アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

巨匠のコトバ その1

2009年01月09日 | 雑想
先日、教育テレビで面白い番組がありました。
「教育テレビの逆襲 よみがえる巨匠のコトバ」
何十年も前のVTRですが、その言葉が身にしみます。
タイムリーな時期に聞くよりも、何十年も経った後に聞くと、その言葉の本当の意味が分ってくる。

僕たちは、実にあやふやな現代を生きているのだなあと実感するのである。
今の正しさは、今、採点するものではないと・・


矢沢永吉
「これからはね、なんでもっと自分を愛さないのか、自分の財産というのはなにも銭の財産というものだけではないの、プライドも自分の財産でしょ。
 自己の主張をしっかり持つことも自分の財産ですよ。
 だから、もっともっと自分のことは最低限責任を持たんと。
  
 この間、成人式がありましてね。僕、ある体育館の前を通った時、振り袖から・・僕たちの前を通ってきて、タクシーの運転手に「運転手さん、この中で何人の人が幸せになれるでしょうね」と僕が一言いったんです。運転手が「そうですね、言われてみれば」と話はそれで終わったんですが。

 僕がなぜそういったのかは、20歳の頃は一番いい頃ですよ。20歳の頃はなんでもできるような気がする。自分だけは怪我しないような気がする。一番おもしろい時期、だから魅力がある時だね。
 僕は言いたい、どれだけの人が幸せになれるのだろうというのが大切なわけね、男も女も。
 女もいい男を見つけて、男もいい男にならないといかん。
 むこう10年間ではっきり差がつきますよ、やった奴とやらない奴と。だから20歳の成人式で僕はそれを感じて、一言、何人のひとが幸せになれるでしょう、たくさんなれるといいね・・・。」

開高健
「見えざる危機は自分の心ですね。
 自分の心以上に危機をはらむものはないですね。
 人間の心というのは、いつなにをたくらむかわからない。自分の心というものが最大の危機でしょうな。 
 外から来る危機というのはあります。大地震とか、インフレがくるとか色々ありますけど、外からくるものは抵抗する術を知っているんです。
 自分の心というのは、手の付けようがないですね、なかなか。

 最大の危機は私の心です。生きている限りは。」


幸せというのは、誰でも考えていることだとおもいますが、幸せほどやっかいなものはないと思っています。

今は幸せ、今が幸せというのではなく、今も幸せというのが真実味のある幸福感ではないだろうか。
ただし、「今も幸せ」の「も」は10年20年後の自分の世界を指していますが。
幸せは、懐かしい未来にしか存在しないかな・・これは僕の意見。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする