最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

同じ時代を駆け抜けてきた

2015年06月09日 06時32分49秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
6月5日掲載のタイトルは「同じ時代を駆け抜けてきた」。



 札幌の夏の楽しみは「札幌がジャズの街になる」をコンセプトに2007年から始まった「サッポロ・シティ・ジャズ」だ。1カ月以上の会期には国内外のアーティストが出演し、市内各所でジャズイベントが開かれる。今年はもう一つ楽しみが増えた。6月上旬のサザンオールスターズ札幌ドーム公演だ。
 札幌在住の独身の友人はサザンのファンクラブに入会し、チケット2枚を購入。交際中の彼女と盛り上がるドームの夜を期待したが、ゴールデンウィークに「1カ月遅れのエープリルフールかと思った」という出来事でふられてしまう。「6月までに新しい彼女を見つける」という友人を「公演の後のお酒もおごるから」と説得した。
 21歳の夏、利尻島キャンプ2日目の夜はテントが嵐と蟻の大群に襲われて一睡もできなかった、翌日フェリーと列車を乗り継いで札幌までたどり着き、駅前の店で耳にしたのがサザンのデビュー曲「勝手にシンドバット」。眠気が吹き飛んだ。
 幅広い世代に支持されているサザンだが、昨年の年越しライブで紫綬褒章を取り出した際のパフォーマンスや、NHK紅白歌合戦での「ピースとハイライト」の演出には批判もあった。おじさんたちが期待しているのは政治風刺ではない。同じ時代を駆け抜けてきた同年代の桑田佳祐から伝わってくる熱い気持ちと明日を生きる力だ。
                                       (メディカルはこだて発行・編集人)

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