最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

第23号発刊

2007年03月28日 19時43分49秒 | メディカルはこだて

創刊から6年目を迎えた「メディカルはこだて」の第23号が発刊となった。
特集は「専門医」に聞いてみる。
日本の専門医制度は米国のそれとは異なり各学会が独自に専門医認定の基準を決め、しかもその基準は学会によってばらつきがあった。こうした状況のなか、医療の質を保つために専門医認定制機構が中心となってさまざまな改善が行われてきた。加盟する学会を基本領域とサブスペシャリティに分けてその関係を明確にした「2階建て制」は、専門医資格と診療科の一致を目指すものである。
専門医の質を高く保つために最も望ましいことは、学会ではない第三者機関が専門医を認定すべきだと言われている。また専門医制度は技術的レベルを評価すべきとの声も強い。こうした日本の専門医制度は様々な問題点を抱えているが、少しづつ改善されている過渡期にあるようだ。こうした専門医制度の現状や問題点などを函館市内の循環器、小児科、外科、脳神経外科、整形外科の7人の専門医に聞いてみた。取材をまとめるのはこれまでで最も苦労したかもしれません。

特集とトピックス・リポートの目次は下記の通り。

<特集>「専門医」に聞いてみる

■循環器専門医 地域医療に見合った専門性が必要
    老松 寛(函館五稜郭病院副院長)
■小児科専門医 専門医制度によって小児科医全体がレベルアップされる
    山田 豊(函館中央病院副院長)
■外科専門医 外科では手術件数や手技をきちんと評価した専門医制度へ
    本原敏司(函館市医師会病院院長)
■外科専門医 治療成績と結びつくような専門医制度がつくることが必要
    木村 純(市立函館病院医療部長)
■脳神経外科専門医 脳神経外科専門医の難しい試験が医師の質を維持している
    川口 務(函館赤十字病院脳神経外科部長)
■脳神経外科専門医 メスも握り、カテーテルも操る二刀流の脳外科医として
    久保田司(函館脳神経外科病院脳卒中センター長)
■整形外科専門医 手術例など厳しい条件のある「脊椎脊髄外科指導医」とは
    金山雅弘(函館中央病院整形外科科長)

<トピックス・リポート>

■成長期の女児に多い脊柱側弯症
    橋本友幸(函館中央病院病院長)
■医療画像の画質技術や検査有用性の全国コンテストで準優秀賞を受賞
    松崎隆幸(脳神経セントラルクリニック院長)
    砂子豊晴(脳神経セントラルクリニック診療放射線技師)
■胃カメラ検査に甘い麻酔剤
    原田博幸(はらだ内科消化器科クリニック院長)
■市立函館病院の「市民公開がん講座」に130人が参加橋本友幸(函館中央病院病院長)
    岡田晋吾(北美原クリニック理事長)
    笹原理恵(函館訪問看護ステーション所長)

尚、創刊号からのすべての号の目次は、「メディカルはこだて」のホームページで紹介している。
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/medihako

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五稜郭公園の散歩

2007年03月26日 20時40分35秒 | 山歩き・散歩・温泉

頭の中が整理できなくなると、ときどき五稜郭公園を散歩する。
公園は掘に囲まれていて、その周囲は1.8キロとちょっと。100メートル毎に柵に表示がしてあるのは日本人らしい親切さかもしれない。
ゆっくりと走ったりすることもあるが、2周もすればたっぷりと汗をかく。
堀の外側には、朝夕に散歩(犬の散歩も)やランニングのために多くの市民が訪れるが、最も賑わうのは桜の季節で、1600本のソメイヨシノが咲く頃にはジンギスカンや焼き肉などの煙りが桜の木を覆っていまう。
東側には大きな夜間照明があって、これは午後10時まで明るい。
途中に明かりのまったくない真っ暗な箇所もあるが、そんな環境には関係なく夜にも人は走っている。
9時頃に何回か走ったことはあるが、反対方向から走ってくる人と暗闇ですれ違うのはあまり気持ちのよいものではなかった。
写真は昨年4月に新しいタワーがオープンした「五稜郭タワー」。あまり好きな形ではないが、夕焼けを背景にして聳え立つ様子は悪くないかもしれないと思うようになった。「見慣れ」かもしれません。

