小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

コマ名人

2008-12-19 17:01:50 | Weblog
今朝覗いたネットの天気予報通り、小笠原にやっと太陽が戻って来た。

小学校の2時間目と3時間目の間の20分休み、流石にグランドはまだぬかるんでおり使えなかったが、生徒さん達は久し振りの日差しを楽しむように、思い思いに犬走りで楽しんでいる。

3年生のチャボ好きの二人も、チャボを捕まえ「日光浴させてやろう!」チャボも久し振りの太陽に気持ち良さそうだ。ちなみに6羽いるチャボたちの餌と水のお世話は僕の仕事。

お子さんのお弁当を届けに来たお母さん方も「ホント、久し振りのお天気ですね」と異口同音に御挨拶、そして何となく笑顔がこぼれている。

校長室の窓から顔を出した校長先生は「橋本さん、ヤッパリここは太陽無くちゃダメ!さぼらないように宜しく言っといて」「了解しました」こんな会話が弾む。

昼休みは前浜へ。ここ数日悪天候でランチは学校で済ませていたため、これまた久し振りの前浜ランチ。なんと驚いた事に、ランチコンビのバリトンがランドナーを置いて、すでに泳いでいる。ヤラレタ~!僕は相変わらずの喉痛もあり、今日は泳ぎの準備はしてこなかった。

上がってきたバリトンに「冷たくない?」「泳いでいる分には全然OKですよ!」前浜スイムまだまだいけそうである。矢口家のトウタン、カアタンもいつものお気に入りの場所で仲良くランチ中。手を振って挨拶、そしてトウタン「久し振りに、晴れたね!」今日の挨拶はこれで決まりだ。

所で毎日雨続きだった為、小学校の20分休み児童玄関でのコマ遊びがこのところ大人気。それこそ小学校低学年の頃を思い出して、僕も挑戦。コマを投げ上げ右手の上でキャッチして回すと、これがバカ受け。「橋本さん、コマ強い」「コウサン強いじゃん」最近の子供達は、上手い、凄いを強いと表現するらしい、又一つお勉強だ。

僕は3歳から小学校1年まで親父の仕事の関係で、島根県の山奥で育った。山奥の小学校は、1年と2年が同じ教室、そこに先生は一人。川で泳ぎ、野山を駆け回って遊んだ。そしてコマは数少ない遊び道具の一つ。回るコマを手の上に乗せて鬼ごっこをしたりしていた経験が、50年近くたって生きるとはビックりだ。おかげでこのところ僕は、ちょっとしたコマの達人。悪天候のおかげだが、矢張り小笠原は晴れが一番。

写真は今日の前浜、バリトンと僕の愛車、そして久々の陽射し。

日照不足

2008-12-17 16:15:37 | Weblog
僕にとって悪夢のBAD DAY、土曜日の晴天以来またまた父島はお天気が悪く、皆もうウンザリと言った感じだ。

日曜日のオガマル入港日、朝から充分な日差しと南風、穏やかな陽気に恵まれた。そして入港日恒例、防災小笠原の島内放送でも、オガマルは久し振りに定刻11時半の入港予定との事。久し振りに空模様を気にせず荷役が出来ると、気持ち良く我家を出発したまでは良かった。

所が入港準備を終え、一服している頃からにわかに空模様がおかしくなり始め、オガマルが湾口に姿を現す頃には、低く垂れ込めた雲から大粒の雨。またしてもカッパを着込んでの荷役。

「嘘だろ~!お日様どこ行っちゃったんだよ」
「全く、オガマルが又雨雲連れてきたよ」
「天気予報より正確な入港日のお決まり、雨」

そして積荷と引き取り業者さんの関係で、今便の荷役も翌日月曜荷役となり、オガマルのドック明け以来入港日一日で荷役が終了した日は無いのでは。本当に雨に泣かされている。

翌日の荷役も今にも降りだしそうな空模様の下、雨濡れ厳禁のセメント等の積荷もあり、冷や冷や物の作業だったが何とか2時間程で終了。その後は小学校へ戻り用務のお仕事。こちらも悪天候にたたられ、思うように外での作業が出来ず、全くこの天候にはお手上げである。

そしてこの長引く日照不足がたたったのか、月曜あたりからどうも喉の調子が怪しい。内地にいた頃は毎年この時期になると、寒さと空気の乾燥からすぐ喉をやられ、声を嗄らし、時には軽い発熱と言うのが日常茶飯事だった。

