33号が発刊

2009年10月30日 16時41分02秒 | メディカルはこだて


8周年記念となる第33号が発刊となった。

特集は「崩壊の危機にある救急医療を立て直すには」
医師不足と患者の専門医志向やコンビニ受診により救急医療は崩壊の危機に瀕している。
函館でも二次救急病院の勤務医の過酷な労働実態を軽減するため、
昨年4月より実施したウォークインの制限は効果をもたらしたが、
医師不足が深刻な小児科の二次救急体制については、綱渡りに近い状況が続いている。
救急医療は医療の原点であり、いつ起こるか分からない体の異変に直ぐに対応し、
患者の不安を出来るだけ取り除くことが理想だが、
365日24時間すべての患者に専門医や看護師、検査技師などが対応して診療することは、
限られた医療資源の中では不可能だ。
救急医療をどう再生させるのかを探った。

インタビューをしたのは伊藤丈雄氏(医療法人雄心会理事長)、吉川修身氏(市立函館病院院長)、
高田竹人氏(函館五稜郭病院病院長)、山田豊氏(函館中央病院臨床顧問)の四医師で、
伊藤氏は函館市医師会会長、吉川氏は函館市医師会副会長、高田氏は函館市夜間急病センター運営委員、
山田氏は函館市医師会理事・函館市夜間急病センター運営副委員長とそれぞれ函館市の救急医療に深く関わっている。

トピックス・レポートでは下記の7つの記事を掲載した。
■市立函館病院は強度変調放射線治療(IMRT)の診療開始
喜多村圭(市立函館病院放射線治療科科長)
■「認定看護管理者」に合格
白川一美(函館脳神経外科病院副看護部長)
■有床診療所は早期退院患者の受け皿
山 英仁(やま内科胃腸科医院院長)
■睡眠時無呼吸症候群による合併症の発症
能戸徹哉(協立消化器循環器病院理事長)
■装具を使用した「スプリント療法」で注目
小池拓馬(函館五稜郭病院リハビリテーション科)
■道南・生と死を考える会」主催の講演会が開かれる
方波見康雄(方波見医院理事長)
■「がん検診」をテーマに市民公開がん講座
木村 純(市立函館病院副院長)
及川恵利子(市立函館保健所健康増進課)

次号は来年1月20日の発刊予定。

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待つわ

2009年10月30日 09時33分53秒 | メディカルはこだて
パンク状態の小児科の待合室をみていると、あみんの「待つわ」のメロディーが浮かんできた。
流行が拡大している新型インフルエンザ。
函館でも幼稚園から高校まで学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいる。
小児科のある病院や診療所はどこも患者が殺到していて、
診察までの待ち時間も2~3時間というところが大半のようだ。
夜間急病センターでは25日から日曜および祝日の内科医を1人増員、
そのため25日の待ち時間は短縮できた。

先週から今週にかけて打ち合わせ等で一般内科の診療所をいくつか訪れているが、
母親が中学生くらいの子供を連れて来院している姿を何度も見ている。
数時間も小児科で待つくらいならというケースが少なくないだろう。
調剤薬局ばかりではなく、診療所の待合室でもリレンザの使用法が説明されていた。



吸入薬のリレンザは専用の吸入器を用いて吸入するため、
気管支喘息など呼吸器に病気のある人は注意が必要だ。
薬の作用はインフルエンザウイルスの表面に存在する酵素を阻害することで、
ウイルスが感染細胞から遊離するのを阻害しインフルエンザウイルスの感染の拡大を阻止するもの。
「39度以上の熱が翌朝にはすっかり下がっていた」ということをよく聞いているので、
効果は高いようである。

インフルエンザ治療薬では塩野義製薬が開発した新薬(ペラミビル)が、
2010年内にも厚生労働省へ承認申請し販売する予定だ。
新薬は注射剤で感染から48時間以上が過ぎた後の投与でも効果が期待できるとのこと。

富山化学はインフルエンザ治療薬「T-705」臨床試験を開始している。
T-705はウイルス由来RNAポリメラーゼ阻害剤で、
米国での研究において高病原性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスを感染させたマウスに対し
高い治療効果を示したため、H5N1型を含むインフルエンザ治療薬として開発を進めてきたもの。
新型インフルエンザ(豚由来A/H1N1型)にも、国内の研究施設で実施された動物試験で効果が確認されている。

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復元工事が進む箱館奉行所

2009年10月29日 12時13分14秒 | 函館・道南情報
五稜郭公園で進められている箱館奉行所の復元工事は、
すでに建物の囲いは撤去されていてその全体が見えるようになっている。
予定では来年6月に完成、7月下旬から公開されるようだ。



箱館奉行所が建つ広場は、小学校の運動会で使われていた場所だった。
この広場にやってくるとそのときの光景が蘇ってくる。
しかしもう広場はない。
懐かしい記憶は引き継がれることなく新しい風景に変っていく。


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老舗の破綻

2009年10月19日 16時31分19秒 | 函館・道南情報
普段はほとんど通ることのない道だが、ふと思い出してこの店の前を通った。
8月末に代表が自己破産を申請して閉店した「季よせ」である。

 閉店した「季よせ」

川魚料理の老舗として知られた「はいや」の経営であるが、同時期に「さくら」も閉店した。
「季よせ」には5~6回は訪れているはずだ。

「はいや」といえば思い出深い店が末広町にあった「三笠」である。
ここは6~7年くらい前に閉店しているが、小学生のころはこの店で食事をするのが楽しみだった。
週末などは2階の入口へと続く階段の下まで待つ人が並んでいたものだ。
鰻や天ぷらの美味しい店だったが、10年くらい前に訪れたときはひどくがっかりして帰った記憶がある。
20年以上も前になると思うが一度食中毒を起こしている。
当時の社長は名誉挽回すべく店内で頭を下げて挨拶をしていた光景もよく記憶している。

老舗の飲食店はたった一度でも味を落とすとそれが致命傷になる。
やはりある老舗の店での4年ほど前のことだが…
近くの席に座っていた男性が運ばれてきたそれをなかなか食べようとしない。
どうしたのかなあと不思議だったが、自分に運ばれてきたそれを見て納得した。
ご飯が「古い」のだ。
結構長い時間(ごはん)ジャーにとどまっていたと判断できるようなご飯だった。
周りを見ると、まったく気にかけない人もいたが、このご飯はあまりにがっかりだった。
それからはその店を訪れていない。
一度でも手を抜くと、そのときは滅亡への確かな第一歩となることは間違いない。
もちろん雑誌だってそれは同じことだと強く自覚しているが…。
コメント (2)
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横津神社と雲井沼

2009年10月18日 12時21分54秒 | 山歩き・散歩・温泉
ようやく次号の編集作業を終わったのでデジカメのフォルダーを整理していたら、
1ヵ月ほど前に登った袴腰岳の写真があった。
袴腰岳の帰りは烏帽子岳にも登り、そのまま下ろうとしたが、
まだ遅い時間ではなかったので横津岳頂上を目指すことにした。

この日は秋晴れの一日で津軽富士と呼ばれる岩木山の端正な三角形や、
下北半島の東端の尻屋岬までがよく見えた。

 横津岳頂上

航空レーダーが建てられた横津岳頂上へ行くのは久しぶりだ。

女性二人連れとすれ違う。頂上は風が強い。
帰りは横津神社と雲井沼にも立ち寄った。

 横津神社への道は笹薮が胸まであった

沼にはスイレンが咲いていた。

 雲井沼に咲く赤いスイレン

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