Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『雪国』

2009-07-21 00:12:28 | 読書。
読書。
『雪国』 川端康成
を読んだ。

川端康成の本を読むのは初めてです。
ノーベル賞作家ということで、どんな難しい小説かと思いきや、
その深みについていけていないのかもしれませんが、
それでもけっこう面白く読めました。

そこかしこに美がちりばめられています。
風景などもそうだし、ヒロインの駒子もそうだし、葉子もそう。
主人公の島村というフィルターというか鏡というかを通して、
美しいものが表現されている。

そして随所にでてくる「徒労」という言葉。
駒子が日記をつけていることやその生き方などに対して、
無為徒食の島村は「徒労」だと感じ取っている。
こういった徒労感って、中学生くらいのときに一番感じていたことです。
勉強も部活も、骨身を削って打ち込むことに徒労感を感じた。
あのときの気分を少し甦させられました
徒労、無駄。
僕が高校生くらいのときには、徒労と感じる心と
対極にあるような心理で過ごしていました。部活だけだけども。
冷たい視線でそういった、汗をかいたり涙したりする真剣さというものにたいして、
断ずるというのかな、そういう気持ちは楽しくないと感じたんだと思います。
20歳くらいのときには、「無駄が楽しいんじゃないか」という気になり、
今となっては、徒労なんてどうでもいいやというような基本姿勢になっている。
でも、仕事の一場面などで、徒労感が生まれることがたまにあることも否定できません。
中学生のころからワンランク上がったのか下がったのかわからないような
気もしますが、やっぱり上がったんだと思います。
シニカルに物事をみつめるだけで何もやらないっていうことの反動のほうが
正しかったんだと思います。正しいというか、そのほうが生きやすいのかもしれない。
島村はたまに儲からないような翻訳の仕事をしたりしていますが、
無為徒食の身ですからね、そんな下っ端な身分じゃないんだっていう気持ちが
ベースに置かれているのかもしれない。
というか、そうなってしまっているんでしょう。
生きることの激流を知らない身で、そんな姿勢に心が侵食されているような感じがする。
また、その当時の文化人とか知識人とかの階級の人は
よく持っていた感情の可能性もあります。
そういう人たちに、徒労から見える美しさを問う小説なのかな、
なんて思ったりもします。

解説なんかを読んでいると、そんな深くまで読み込んでいるのかと驚いたりします。
この作品のラストの締めくくり方なんかも、もっとはっきりと書いてもいいんじゃないか
という気持ちになりますが、ふわんとした示唆で終わっていきます。
昔の人は物事の裏とか深さとかを探るのが得意だったのかもしれませんね。
今のご時世だと、「土足で人の心に入り込んで」という嫌われ方をするような
詮索の仕方に通じるものがあるかもしれません。
それとも、鈍感な人が増えたってことなのかな。
けっこうみんな鈍感だからここまで書いてやらねばならないっていうのが
最近の書き手には出てきたっていうことなのかな。
そんなだったとしても、やっぱり読書を重ねることで、少しは敏感な情緒が
育つんじゃないかな。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆既日食

2009-07-20 20:23:48 | days
皆既日食まであと2日なんて、
日刊スポーツのサイトにどーんと掲載されていますが、
どうやら僕の住む地方は雨と曇りの予報がでています。
前にも、なんたら流星群のときに曇っていたような気がしなくもない。
日中、晴れているのに暗くなるっていうのを経験してみたいけど、
できないんだなぁ。ラジオで長澤まさみちゃんが言ってた気がするけど、
奄美大島とか鹿児島のあたりだと完全な皆既日食がみれるとか。
いいね、見れる方、僕の分まで天体ショーを楽しんでくださいな。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カップヌードルライト

2009-07-19 20:40:20 | days
まだたまに夜食を食べる習慣から抜けきっていませんが、
そんなことをやっていても体重が増えないで済んでいるのは、
やっぱり食べているものが「カップヌードルライト」になったからではないかなぁ。
一食198kcalしかないんだもん、これまでのカップヌードルにくらべて、
ウォーキング一時間分のエネルギーを減らしているとCMでやっていますが、
本当にそれくらい助かっています。
夜中にコンビニから弁当を買ってきたりしないようになったのが成長のしるし。
「カップヌードルライト」だったら、おにぎりを二個食べるよりも
カロリーが少ないんじゃなかろうか。
追い風が吹いています。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイエット経過報告5

2009-07-18 16:09:13 | ダイエット
前回の経過報告(7/4)からどうなったかというと、

体重 80.0kg

でした。
-1.0kgです。
4/9からのトータルで、-5.5kg。
一昨日と昨日はウォーキングが4km、今日は8kmと
ちょっとめげてきている感もありますが、またどんどん
歩いてきたいです。
またお昼くらいに目覚めるという生活のリズムにも問題があるので、
これも改善させていかなければなぁ。
次の更新では第一期目標の「80kgをきる」が達成される予定です。
まさか増えないだろうな。
Comments (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅イ眠リノリアルナ夢

2009-07-17 17:37:45 | days
最近またオンタイムでナイナイのオールナイトニッポンを聴いているためか、
夢にナイナイが出てくる頻度が高いです。
今朝もでてきてくれました。ナイナイがでてくると楽しいです。