小笠原で生活するようになってからは、内地に比べるとはるかに高い気温と、湿度の高さから喉の調子はいたって順調、この時期お決まりの喉痛とは無縁の生活で、本当に快適な暮らしだった。しかし残念ながら、小笠原仕様になりつつある僕の体と、このところの悪天候続きでどうやらエッヘン虫にやられたようである。

幸い喉痛と声が嗄れている程度で、それ程深刻な状況ではないのだが、歳も歳だし気を付けないとネ。

そう言いながら出港日の今朝、「無理しない方がいいんじゃない?」との妻の暖かい忠告に「逆療法だ」と、小雨の中扇浦まで早朝ジョグ。その後はまたしても雨の中カッパを着ての荷役作業。今便の観光客の皆さんも、遂に小笠原の太陽を見る事なく島を後にする事になってしまった。

僕が3年前この島に初めて観光で来た時、もし今のような悪天候続きの状況だったら、小笠原には住んでいなかったかもしれない。僕にとって、小笠原の太陽は絶対条件。強い日差しが、本当に恋しい。

写真は、このところの父島を象徴するような、数日前の前浜。

BAD DAY

2008-12-14 08:27:35 | Weblog
昨日の朝、休日恒例の早朝ジョグに我家を出た途端「うわー明るい!」妻の第一声。久し振りに青空が広がっているようで、満月の明かりが光々と路面を照らしていた。湾岸道路の途中、夕日の絶景ポイントでは、要岩、ウェルカムロック、そして満月と、その光に静かに輝く水面、正に満月の早朝の絶景だった。

満月と言うことは大潮、この島では「大潮は釣れない」と言う諸説も有るようだが、一般的に大潮は釣にはGoodなはず。前日から購入していたオキアミにコマセを持って早々と桟橋へ。先週はホンカイワリを上げたし、今週はシマアジ、そしてムロもと欲張ってみた。

このところ桟橋ではシマアジがコンスタントに上がっているようで、土曜日の昨日6時をちょっと回ったと言う所なのに、すでに釣り人3人が竿を出している。僕もまずはシマアジ狙いの仕掛けで早速ゴング。3投目ぐらいに浮きが入ったが、手応えはあまりにも軽い。小振りのオジサンでリリース。

その後はアタリも無く、7時半ハハマルの出港を待って、ムロ狙いのサビキに変更。1投目、気持ちよく浮きが入り手応え充分、中型のムロをゲット。「今日は勘も冴えているぞ」とテンションもぐっと上がる。2投目又もストンと浮きが入り、手応えも充分、入れ食いの期待。ところがリールを巻くとなんだかおかしい。竿先のガイドがトラブリ、ラインが引っかかってスムーズに巻けない。せっかくの2匹目ばらしてしまった。どうもこれがけちのつけ始め。

昨日はトラブルのオンパレード。

桟橋の方は時間の経過と共に続々と釣り人が集まり、お昼頃過ぎには岸壁にズラーッと竿が並び、いつもはほとんど釣り人のいない、オガマルの船待ち前まで釣り人が並ぶほど。シマアジの人気は流石だ。

そしてそのシマアジ、間隔を置いてポツリポツリと群れが来るたびに2~3枚上がり、昨日一日でおそらく7~8枚上がったのでは。

僕のほうは、トラブッたガイドを、アロンアルファーで応急処置、何とか戦列に復帰したのだが、結局同じ所が又壊れ、やむなく我家へ変わりの竿を取りに一時帰宅。しかし今度はリールがどうも不調。結局再びリールを取りに我家へ2度目の帰宅。一度で持ってきとけよ!自分に怒鳴っても後の祭り。

一気に上がっていたテンションも萎んでしまい、当然釣果も全く上がらず、最悪の一日になったしまった。本当に久々に気持ちの良いお天気だったと言うのに、まあそんな日もある、悪い事は全部出し切ったと気持ちを切り替え又次回だ。

トラブル続きで、昨日は写真を撮る余裕も無く、以前湾岸道路から撮った1枚で失礼。昨日の朝はこの辺りからの満月、素晴らしかった。

童心に帰る

2008-12-12 19:13:10 | Weblog
朝いつものように小学校で廊下の掃除をしていると、2年生の男の子が「橋本さん、これ!」と言って、輪ゴムの付いた緑色の紙を恥ずかしそうに渡してくれた。

10時半から2年生が総合学習の一環として体育館で開く‘あそびランド’の招待状である。「今日は忙しいんだ2年生は」と登校の時から2年生の児童達やたらとテンションが高いと思っていたのだが、このせいだったんだ。

