Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

釣リヘ!

2009-07-29 23:50:16 | days
誘いのメールをしたらOKの返事がきたので、
都合の良かった今日、おなじみ石沢雅史と白老まで釣りに行ってきました。
というか、昨日の晩から夜釣りをしてみようかという運びになったのですが、
深夜だったので、餌を買う釣具店がどこもしまっていて、
昔買ったことのある苫小牧のイソメ(餌)の自動販売機を最後の希望にしたものの、
それもなくなってしまっていて、石沢の家に泊まって今日出直したのです。

ちょっと遅く起床してしまい、恵庭のトライアル内のフィッシュランドで
僕はブラ(平たくて楕円の重りみたいなのがついた針)を買い、
石沢は竿とリールとブラを買い、まずは苫小牧へ出発。
お昼を苫小牧の「アルデンテ」という評判のパスタ屋で済ます。
僕はカルボナーラ、石沢はペスカトーレを頼んで、お互いのを味見したんだけど、
ペスカトーレのほうが美味かったです。
カルボナーラも美味しいほうで、さすが噂になるお店でした。
というか、その評判の美味しさを確認したことで、たまに足を延ばす
新札幌のパスタ屋、「チロリン村」の美味しさの個人的評価が逆に高まりました。
ケイタイでパスタの写メを撮ろうとしたのが、「40分待ち」という時の長さに
その行為は忘却の彼方へ。残念。

その後、目的の白老へ。今日は一日中、曇天でしたが、白老などは靄も
かかっていて、ぜんぜん爽快なドライブではありませんでした。
ま、話は楽しかったけども。
港の近くの釣具屋に、餌を買うために立ち寄る。
僕はサンマがいいんじゃないと主張すると、
石沢はサンマとイソメを両方買おうと鼻息を荒くした。
僕は「…はじまったよ」と心の中で呟きました。
遅い時間のスタート、たかだか2時間くらいの釣りだろうに、
石沢の心中に「爆釣の予感」が発現したようです。
毎回、そんなに釣れないのに、
大体、毎度のことのように石沢はこういう気持ちになるのです。
それを諭してサンマだけを購入。
港の船の無いところで3年ぶりくらいの釣りを開始。
ちょくちょく当たりは来る。ところが当たりが軽くて、
思うに小さな魚がつっついているような状態だと考えられる。
ちょっと深めに竿がしなったときに竿を合わせてみたんだけど、空振りが続く。
そんな中、石沢は防波堤の上に登り、テトラポットの隙間に糸をたらして
見事にクロソイをゲット。
控えめながらも、喜びと誇らしさをほのかに感じさせる表情と態度で
僕にその魚を見せるのだった。
その様子は、ネズミを捕まえてご主人に見せに来る飼い猫に
ちょっと似ていたかもしれない。
「いいなぁ、石沢は」と僕はなお船の間でトライしたけど、結局、ボウズ。
時々、何度かライズしたマスにあざけられたような釣りでした。

その後、今日仕事だったFさんに連絡をして3人でカラオケでもどうかという話
になったのですが、Fさんは来れず、石沢と二人で牧場のソフトクリームを食べてから
恵庭市内のカラオケ屋へ。2時間歌い、帰宅したのでした。
ジョイサウンドだったので、声を女声に変換して、Perfumeやら星泉やらを
歌ってしまったのでした。

そうそう、白老の漁港で、家族4人で釣りに来ていた人たちがいたんですね。
子どもは10歳と8歳くらいかなぁ、4人とも救命胴衣をつけて、防波堤に登って
テトラポットのすき間から糸をたらしたり、テトラポットに乗っかったりして
釣りを楽しんでいました。そしてまた、よく釣れていたみたいなんです。
「ソイだ~!」とかってお父さんの声が聞こえたり、お母さんの竿に魚が乗って、
子どもにリールを巻かせてあげたりしていました。
その後、僕らが帰る頃に、僕らが釣りをしていた場所に、家族がやってきて、
お父さんが「ここから投げ釣りしてもいいですか?」とわざわざ許しをもらう
ようなことをおっしゃって、いいですよ、とひきとったのですが、
あの後もまた釣りを楽しんでいたんだろうなぁ。すごく良い家族だと思いました。
子どもが防波堤にのったら危ないじゃないかとか言われそうだけど、
子どももそれくらいしたいよねぇ。それによく釣れていたみたいで、
「これは刺身だー」とか楽しそうに会話していたし、笑顔に溢れていた。健康的だった。
これが遊園地で同じ光景を見たら、ちょっと寂しい見え方がしたと思うんです。
同じくらいその家族が喜んでいた光景だとしても。
また、ボーリングだのゲームだのを楽しめる複合型アミューズメント施設が
ここ何年かでいろいろ開店していますが、その場でこんな楽しそうな光景をみたら、
遊園地以上にみすぼらしいような気持ちになっていたと思う。
釣りのほうがお金が、まぁ初期費用はかかるとしても、その後はそんなにかからない
遊びですよね。お金がかからない遊びの方に、見ている側からしたら、
いや、当事者もそうだと思うけど、幸福感を感じました。
子どもにとっても、親にとっても、すごく良い思い出になっているんじゃないかなぁ、
と横目でちらちら眺めていたんですよねぇ。
人間も生き物で、自然のものだから、そういう自然を相手に楽しんでいる様が
似合うんじゃないかなぁって思いました。
あぁ、でも、体育館でスポーツを楽しむ人たちとかでも、
映画館で映画を楽しむ人でも、ドライブを楽しむ人でも、幸福感を感じるなぁ。
作られすぎた「場」というものを貧相に感じるのかなぁ。
作られすぎたってこともないか、無理しているような「場」に貧しさを
感じるのかもしれないです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする