Fish On The Boat

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『ヴィヨンの妻』

2009-10-13 15:07:29 | 映画
松たか子さん主演の映画、
『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』を観てきました。

太宰治の小説が原作なのですが、それは読んでいませんでした。
知らなくたって楽しめる映画です。
ただ、太宰治の生涯を他の本の年譜なんかで読んで知っていたので、
私小説的な彼の小説なので、相手役である浅野忠信さん演じる大谷譲治
の言動とかバックグラウンドとか行動だとか性向だとかが
読めてしまいました。そのせいか、物語の後半はいくぶん、だるく感じました。
それでも面白かったんだなぁ。今年観た邦画の中では、1,2を争うくらい。
そうはいっても、邦画はそれほど観ていないし、『ディアドクター』とか
『サマーウォーズ』とかを観ていない人の評価なのですがね。
松たか子さんが良い演じ方をしてくれています。
昨日、『笑っていいとも!』のテレホンショッキングに出演していたのを
観ましたが、なんか、映画とかのお仕事で演じているときはすごく自然で、
松たか子としてテレビに出るときは、演じているように見受けられてしまいました。
まぁでも、あんまり飾らないタイプで愛嬌のある人ですよね。
着物姿が艶っぽかったしなぁ。ギタリストの佐橋さんと結婚して、
年齢的なものもあるだろうけど、色気がでてきたのかなぁ。
彼女とは同い年なので、そういった人の活躍は嬉しくなります。
年の割にはまだ若く見えます。かわいかったです。
そうそう、悪女っぽい哀れな女の役で広末涼子さんも出演しています。
ウェーブのかかった長い髪に丸めがねをかけていたんですが、
ちょい役で出ていた『サラリーマンNEO』でおなじみの奥田恵梨華さんのほうが
魅力的でしたね。奥田さんがかなりBitchな役でしたが、彼女って
そういう役がどうしてかハマるんですよね。
他、堤真一さんや妻夫木聡さんという光る役者さんたちが、
それなりの役で出演していて、映画の厚みを増させていました。
やっぱりね、このくらいの重みのある映画っていうのは、
観ていて気持ちいいし、満足感もあるんですよねぇ。
PG12ですが、それほどきわどいシーンがあるわけでもないし、
ましてやグロいシーンなど皆無なので、この映画が気になる大人な方は
是非とも観にいってみたら良いのではないでしょうか。
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