用務のオジサン勿論参加させていただきました。たいせんしゃてき・たのしいさかなつりランド・ほんとうにこわいおばけやしき・たのしいトロッコ以上四つのアトラクション、童心に帰って楽しくチャレンジ。「2年生の皆さん御招待有難うございまいした、どれも皆素敵なあそびランドでした」

昼休みは前浜へ。相変わらずの曇り空だったが、今日は頑張って前浜スイム。サーフパンツ1枚でいざ入水と思っていたら、タコ釣名人で有名?なおじさんが「お~い、夜イカバケ根掛かりさせちゃって、そこに見えてる、取ってくれよ!」ホンマかいな?と思ったが、ここも童心に帰って人助け、珊瑚に掛かったバケを発見、おじさんへ。

今日はと言うか、今日もお日様出てないのに、前浜スイム楽しむ人が総勢7名。「今日は水冷たいね、冬だからネ」「12月ですから」そんな会話しながら、皆何故か気持ち良さそう。まだまだ行けそうな前浜スイムだ。

午後はひょんな事から、中学校の某先生方と小中学校の敷地内にあるオレンジの捕獲作戦。かなり高い所に程よく色づいたオレンジが幾つも生っている。4~5mはあろうかと言う角材の先に、まずは針金を鈎型に曲げて取り付け、これでチャレンジ。しかしオレンジの枝は思いのほか手強く、針金が曲がってしまい失敗。

ああでもない、こうでもないと試行錯誤。こんな時の先生方の目は本当に輝いている。(いつも輝いていらっしゃるのだが、特に、念の為)きっと僕も何時にも増して生き生きとしていた事だろう。正に童心に帰ってオレンジ取りに熱中。

結局中学の教務庫に、何故かあった‘タコ鈎’(タコを捕獲する時に使う道具で、金属の鈎が50㌢ほどの棒の先についている)の鈎を取り付け大成功。

その‘オレンジ鈎?’をお借りし、小学校の先生から依頼されていた、校舎裏にたわわに実ったオレンジの収穫も無事終了。なんだか今日一日、あっと言う間に過ぎてしまったように感じたのは気のせいかな?

写真は、見事捕獲に成功したオレンジ、大変美味!

久し振りの星空も・・・

2008-12-10 16:00:31 | Weblog
日曜日、雨の入港日の後も小笠原のお天気はパッとしない。翌日の月曜日、午前中の荷役も、今にも降り出してきそうな中での作業だったが、何とか雨は免れ積荷を降ろし終えた。しかしたっぷり3時間の作業で、11時過ぎまで掛かってしまった。

小学校に戻ったが、ほとんど仕事する間も無く11時半からの昼休み。寒空の中での前浜ランチもパッとしない。流石にあの日は泳ぐ人も無く、いつもと違う風景と言えば、大型の自衛艦が鉛色の空に溶け込むようにその船体を二見湾沖に、沖留めしているくらいだ。

おかげで街中の商店には、自衛隊さん歓迎の垂れ幕が下がり、買い物をしたり、レンタルバイクで街中を行き来する隊員さん達の姿が目立つ。おそらく久し振りであろう陸地なのに、このお天気ではなんだか気の毒になってしまう。

所で今便のオガマルでは、例の小笠原諸島返還40周年記念イベントの一つ「全国エコツーリズム大会in小笠原」開催に合わせて来島した乗船客も多かったのでは。

この大会は、国内のエコツーリズムの第一人者が多数参加しており、エコツアー体験、分科会、シンポジウム、記念講演等のプログラムが組まれている。特にエコツアーに関しては、かなりリーズナブルな値段設定になっており、手軽に小笠原でのツアーに参加できる企画のようである。

しかし入港翌日、そして昨日もお日様は全くと言っていいほど顔を出さず、エコツアー体験を心待ちにしていたであろう参加者の皆さんには、本当に気の毒な空模様。カヤックツアーを兼業している荷役仲間の一人も、行くには行ったけどこの天気じゃね~と、どうももう一つテンションは上がらなかったようだ。

さて今日は早くもオガマルの出港日。荷役仕事の前は、いつものように妻との扇浦までの早朝ジョグへ。走り出しは星一つ見えない真っ暗闇だったのだが、復路、屏風谷のトンネルを抜けると綺麗な星空が広がっている。「久し振りの星空!」毎朝走っている妻の一言には重みがある。

しかしせっかくの星空もほんの束の間、午前中の荷役は又カッパを着込んでの作業となり、流石に皆ウンザリ。結局今便のお客さんも、小笠原の太陽をほとんど見る事無く出港と言う事になってしまった。

写真は、曇り空の下での出港風景。