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二日酔への対応

2007年03月25日 14時03分23秒 | お酒

二日酔いで午前中はぼんやりとする。
校正も終わって、後は印刷所に任せているだけの幸せな数日間を過ごしている最中なので、そんなにひどくない二日酔いにはちょっぴりそれを楽しむ余裕もある。
思い出した本があったので、探し出した。
「酔っぱらい読本・壱」(吉行淳之介編、講談社)。
もう20年以上も前に読んだ本だ。丸谷才一や吉田健一などの酒にまつわるエッセイを集めたものだが、読みたかったのはキングズレー・エイミスの「二日酔」。
二日酔を「形而下的あるいは肉体的二日酔」と「形而上的あるいは精神的二日酔」とに分類、肉体的二日酔には14の対応策を紹介している。
その3番目は「今こそ大量の水を飲むこと。当座ののどの渇きをとめるのに必要な量より、もっと多くを飲むこと。アルコールは脱水作用が強いことで悪名高いものであって…」。
朝、眼が醒めたら貪欲に水を飲むべきである。本当はハリケーン級の二日酔が待っているときほど、寝る前に飲んだ水の量が翌朝の症状緩和に大きく影響を及ぼすことは幾度も経験した。たとえ寝る前に忘れてしまっても、夜明け前あたりに一度眼がさめたら、とにかく水をがぶ飲みすることで午前中の症状には大きな差が生じているはず。水の後にスポーツドリンクという組み合わせもよく実践しているが、これもお薦めかもしれない。
5番目は「どんなことがあろうとも、冷水のシャワーを浴びることは差し控えること。これは当座の救いにはなるかもしれないが、私自身やほかの多くの人々の経験によれば約三十分後に君の『形・酔』のほうが恐ろしい勢で膨れあがることになり、極端な場合には自分が遊星から来た生物のような気分になってしまう」
シャワーの経験はもちろんあるが、冷水はやらなくてよかった。頑張って早朝の温泉に行ったことはあるが、快方に進んでいると喜んでいる時間はそう長くはなく、かなり後悔した覚えも。
14番目はドナルド・ウォットの衝撃療法と呼ばれるもので、「甘いリキュールのようなものをタンブラーで一杯、朝飯のかわりに飲む」というもの。
所謂迎え酒ですね。やったことはないが、おそらくこれは二日酔いの不快感が繰り返すだけではないでしょうか。悪循環そのものかと。
結局、じっと嵐の過ぎ去るのを待つしかなく、朝に「もう二度と…」という誓いが忘れかけてくるようなら、再び二日酔を生み出す準備に突き進む気持ちになってきたということで、次の二日酔いまでの休憩時間を楽しむことができるはずである。

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函館山を歩く

2007年03月24日 09時38分25秒 | 山歩き・散歩・温泉
(登山道の脇にある防空壕)
昨日は函館山を歩いてきた。
中高年の健康・登山ブームを反映してか、山麓の駐車場は週末になると朝の早い時間からすぐに一杯になる。
以前は冬の間に歩いている人は少なかったが、最近は季節に関係なく訪れる人が多くて、あまり人には会いたくないときは夕方や雨の日などを選んで行く。
いくつかの登山コースがあって、昨日は野鳥と出会う確率の高い汐見山コースを登った。函館山は最高峰の御殿山をはじめ(といっても335メートル)、つつじ山、入江山など12の山からなっている。
登り始めて5分もすると、倒れている大きなミズナラの木に出会う。平成16年9月の台風によるものだ。根の部分もすべてむきだしになっている姿は痛々しい。
(台風で倒れたミズラナの大木)
函館山には渡り鳥を含めると150種類の野鳥が見られるそうだ。
汐見山の頂上付近で木を叩く音がする。アカゲラだ。鳥の名前はほとんど知らないが、この鳥はときどき見ることがあるのと、頭部付近の赤い色(雄だけ?)が特徴的で憶えやすい。ちなみにアカゲラより大きいのはオオアカゲラ、身体が黒いのはクマゲラ。デジカメで撮ってみたが遠すぎて木と区別ができない。
木々の間から函館の街並みが見える。大森浜から湯の川にかけてのくびれは官能的でもある。そのくびれに打ち寄せては消える白い波。海は生きている。
山の稜線部分に出てからは展望台へと向う。津軽海峡はモヤで遠くまで見通せないが、眼下の海は夕暮れ前の陽をあびて、まばゆいばかりに輝いている。
ゆっくり歩いても1時間半ほど。厚着をして登ったので相当の汗をかく。ビールの美味しさは汗の量に比例した。
(夕日に輝く津軽海峡)
コメント (2)
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