拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

痴話げんか(ラ・ラ・ランド)

2024-02-01 14:32:23 | 音楽

「哀れなるものたち」が良かったんで、エマ・ストーンが出てる作品を2本、アマゾン・プライムで視聴。「女王陛下のお気に入り」と「ラ・ラ・ランド」。このうち、今回は「ラ・ラ・ランド」の感想文(ネタバレあり)。売れないジャズマンと女優の卵が恋に落ちつつ夢を追い求める物語。エピローグは5年後にとんで、二人とも夢をかなえ、ジャズマンは自分の店(ジャズのライブハウス)を持ち、女優は大女優になってるのだけれど、その女優の傍らにいる夫は別の男ってとこがミソ。なるほどね。これで、二人がゴールインしました、じゃ、あたしみたいなひねくれ者の落伍者が暴動を起こすかもしれないからね……いえ、暴動は起こさないけど、ブログに罵詈雑言は書くわよ。まあ、あたしが書いたって屁の突っ張りにもならないけどね(この「屁のつっぱり……」ってかつて金メダルをとった柔道選手の台詞)。ところが、女優と夫が偶然入った店がジャズマンの店で、かつての恋人同士が互いを認識したとたん、女優がジャズマンとゴールインしたパラレルワールドが描かれる。けれど、最後は現実に戻り、女優は夫と店を出るんだけど、このとき、ジャズマンと女優が目を合わせてにこっとするのが印象的。互いに夢をかなえたことの確認かしら。さあ、ここからは、あたしらしい、どうでもいい感想のオンパレード。

舞台であるロサンゼルスの山が写ったとき、あたし、思わず、赤城山があるかしら?と探してしまった。馬鹿ね。ロスにあるわけないのにね。そのロスの高速道路で、みんなが車から降りて踊り出すシーンを見て、これが欧米の音楽文化の根っこかぁ、と思った。

季節が変わるたびに、スクリーンに季節を表す文字が浮かぶんだけど、さあ次は「秋」ね、「autumn」ね、と思ったら「fall」で意表を突かれた。と同時に、もしかして、秋は葉っぱが落ちるから「fall」?って思った。

ジャズマンと女優が同棲中に会話をするシーン、最初は互いに冷静なんだけど、片っ方がちょっととげのあることを言って、相手が一応笑顔を絶やさずに返していくうちにちょっとずつヒートアップしていって、あっ、まずい、痴話げんかが勃発すると思ったら案の定、最後は怒鳴り合い。もはや会話でなく一方的に自分の言いたいことをわめきちらすだけ(まるで、日本の国会のよう)。で、二人は別れるの(その後、もう一度くっつくのだけれど)。アメリカの映画では、こうなったら大概別れるわよね。日本のカップルはどうかしら。結構、うっちゃりで持ちこたえるカップルがあるのかしら。

本作もそうだけど、最近、ジャズの話って多くない?日本の朝ドラだって、「カムカムエヴリバディ」に続いて、今作の「ブギウギ」もジャズでしょ?本作の中で「ジャズは消えそう」って台詞があったけど、こういう映画があると結構持ち直すかもね。あたしも、これまで音楽は聞かなかったけど、ジャズ聞こうかしら。でも、いきなりだと何から聞いていいのか分からない。クラシックなら横野君が詳しいから教えてもらうんだけどね。


マスコミの英語コンプレックス

2024-02-01 12:35:52 | 言葉

大谷翔平選手が英語でスピーチしたって言ってニュースになってる。そんなことがニュースになる国って日本の他にある?当たり前じゃないの。これって、日本のマスコミの人達の英語コンプレックスの現れかしらね。みっともない。

かと思えば、その昔、女優の宮沢エマさんのおじいさんの宮澤元首相が日本でアメリカのブッシュ大統領を出迎えてたとき、手を広げて流暢な英語で(そう、宮澤元首相は英語がめちゃくちゃ上手かった)「ハロー、ジョージ」って言ったら、「日本人が『ハロー、ジョージ』はおかしい」なんて言う人もいた。上手すぎてもダメなんだ。ひがみ根性もここまでくると病気よ。

因みに、JRAのルメール騎手やデムーロ騎手は勝利騎手インタビューの際、いつも日本語で受け答えしてる。それが母国のフランスやイタリアでニュースになるのかしら。聞いてみたいものだ。