今回の夢では、ナイナイのご両人はどこかの研究室の研究員という役柄で、
僕はそこに顔を出して、夜通し飲み食いしながら話をするというものだったのですが、
終盤になってゾンビなのか人造人間なのかの襲来をうけて、
機関銃で対処するというゲームみたいな展開に。
その敵はダミーとして、人型の看板をつーっと廊下の端からスクロールさせるんですが、
その人型のモデルが、でっぷりと太った、前の会社の同僚のTさんだった。
なつかしい。もちろん、その看板を誤射してめちゃめちゃにしましたけどね。
結局、研究室へその敵の侵入をゆるすことになり、
その後、ナイナイのお二人との関係は微妙になって目が覚めました。
浅い眠りのこんな夢。こういう夢でも分析ができたりするんだろうか。
あんまり無意識に関係していないような気がする。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

買物旅

2009-07-16 20:24:15 | days
今日はちょっとした買物で、恵庭は恵み野のイトーヨーカドーまで行ったんですが、
店内がちょっと様変わりしていて、本屋とCD屋が無くなっていました。
おもちゃ屋にはドラクエ9がずらっと並んでいましたが、
ゲームをする気があんまりないので、スルー。
セルフサービスなのかな、そんな感じのよくあるデパートの食べ物屋で、
ここではけっこう美味しかった記憶がある、焼きそばを大盛で食べたんですが、
味が変わっていてとても残念。焼きそばなんて、家で食べるか
コンビニで買って食べるかくらいでかしないけど、そんな中でも一番おいしい
焼きそばだったんだけどなぁ。「屋台風焼きそば」と名前も変わっていて、
ソースが甘めになっていた。前の時のソースには、ひょっとしたら
紅しょうがの汁を混ぜているんじゃないかという風味がちょっとして、
それが美味しかったんだけどなぁ。

買物をすませて、そこから近場のゲオへ。
先週発売されたPerfumeの新譜をゲット。

近場に大きなCDショップとか書店とかはないのに、
イトーヨーカドーがこうなるなんて、
恵庭も過疎化してきているんじゃないかと思ってみたりする。
近辺に住む中学生とか高校生とかにしてみたら寂しいものだよねー。
Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魚ヲ焼ク

2009-07-15 20:48:25 | days
このブログの昨日の閲覧数が421もあって、
訪問者数は92なんだけど、いったいどうしてこんな開きがでるんだろうなぁ。
内訳を知りたくなりますね。

それはさておき、最近やっと魚を焼けるようになりました。
何分くらい焼くのかとか全然知らなかったからおふくろに聞いて、
目安の時間をタイマーをかけて焼いています。
なかなかうまく焼ける。
焼くのはいいとして、魚焼き器を洗うのが面倒だったんだけど、
慣れてきてそんなに面倒ではなくなってきた。
成長だよ、成長。
またそのうち、一人暮らしをすることになったとしたら、
大学生時代よりもバラエティに富んだ食生活を
おくることができそう。
悪くないね。
Comments (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピョコタン後記

2009-07-14 21:41:04 | days
昨日の、部屋にカエル君が登場した件ですが、
部屋にそんな体長4cmくらいの大きさのカエルが侵入できる穴などなく、
それまでにも暖かくなってから窓を全開にしたこともない。
第一、なんらかの手段で部屋に潜伏していたとして、
そんな大きくなるまでエサにありつけたとは思えません。

じゃあどう浸入したのか。
答えは簡単。その夜、車でコンビニに行ったんですが、そのときに
コンビニのレジ袋なりおいらの尻あたりなりにぴょこんと貼り付いて、
僕が部屋に戻るまでじぃっとしていたんでしょう。
なかなかやるな、カエル君よ。
君はどこのスパイなんだい?
なになに、使徒の使いだって?
と思考がエヴァ化してくるんであった。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カエル君登場

2009-07-13 22:53:22 | days
さっき、カエルについての記事を書いてから、
パソコンで動画をおもしろく観ていたら、背後でベタンという音が聞こえたので、
何か物でもおちたかなと振り向いてみると、そこには緑色のカエルが…。
求道者みたいな顔をして、僕から逃げてぴょこたんぴょこたん部屋中を
跳ね回っていました。つかまえて外に逃がしたけど。
部屋の窓は閉まっているし、昨日以前は開いた窓に網戸が張ってあったんだけどなぁ。
いったいどこから入ったんだ。これがヘビだったら大変だったねぇ。
この出来事、ユング的にいえば、外在化現象だよ。
って、生き物が発生するかってぇの。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨ニ唄エバ

2009-07-13 22:02:56 | days
僕の住んでいる北海道のとある地方、今日は一日中、雨でした。
雨の昼間は、歩いていると、
土から這い出したミミズが道路をのたくっているところに
出くわしたりしますね、多々。
それで翌日が晴れていると、ひからびた死体を見ることになる。
生きているうちに生餌になって、鳥がついばんだりしないのだろうか。

夜は夜で、カエルが道路をぴょこたんぴょこたん跳ねていたりする。
車でひきたくないので、うまい具合に道路の真ん中や端っこにいてくれと、
カエルみたいに真面目な顔をしながら考えてみたりする。

げこげこーとカエルが鳴く。
晴れに鳴くなんて、
お天道様にけしかけられたみたいでみっともないとばかりに。
彼らは雨に唄うんだ。
陽光は大切なものだけれど、本当の滋養は雨にあり、と。
濡れた世界こそ、カエル達の目には美しく映じる。
そして、雨にいちいち驚き感謝するのだった。
げこげここー。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする