MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

池を彩る少女たち

2012年05月22日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

近所の公園にあるバラ園に行った。

5月10日に行ったときはまだ園全体で5輪程咲いていたに過ぎなかったが、
5月17日は園の半分程度が満開状態になり、
昨日の21日はすべての薔薇が開花していて、
最初に咲き始めた真紅の蔓バラは散り始めていた。

一昨日の日曜日は、
当地のあちこちの小学校で運動会が行われていたため、
この日は休校だったようで、
家族連れと子供たちの姿が多かった。

子供たちも満開のバラの花を前に楽しそうである。
散った芝生の上の真紅の花弁を望遠で撮っている時、
ファインダーの中に小学校低学年と思われる、
三人の子供が入ってきた。

3人の少女たちが楽しそうに、散った真紅のバラの花弁を集めていた。
集めるとすぐに
池に流れ込む小川に投げ込んでいた。


流れていく花弁が3m先の池にたどり着くと、
錦鯉が餌と間違えて「パクリ」とするのが面白かったようである。

が、
草魚なら食べるかも知れないが、
錦鯉は花弁など食べるはずも無く、
やがて真紅の花弁は池の水面を漂い始めた。

それを知ってか知らずか、
あるいは投げることが楽しかったのか、
投げ込み遊びは暫く続いていた。


やがて・・・

先端芸術的アートの完成である。

水面を漂う真紅のバラの花弁と、
無邪気に小さな清流に花弁を投げ込む少女たち、
そんな光景を見ているうちに、
10年前に見た名画「オフィーリア」が脳裏に蘇った。

もしかするとオフィーリアが眠る川の流れ込む先には、
夢のある真紅の薔薇の花弁が浮いていたのではないかと・・・・・


鯉の餌にと思って投げ込んだが鯉は食べなかった。
やがて自分たちの投げ込んだ真紅の花弁が、
池の水面に漂っていることに気付き、
更にその美しさにも気付いたのかも知れない。

そしてその面白さは大人達も気付いていた。

そんなことを考えていると、
バラ園にあるブロンズの少女像が差し出す両手の上には、
何が載っていたのだろうかと気になった。

乗っていたのは小鳥だったが、
「薔薇もいいのでは・・」と撮ってみた。


巻頭の写真もバラ園にある乙女像だが、
こちらは薔薇を抱えていた。

抱えている薔薇は、このバラ園には無いのだが
「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」かも・・・
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