近くの民宿に荷物を置いて卯辰山公園を散策しました。
自転車にキャンプ道具を積んで旅行するということは、何事にも束縛されたくないという気持ちになります。
でもたまには布団の上で寝たいという気持ちになります。
上り坂を歩く。
木漏れ日が放つ明暗が僕の心を安堵へと導く。
いつもなら、この時間帯は自転車を漕いでいる。
夏の暑さから、少しは解放される時間帯でもある。
でも今日は布団で寝ることができる。
そのことが、うれしくてたまらなかった。
宿へ戻ると夕食時、あいむかいになった人がビールを御馳走してくれました。
自転車で旅行していると言うと、珍しそうに、そして大変でしょう、という感じでコップにビールを注いでくれました。
自転車旅行中、アルコールを口にすることはありませんでした。
アルコールよりも栄養のあるものを口にすることが優先でしたから。
こんなにビールは美味しいものであったのだな、その記憶が今でも甦ってきます。