自転車は車両

2024-02-01 09:32:48 | 日記

道路いっぱいを使って走るバス。

あのー、左端は自転車の走路なんだけど……って、バスに文句を言っても仕方がない。道が狭いのがいけないんだから。

そう、自転車は車両だから車道(の左端)を走るのが原則。このことはだいぶ浸透したのかしら。昔は、おまわりさんですら「こらー、そこの自転車っ。歩道を走りなさい」って言ったりしたけど。そのおまわりさん、自分が間違ってるのに「こらー」ってひどいと思う。まさに、「権力をかさにきて」「縦のモノを横にする」。まあ、今でも、車道が混んでるときは自転車は歩道を走った方がいいことがある。その場合は、さすがに「こらー」とは言わず、「自転車さん、危ないから歩道を走ってください」って優しい。そういう風に言われたら腹も立たないわよね。因みに、「こらー」って言うのは、もともと薩摩言葉で「ちょっと」っていう軽い呼びかけだったんだけど、明治維新で全国に薩摩出身のおまわりさんが散らばって、ちょっと呼びかけるとき「こらー」って言って、それがキツい言い方だったんで言われた方は怒られたと思って、いつしか怒るときの言葉になったというのはチコちゃん情報。あたしも、猫がつまみ食いをすると「こらー」と言うけど、薩摩の人がおまわりさんでなければ違う風に怒ってたんだろうなって。

逆に、自転車がやむなく歩道を走るときは、借りてきた猫のように振る舞わなければいけないのに、自分の権利のように暴走する人がいる。歩道で自転車とぶつかりそうになって歩行者が「すみません」なんて言ったらダメ。言ってる人がいるけど。あと、自転車は車両だから左側通行なのに、「堂々と」自分の権利のように右側を突っ走る人がいる。これ「逆走」なんだけど。交通ルールを知らないのかしら。そもそも、交通ルールって、自動車の運転免許を持ってる人は教習所で習うけど、持ってない人はどこで習ってるんだろう。もしかして習ってない?


トリー、トゥー、ワン、ゼロ

2024-02-01 08:54:51 | 音楽

ガストに続いてサイゼリヤも店舗によっては給仕ロボットが店内を走ってる。

このロボット、音楽付き。もともと店舗には音楽がかかってるんだけど、それに違う音楽が重なったらそれはロボットが動いてるって合図。

ときどき、日本って、音が過剰なんじゃないか、と思う。そりゃ、聞きたいときは聞きたいわよ。でも、聞きたくないときに無理矢理聞かせられることが多い。例えば、駅なんかで電車の発着のとき音楽が鳴るでしょ。横野君、電車の中で楽譜を読む人だから、その音楽がとっても迷惑なんだって。

そんなに音楽が満ちあふれてるのに、繊細か?って言ったらそうでもない。例えば、映画音楽。欧米の作品に比べると邦画の音楽のシンクロ度って極めて低いと思う。アニメのピアノを弾くシーンだって、絵ではこれみよがしに手を動かしてるけど鳴ってる音とまったく合ってない。アメリカの「コープスブライド」なんか観てごらんなさい。細かいトリルまできちっと合わせてるわよ。前回記事にした「哀れなるものたち」だって、音楽は不協和音だらけなんだけど、それが見事にシーンにマッチしていて、元夫が妻にピストルを向けるシーン、最大限に不協和音が鳴ったと思ったら急に静音。その瞬間、元夫が倒れたの。音楽的だなー、と思った。音楽の比重が全然違う、と思った。

まあ、制作費の問題もあるかも。あたしが「合ってない」って言ったのは子ども頃観てたアニメを念頭に置いてなんだけど、あの頃のアニメ、お金や時間がぎりぎりのところで作ってたらしい。音楽を合わせる余裕がなかったのかな。最近の朝ドラは音楽の比重が高いわよね。「あまちゃん」の薬師丸ひろ子は聞かせたし、「カムカムエヴリバディ」の世良公則はかっこよかったし、今朝ドラの趣里さんの歌と踊りなんて出色。逆に、あちらだってね、「リリー・マルレーン」(ドイツ映画)のエンディングで、ヒロインの元彼が指揮者として大成してオーケストラを振るんだけど、マーラーの交響曲なんだけど、指揮と音がまるっきり合ってないの。あら、ドイツでもこんなことするの?多くの日本人が音楽の国としてあがめ奉ってるドイツが?ってびっくりした。それに比べれば、「トリー、トゥー、ワン、ゼロ」の草彅剛さんの指揮姿(今朝ドラ)の方がよっぽど様になってるわよ。