拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

弦楽器とソーセージの重なる点=羊の小腸

2023-02-11 10:58:05 | 音楽

チコちゃんで、ストラディバリとそれを目指した日本人作の楽器の聞き比べをやっていた。昨夜の本放送(と言っても、これ自体が再放送だが)では、如実に違いが分かった。本家の方が響きのレンジが広い感じがした。だが、今朝の再放送んときは、あまり違いが分からなかった。朝は、わちゃわちゃいろんな生活音があふれてるからそのせいだろう。プロでも判断に迷うレベルの違いだそうだ。にもかかわらず、その日本人氏の楽器とストラディバリとでは価格が2ケタ違う。だからコスパ的には日本人氏の楽器が相当に優秀である。欲しいと思った人がやまほどいたことだろう(きっと、既に売却済みなのだろう)。因みに、私の愛器(弦子=つる子)の値段は、日本人氏の楽器よりもさらにケタが二つ違う。イタリアっぽい名前が付いてるけれど、日本の会社が中国の工房に作らせたものである。でも、遊びには十分使えるから、これもコスパは相当なものである。

因みに、このときのお題は「ストラディバリが高いのはなぜか」。ゲストの「少ないから」「木が違うから」という解答に対しては、いずれも、合ってるけど理由はそれだけではない、ということで「ぼーっと生きてるんじゃないよ」とチコちゃんに怒られていた。で、正解は「(作り方が秘密だったり、木が今じゃとれなかったりして)再現できないから」ということだが、再現できなくても数が多ければ値段は高騰しないはずである(市場原理)。だから、「数が少ない」とのゲストの解答が「理由はそれだけでない」ということで不正解なら「再現できないから」だって不正解のはずである。だが、ゲストは、チコちゃんに叱られたくて来てるので、それでよいのだろうか。

因みに、ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタの正式名称は、「ヴァイオリンのオブリガート付きのピアノ・ソナタ」である。作曲者がピアニストのせいもあるだろう。主役は、カタチ的にはピアノである。実際、ピアノがところどころ派手に飛び回る。だが、全体的には、ヴァイオリンとピアノが相互に張り合っていて、「コンチェルト」の趣きである。

もう一つ因みに、弦楽器のガット弦の原料は羊の小腸だそうだ。ソーセージの外側と同じである(最近は、ソーセージの自家製造がはやっていて、ネットで羊の小腸を買えるそうだ)。だからだろうか、こないだ、チェロの弦を豆と野菜と一緒に煮る夢を見た。だが、食べたら死にそうである。それがスチール弦だったらなおさら死にそうである。良い子は試みてはいけない。って、誰もそんなことは考えないだろう。夢で見る人もいないだろう。