私は中老男である。
本を年間何冊読めているか?
たぶん今は・・・・・。
30冊くらいかなぁ?
今年は呼んだ本のことはしっかりUpしようと
思っている。
以前に神田伯山のラジオ番組を聞いていたら、
昨年亡くなった「三遊亭円丈」の書いた本のことを話していた。
それは私がずっと気になっていた「ある出来事」に関する本だった。
タイトルは
「師匠、ご乱心!」(小学館文庫)
これは読まねばなるまい、と思い立った。
さっそく本屋に行ったが・・・。
見当たらない。
若者ならだいたい書店に行かずスマホを開くだろうが
中老男はそうはならないんですな。
かなり大きな書店に行ったのが・・・・ない。
「やはりネットでなければダメか・・・」と思っていたところ。
なんと地元の小さな書店にその本があったのだ!
神田伯山のラジオ番組はかなり「エグイ」
すでにご存じの方々多いであろうが
本音をズバズバと言い放ち、豪快に笑ってはいるが・・・・。
「シャレにならない」部分が多いのである。
その伯山が「おもしろい!」と絶賛していた本である。
その内容は・・・。
★★★★★★★★ネタバレアリです。注意してね~~★★★★★★
前提として「落語に興味があること」そして
「三遊亭圓生」「三遊亭圓楽(先代)」「柳家小さん」「三遊亭志ん朝」「立川談志」などの落語家を知っていないと、この本は楽しめないだろう。
彼らの落語を聞き、人となりに触れていないと「歴史の教科書」を読んでいるみたいになってしまう。
円丈の本には、なにより「巻き込まれてしまった感」が前面に出ている。
どんな職業の人間も、生きることにおいて「政治的なこと」(個人としての他人との付き合い方という意味)から逃れることができない。
特に落語界という「小さく・変わった組織」の中においては、我々普通の人間の世界より「政治的なこと」は重大な意味を持っている。
それも自分が主導で起こしたことならいざ知らず「師匠に迫られて」行動せねばならなかった円丈氏の「憤り」が前面に出ている本だ。
結論的に言えば円丈氏曰く
「結局落語家は、個人事業主」
ってのが正解だと思う。
こうした「落語以外のこと」が落語家の「芸」に少なからず与えた影響があったはずだ。
それはもちろん良いことばかりでは無く、こうしたことが無かったなら落語家の勢力地図もずいぶん違っていたのではないだろうか・・・。
すべては「たら・れば」の話。
・・・私下世話な人間ですので、こうした「裏話」大好きなんです。
ただ、この本に書いてあることは「三遊亭円丈から見たモノ」であることを、それ以上のものと受け取ってはいけない。
人間「思い込む」ことは、いい方向に向かないからね。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、ことには「表だけ」でなく「裏」が大きく影響していることを思い知りますように。
May
「か・か・か・か・掛布さん。蚊に効くモノは何でしょう?」とか「カ・コ・カ・ケ・ケ・コ・カ・ケ・掛布さん。蚊に効くモノは何でしょう?」って分かる人・・・少ないでしょうね。
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