8周年記念となる第33号が発刊となった。
特集は「崩壊の危機にある救急医療を立て直すには」
医師不足と患者の専門医志向やコンビニ受診により救急医療は崩壊の危機に瀕している。
函館でも二次救急病院の勤務医の過酷な労働実態を軽減するため、
昨年4月より実施したウォークインの制限は効果をもたらしたが、
医師不足が深刻な小児科の二次救急体制については、綱渡りに近い状況が続いている。
救急医療は医療の原点であり、いつ起こるか分からない体の異変に直ぐに対応し、
患者の不安を出来るだけ取り除くことが理想だが、
365日24時間すべての患者に専門医や看護師、検査技師などが対応して診療することは、
限られた医療資源の中では不可能だ。
救急医療をどう再生させるのかを探った。
インタビューをしたのは伊藤丈雄氏(医療法人雄心会理事長)、吉川修身氏(市立函館病院院長)、
高田竹人氏(函館五稜郭病院病院長)、山田豊氏(函館中央病院臨床顧問)の四医師で、
伊藤氏は函館市医師会会長、吉川氏は函館市医師会副会長、高田氏は函館市夜間急病センター運営委員、
山田氏は函館市医師会理事・函館市夜間急病センター運営副委員長とそれぞれ函館市の救急医療に深く関わっている。
トピックス・レポートでは下記の7つの記事を掲載した。
■市立函館病院は強度変調放射線治療(IMRT)の診療開始
喜多村圭(市立函館病院放射線治療科科長)
■「認定看護管理者」に合格
白川一美(函館脳神経外科病院副看護部長)
■有床診療所は早期退院患者の受け皿
山 英仁(やま内科胃腸科医院院長)
■睡眠時無呼吸症候群による合併症の発症
能戸徹哉(協立消化器循環器病院理事長)
■装具を使用した「スプリント療法」で注目
小池拓馬(函館五稜郭病院リハビリテーション科)
■道南・生と死を考える会」主催の講演会が開かれる
方波見康雄(方波見医院理事長)
■「がん検診」をテーマに市民公開がん講座
木村 純(市立函館病院副院長)
及川恵利子(市立函館保健所健康増進課)
次号は来年1月20日の発刊予定。