完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

司馬遼太郎著「翔ぶが如く」全10巻読み終わりました

2006年03月11日 | 
私は中年である。
中年の私は歴史小説が好きである。

昨年末から読み始めた司馬遼太郎著
「翔ぶが如く」全10巻を2ヶ月半かかって
読み終った。

私は10代のときから司馬氏の本を読んできた。
そして、この本は5度目の再読になる。
日本最後の内戦「西南の役」を描いたこの本は、
私のライフワークの一つ

「日本は何故、太平洋戦争で勝てる見込みのない
        アメリカに戦争を仕掛けたか?」
を考える上で、とても重要な資料となる。

太平洋戦争を知ろうと思えば、
          日露戦争を知らねばならぬ。
日露戦争を知ろうと思えば、
          日清戦争を知らねばならぬ。
日清戦争を知ろうと思えば、
          西南の役を知らねばならぬ。
西南の役を知ろうと思えば、
          明治維新を知らねばならぬ。
明治維新を知ろうと思えば、
       関が原を知らねばならぬのだから。

ライフワークのことについては、別の項に譲るが
とにかく「翔ぶが如く」は何度読んでも、新しい
発見がある本だ。

共に手を取る形で明治維新を成し遂げたはずの、
薩摩の二大巨頭大久保利通と西郷隆盛の人格と
思想が、その後の日本に大きく影響を与えたことは
間違いない。
近代日本の政治の始まりは、間違いなくこの時期
なのだ。

いつものことだが、司馬氏の本は登場人物の
息遣いが聞こえてくる。
教科書に出てくる西郷と大久保でなく生身の
彼らの息遣いが・・・。

これからも、この本は再読する時がくるだろう。
本を読むことの醍醐味を教えてくれる貴重な本だ。


 



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