アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

環境問題の杞憂

2007年01月24日 | 本と雑誌 その2
070124
『環境問題の杞憂』  藤倉良著 新潮新書


環境問題を取り扱う場合は、比較して問題を浮き彫りにしてくれるとありがたいです。
そういった意味でドイツと日本とを比較して論じてあったりしますので分かりやすかったりします。

たとえば温室効果ガスですが、一人当りの排出量は日本は10.4トン、ドイツは12.3トン。日本の排出量は増えているにもかかわらず順調に減らしているドイツよりも少なかったのですね。(2002年)
もともと日本が優秀だったということですね。

一人当りの都市ゴミ排出量が日本が410キロに対してドイツは640キロ。(2002年)
ガラスのリサイクル比率はドイツを抜いているそうです。

かといってドイツよりも優れているかというとそうでもなく、水消費量はドイツのほうが3割少ないそうです。

どっこい公害対策技術では、断然優れているそうです。
(ホンダでしたっけ、1960年代か70年代に不可能といわれた排ガス規制をクリアしたのは?)

江戸時代のリサイクルにも触れられていますが、この時代でもゴミ問題というのは大きな問題でもあったそうです。
リサイクル社会だったといわれていますが(全てがリサイクルされていたわけはありません)、仕事として成り立っていたわけで、リサイクル目的のための社会ではなかたのではないか、などと。

そういった意味では、今の社会の方が優れているともいえるのかもしれません。(豊かっていいものだね)

もちろん温暖化についても書かれています。
二酸化炭素が原因ではないかもしれないという懐疑的な論調というものもあるそうなのですが、原因だとしたらやはり減らす努力はしないといけないのでしょうね。

僕の場合は、原因でもなくても生き方として鴨長明やソローに共感しているので、そういった生活を望むかな。

コメント
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