「哀れなるものたち」が良かったんで、エマ・ストーンが出てる作品を2本、アマゾン・プライムで視聴。「女王陛下のお気に入り」と「ラ・ラ・ランド」。このうち、今回は「ラ・ラ・ランド」の感想文(ネタバレあり)。売れないジャズマンと女優の卵が恋に落ちつつ夢を追い求める物語。エピローグは5年後にとんで、二人とも夢をかなえ、ジャズマンは自分の店(ジャズのライブハウス)を持ち、女優は大女優になってるのだけれど、その女優の傍らにいる夫は別の男ってとこがミソ。なるほどね。これで、二人がゴールインしました、じゃ、あたしみたいなひねくれ者の落伍者が暴動を起こすかもしれないからね……いえ、暴動は起こさないけど、ブログに罵詈雑言は書くわよ。まあ、あたしが書いたって屁の突っ張りにもならないけどね(この「屁のつっぱり……」ってかつて金メダルをとった柔道選手の台詞)。ところが、女優と夫が偶然入った店がジャズマンの店で、かつての恋人同士が互いを認識したとたん、女優がジャズマンとゴールインしたパラレルワールドが描かれる。けれど、最後は現実に戻り、女優は夫と店を出るんだけど、このとき、ジャズマンと女優が目を合わせてにこっとするのが印象的。互いに夢をかなえたことの確認かしら。さあ、ここからは、あたしらしい、どうでもいい感想のオンパレード。
舞台であるロサンゼルスの山が写ったとき、あたし、思わず、赤城山があるかしら?と探してしまった。馬鹿ね。ロスにあるわけないのにね。そのロスの高速道路で、みんなが車から降りて踊り出すシーンを見て、これが欧米の音楽文化の根っこかぁ、と思った。
季節が変わるたびに、スクリーンに季節を表す文字が浮かぶんだけど、さあ次は「秋」ね、「autumn」ね、と思ったら「fall」で意表を突かれた。と同時に、もしかして、秋は葉っぱが落ちるから「fall」?って思った。
ジャズマンと女優が同棲中に会話をするシーン、最初は互いに冷静なんだけど、片っ方がちょっととげのあることを言って、相手が一応笑顔を絶やさずに返していくうちにちょっとずつヒートアップしていって、あっ、まずい、痴話げんかが勃発すると思ったら案の定、最後は怒鳴り合い。もはや会話でなく一方的に自分の言いたいことをわめきちらすだけ(まるで、日本の国会のよう)。で、二人は別れるの(その後、もう一度くっつくのだけれど)。アメリカの映画では、こうなったら大概別れるわよね。日本のカップルはどうかしら。結構、うっちゃりで持ちこたえるカップルがあるのかしら。
本作もそうだけど、最近、ジャズの話って多くない?日本の朝ドラだって、「カムカムエヴリバディ」に続いて、今作の「ブギウギ」もジャズでしょ?本作の中で「ジャズは消えそう」って台詞があったけど、こういう映画があると結構持ち直すかもね。あたしも、これまで音楽は聞かなかったけど、ジャズ聞こうかしら。でも、いきなりだと何から聞いていいのか分からない。クラシックなら横野君が詳しいから教えてもらうんだけどね。