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言葉

2007年10月13日 | 読書日記 その2
071013

『霊長類ヒト科動物図鑑』  向田邦子著  文春文庫

この前に古本屋で買った『触れもせで・・向田邦子との20年』久世光彦著を伏せて読むと向田邦子氏の魅力が引き立つと思います。

これほど魅力に満ちた女性が世の中にはいたのだなと正直に思いました。
昭和56年に飛行機事故で亡くなってしまったのですが、数年前まで久世光彦演出のテレビドラマは好きでよく見ていました。

夏目漱石の「猫」、そして日本語がお好きだったようです。
丁寧な言葉使いや、些細なことに大きな意味を持たせているようで、僕らの普段の生活でも些細な出来事が大切なのだなと教わっているようです。

話変わりますが、詩人谷川俊太郎氏の出演したETV 特集を見直したのですが、その中で印象的な言葉を・・
「僕は言葉が嫌いなんです。・・だから詩というものをやっているのかもしれない」

言葉が嫌いだから日本語が嫌いという訳ではありませんが、言葉を紡ぐ仕事と詩という世界の対比が面白いなあと思いました。

そういえば向田作品には『あ・うん』というものがあります。
言葉にたよらない部分も愛していたのかもしれません。

コメント
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