![050211](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/d2/ee123ef0e2408ecf6c2e1880633e9873.jpg)
『大西洋漂流76日間』 ステイーブン・キャラハン著 早川書房
小型ヨットが沈没して救命ボートで漂流した実話の話です。
再読をしていたのですが、圧倒的な臨場感は身を引き締めさせられます。
「泣いて水分を失う贅沢は許されないのだ」
「生きものをあやめることによって、その生きものに対する崇拝の念がかき立てられるのは不思議なことだ」
こういった文章ひとつひとつが、この漂流の過酷さを物語っていると思います。
そして、こういうことが思えたからこそ遭難者の90パーセントが3日以内で死んでしまう海難事故から生還できたのであろう。