拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ガリレオ状態

2010-07-16 13:16:46 | インポート
明日は本試験の解答解説会です。多数、ご参加下さい。ところで。ある登記先例について、予備校界の「通説」に私、ずっと反対してきました。だって、原典にあたってみると、違うんですもん。でも、いかんせん、多勢に無勢。そこで、講義では、一応、テキストに書いてある通説を読んでから、「元は違うんだけどね」と、まるで宗教裁判所の判決に従いながらも「それでも地球は回っている」とつぶやいたガリレオ状態です。そしたら、私が言ってたことを裏付ける論文が出ました(HPにアップしました。)。どーだー、と思う反面、多数派に屈しざるを得なかった自分にもじくじたる思いです。私、別に、特別な持論を持っていて、で、それを人に押しつけようなんて気は毛頭ありません(それは、予備校講師のすべきことではありません。)。単に、原典にあたってるだです。じゃ、なんで、予備校界では、「誤り」がまかりとおるのか。それは、多くの(もちろん、立派な方もたくさんいらっしゃいますが)予備校関係者が予備校の本だけ読んで合格して、で、すぐ講師になって、やっぱり予備校の本しか読まない、つまり原典にあたらないからです。受験生は、原典にあたる必要はありません。そうした作業をしないで合格させるのが予備校の役割ですから。代わりに原典にあたるのが講師です。と、私は思います。