合法的な復讐

「踊る銀河の夜」　　丸山健二著　文藝春秋

３編からなる作品集です。
２５年程前の作品ですが、多少自伝的な部分も含まれていると思いますが、この時代の著者の作品を読んでいると、共通した認識を持つことが出来ます。

合法的な復讐、人が人間（モンスター）に対して持つ感情。
人（人間）が生活するには集合体を作らないと生きてゆけない。
日本では世間というものだけど、その中で人はどのようにしてアイデンティティを持って生活すべきなのか、それとも持つべきではないのか。

その中で格闘を続けられるのが作家であって、格闘を続けられるのが「人」である。
僕は、そうのように意味付けをする。

最近の著者の作品はまだ読んでいないけど、そのうち読んでみたいと思う。