アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

2009年08月02日 | 読書日記 その6
「新・作庭記」 丸山健二著 文藝春秋社

「オフロードバイクにしても、野鯉釣りにしても、冒険染みた外国旅行にしても、所詮はその場限りの、ただ我を忘れたいがための、灰色の現実から逃避したいがための、ごまかしにすぎなかった。」

著者にとっては、バイクや釣りはその程度のものであったのかもしれないが、二つともやればやるほど奥が深くゴールのない道だということ確かなことです。

御本人にとっては、文学や作庭が永遠のゴールであって、それは個人個人で違う道が用意されているのであろう。

少し前の新聞に載っていた記事を抜粋してみます。
「庭仕事は本当に面白いのは1割あるかどうかで、バカみたいに根気がいる仕事。小説も同じ。地道な努力をしないと」

毎朝4時頃に起床し、朝食後に2、3時間集中して小説を書き、それが終わると庭の手入れをする。
「寿命が、500年くらい欲しいなあ」とつぶやく著者の目には、老いるという言葉は通用しない。

コメント
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